韓服作りの依頼を受け、寸法を取りに来たオクチョンは偶然、世子イ・スンと遭遇する。王宮では世子嬪選びが始まっていたが、スンは政略結婚に関心を示さない。そんな中、顯宗(ヒョジョン)が崩御し、スンが即位する。南人派の大王大妃は西人派の大妃をけん制するため、美貌のオクチョンにスンを誘惑させようと画策する。王宮で再会したスンから寵愛を受けるようになったオクチョンは次第に野心を持ち始めるが、同時に不安を募らせていく…。
大ヒット韓国史劇「トンイ」、そして「イ・サン」へと重なる李氏朝鮮時代の物語。物語の根幹となるのは“朝鮮3大悪女”と呼ばれたチャン・ヒビンと李氏朝鮮第19代国王、肅宗(スクチョン)の愛!破滅へと向かっていく、切なくも純粋な愛を描き、史劇ファンだけでなくラブストーリーファンにもたまらない大型ラブ史劇!!
独創的な韓服作りで評判のオクチョン。だが母の身分が低いことが知られ、客が離れてしまう。その頃、王宮では世子嬪選びが本格化し、世子イ・スンの母である大妃は偶然を装って候補とスンを会わせようとするが、間違ってオクチョンがスンと出会ってしまう。一方、父の従兄弟、チャン・ヒョンは野望のためにオクチョンを利用しようと…。
幼少時代。オクチョンは奴隷狩りに追われて父を失い、母とも別れて暮らすことになってしまう。父の友人の妻、カン氏夫人に引き取られたオクチョンはそこで針仕事を習うことに。一方、福善君(ポクソングン)と情を交わして自殺した娘の復讐を企てるチャン・ヒョンはカン氏夫人にオクチョンを引き取りたいと申し出る。
本屋で偶然出会ったオクチョンが気になって仕方ないスン。オクチョンの夢を叶えるため、自分の妃になれと言い出すが…。一方、政務に口を挟んだスンに、官僚たちは世子冊封式拒絶という仕返しをする。仕方なく官僚たちに謝罪するスンは屈辱感に震えていた。そんな中、カン氏夫人の反物店の倉庫が放火されてしまう。
東平君(トンピョングン)宅の書庫で再会したオクチョンとスン。スンはオクチョンの面影に見覚えあるが、思い出せない。一方、借金取りに追われるオクチョンは鎧を納品する商団が募集されると知り、商団を持つチャン・ヒョンに話を持ちかける。そんな中、世子嬪選びが始まり、オクチョンは候補の一人、インギョンの装いを手伝うことになる。
王宮でまたスンと再会したオクチョン。スンは度重なる偶然に驚きと共に喜びを感じていた。鎧づくりの参考にするため、東平君(トンピョングン)と護衛隊訓練場に向かったオクチョンは途中でミン・ユジュンの送った密偵に襲われ、崖から川へ落ちてしまう。下流で意識が戻ったオクチョンは一人でさまよううち、訓練場に迷い込み、またもスンと出会う。
スンはオクチョンが作った鎧を気に入るが、ミン・ユジュンは大妃と謀って商団を決めてしまう。落選したらチャン・ヒョンの計略を受け入れると約束していたオクチョンは母とともに清に逃れようと考える。一方、チャン・ヒョンはミン・ユジュンの娘、イニョンを世子嬪にさせないため、母親を毒殺してしまう。
チャン・ヒョンはオクチョンを福善君(ポクソングン)のもとに送り、彼の世をつくろうと考える。そんな中、顕宗が崩御、粛宗(スクチョン)・スンが即位する。粛宗は顕宗の遺言通り、ミン・ユジュンら西人派を大幅に退かせ、南人派を登用する。その裏では福善君とチャン・ヒョンが動いていた。南人派はこの機会に福善君を担ぎ上げる計画を実行に移すが…。
南人派に襲われ、重傷を負った粛宗(スクチョン)を助けたのは母とともに逃避行中のオクチョンだった。だがそのために逃げ遅れたオクチョン母子は追っ手に連れ戻されてしまう。オクチョンは母を助けるため、母の主人、チョ・サソクと大王大妃の誘いを受け、女官になる決心をする。一方、粛宗の暗殺に失敗した福善君(ポクソングン)と南人派は再度命を狙う。
粛宗(スクチョン)の寵愛を受けられず、王妃は寂しい思いをしていた。入宮したオクチョンは針房に入るが、先輩の女官たちからいじめを受けてしまう。その頃、南人派の重鎮、ホ・ジョクは今度こそ粛宗の息の根を止めようと、自身の還暦祝いの席に粛宗を呼んでいた。彼らと行動をともにしていたチャン・ヒョンが土壇場で寝返り、粛宗は事なきを得る。
謀反の罪で南人派が一掃された後、粛宗(スクチョン)はミン・ユジュンを復帰させる。チャン・ヒョンは入宮したオクチョンを一日も早く粛宗のもとへ送るよう、チョ・サソクを通して大王大妃を動かす。こうして二人は王宮で再会する。だが、オクチョンの突然の入宮に、粛宗は背後に陰謀があると思い込み、彼女に怒りをぶつける。
粛宗(スクチョン)と王妃の仲睦まじい姿を見たイニョンは側室となって入宮することを決意する。そんな中、王妃が倒れてしまう。王妃は数日前に訪問した惠民署で痘瘡に感染していた。粛宗の腕のなかで息を引き取る王妃。数日後、朝廷では早くも次期王妃の話題が出ていた。一方、粛宗は処刑した福善君(ポクソングン)の亡霊に悩まされていた…。
オクチョンが女官になったと知って動揺する東平君(トンピョングン)。次期王妃として内定しているイニョンの礼服・円衫を作ったオクチョンは同僚のジャギョンに唆され、出来上がったばかりの円衫に手を通してしまう。罰として雨の中で洗濯をするオクチョンに思わず近づいて抱きしめる粛宗(スクチョン)。抱き合う二人を目撃した東平君は衝撃を隠し切れず…。
チャン・ヒョンの情報で見事に西人派の資金源を断つことに成功した粛宗(スクチョン)。一方、王宮では粛宗がある女官に目を留めたと噂になっていた。その噂を聞いたミン・ユジュンは不快感を露わにする。数日後、王女の誕生日祝いに馬を贈った粛宗。だが突然暴れ出した馬はオクチョンのいる方向へ。思わず助けに飛び出した粛宗だったが…。
馬に蹴られ、昏睡状態に陥った粛宗(スクチョン)。その隙に大妃はオクチョンを王宮から追い出し、イニョンを王妃に決めてしまう。だが粛宗は目覚めず、大妃は寒空のもとで水を浴びて祈祷する。その大妃の思いが通じてか、ようやく目覚める粛宗。東平君(トンピョングン)からオクチョンの居場所を告げられた粛宗は迷わず彼女の待つ東平君の屋敷へと馬を走らせる。
ようやく想いを遂げた二人。そこに大妃危篤の報が告げられる。急ぎ王宮に戻る粛宗(スクチョン)。その間にミン・ユジュンはオクチョンを亡き者にしようと画策する。オクチョンの失踪に動揺する粛宗。イニョンは王妃の座と引き換えに、オクチョンを探し出すと粛宗に約束する。一方、襲われたオクチョンは再入宮への野心を強く燃やしていた。
王妃は王宮に戻ったオクチョンを特別尚宮に任じる。死んだと思ったオクチョンの再来に驚くミン・ユジュン。粛宗(スクチョン)は西人派一色の王宮で、オクチョンを守るためにも南人派を増やそうとしていた。オクチョンもまた、二度と命を狙われることのないよう、力を蓄えることを考える。仲睦まじい粛宗とオクチョンに王妃は心穏やかでない。
大妃から不妊の薬を飲まされそうになったオクチョン。だが自害の決意を見せるオクチョンに大妃はむしろ圧倒されてしまう。一方、ミン・ユジュンは西人派の資金源を断たれた仕返しに王の資金源を断とうとしていた。そんな中、粛宗(スクチョン)はオクチョンのための殿閣、就善堂(チソンダン)を建設し、建物に相応しく正式な側室として従四品(ジュシホン)の淑媛(スグォン)の座に就かせる。
側室の祝宴を潰され、女官らの前で大妃から辱められたオクチョン。粛宗(スクチョン)に責められ、その場で倒れてしまった大妃を利用し、西人派はオクチョンを追い出しにかかる。だがオクチョンは以前自分を殺そうとしたことを取り上げてミン・ユジュンを追いつめ、不妊薬を飲ませようとしたことで大妃を追いつめる。粛宗は母と激しく対立するが…。
王と王妃の公式的床入りの日。だが粛宗(スクチョン)はこの夜もオクチョンと過ごしてしまい、王妃は妊娠できる唯一の機会を失ってしまう。数日後、粛宗は新しい人事を発表するが、王宮ではオクチョンのおねだりだという噂が立っていた。その頃、清から来た富豪、チンがミン・ユジュンと密談していた。一方、大妃は宴の席にオクチョンの母を呼ぶが…。
母を侮辱されたオクチョンは怒りを露わにする。同じ頃、ミン・ユジュンはチンの力を借りてチャン・ヒョンの商売を潰してしまう。そのチンの正体はオクチョンを育てたカン氏夫人の養子、チスだった。大妃は王妃が粛宗(スクチョン)と二人きりになれるよう、陵幸の計画を立てるがオクチョンも同行することに。そんな時オクチョンの体に異変が…。
粛宗(スクチョン)の子を身ごもったオクチョン。だが馬で陵幸に加わったオクチョンは落馬して流産してしまう。大妃が懐妊の事実を知っていたと聞き、陰謀を感じ取った粛宗はオクチョンを子を産んだも同然として禧嬪(ヒビン)に任じる。オクチョンの流産で危機感を募らせた大妃は、もし子どもを産んだら王妃に渡すとオクチョンに約束させる。
世継ぎを産んでも自分で育てることができないと知ったオクチョンはチャン・ヒョンを呼び、策を講じる。一方、お忍びで市場に出た粛宗(スクチョン)はニセ銅銭を掴まされたところをチスに助けられる。そんな中、オクチョンは王妃が用意した夜食を食べて倒れてしまう。王妃が疑われるが、ミン・ユジュンは裏に陰謀があるのを見抜いていた。
事件の真相解明が続く。すべては王妃に不利だった。大妃は王妃を守るため、自分が毒を盛ったと嘘をつく。衝撃を受ける粛宗(スクチョン)。大妃はそのまま倒れ、帰らぬ人となる。粛宗は事件に腑に落ちないものを感じながら、真実を暴くのを恐れてそのまま調査を終わらせる。そんな中、ミン・ユジュンはまたしてもオクチョンを追い出そうとしていた。
オクチョンの懐妊が明らかになる。オクチョンを追い出そうとしていたミン・ユジュンら大臣たちは出鼻をくじかれてしまう。粛宗(スクチョン)とオクチョンは以前の仲睦まじい姿を取り戻すが、そんな二人をチスが物陰から見つめていた。そんな中、オクチョンの陣痛が始まる。難産に苦しむオクチョンを見守るため、母が王宮に呼ばれるが…。
男児を産んだオクチョン。粛宗(スクチョン)は大喜びだったが、王妃は悔しさを噛みしめていた。粛宗は我が子ユンに王位を継がせるため、オクチョンを王妃にしようと考える。そのためには政局の転換が必要だった。ところがそんな中、粛宗は突然倒れて意識不明に陥ってしまう。王妃は側室の子は王妃の子になるという掟をオクチョンに突きつける。
ミン・ユジュンはこの機に王族、東平君(トンピョングン)を王位に就けよう画策する。一方、オクチョンはユンを王妃に奪われ、退宮させられたところを刺客に襲われる。それを救ったのはチンを名乗る、カン氏夫人の養子チスだった。思いがけない再会に戸惑うオクチョン。そんな中、目覚める粛宗(スクチョン)。ミンはすべてが換局のための粛宗の芝居だったと悟る。
王宮に戻り粛宗(スクチョン)と固く抱き合うオクチョン。王宮は西人派が一掃され、南人派の時代に入る。粛宗は官僚たちの前でイニョン王妃を廃すると宣言する。だが落ち度のない王妃を廃することに南人派さえも反対する。王妃の父、ミン・ユジュンも学者たちを煽って廃妃撤回を求めるが、粛宗は王妃の嫉妬を理由についに廃妃を宣言する…。
必ず王妃に返り咲くという占いを信じて王宮を後にするイニョン。その堂々とした姿はオクチョンを不安にさせる。官僚に据えた南人派の無能ぶりにいらつく粛宗(スクチョン)は再度の換局を考え始める。一方チスは政治資金を援助する名目で粛宗に近づいていた。チスが毒入り夜食事件の真相を突き止めたと知ったオクチョンはさらに不安を抱く。
オクチョンが自分を始末しようとしたことを知ったチスは廃妃イニョンに接近、復位を手伝うと約束する。一方チャン・ヒョンは一刻も早く自分を国舅の地位に就けるようオクチョンを追いつめる。そんな中、粛宗(スクチョン)は西人派のキム・マンギと密会、南人派への不満をもらす。それを知ったミン・ユジュンはチスを使って巻き返し狙うが…。
チェ・ムスリが粛宗(スクチョン)の寵愛を受けたと知ったオクチョンは怒りを露わにする。粛宗は西人派の計略と知った上で寵愛の振りをしただけだったが、オクチョンの嫉妬は激しかった。一方、チャン・ヒョンが大妃の命を縮めた証拠をつかんだ粛宗は彼を投獄してしまう。オクチョンはチャン・ヒョンと粛宗の仲を取りなそうとするのだが…。
尊敬される王妃として生まれ変わろうとするオクチョン。粛宗(スクチョン)もそんなオクチョンを応援する。ところがその矢先、市中には廃妃とオクチョンを揶揄する小説が出回り、人気を博していた。そんな中、オクチョンは手の足りない惠民署に女官を連れて手伝いに向かうが、西人派に買収された民衆から罵倒され、激しい衝撃を受けるのだった。
チャン・ヒョンは粛宗(スクチョン)を脅迫してついに国舅の地位を手に入れる。だがその直後、チスに買収された部下の手に掛かって命を落す。一方王宮では、懐妊したというチェ淑媛(スグォン)を狙った毒物事件が起きていた。だがすべては西人派の策略によるものだった。粛宗の苦悩を知ったオクチョンはついにみずから王妃の地位を降りると告げる。
イニョン王妃が復位する。オクチョンは禧嬪(ヒビン)として王宮に留まることを許される。王宮は新たな換局によって、西人派から分かれた老論派と小論派が対立していた。そんな中、ミン・ユジュンの死が知らされる。その直後、王妃が倒れ、さらには世子ユンまで痘瘡に罹ってしまう。オクチョンはユンを救うため、禁止されている祈祷をする。
はじめて王妃の手を取る粛宗(スクチョン)。一人の女人として王に愛されたかったと告げ、王妃はこの世を去る。その頃チェ淑媛(スグォン)はオクチョンを陥れようと画策していた。政務の場に姿を現したチェ淑媛はオクチョンが王妃を呪ったと告発し、証拠の品まで出して見せる。この事件に王宮は大騒ぎとなる。大臣や学者らはオクチョンの死を要求するが…。
追いつめられる粛宗(スクチョン)。世子を守るために粛宗はついにオクチョンに自尽を命じる。それを知ったチスはなんとかオクチョンを助けようと、キム・マンギの懐柔を試みるが失敗に終わる。粛宗もまた人知れずオクチョンを助けるために、ある計画を練っていた。譲位すら覚悟でオクチョンを逃がす粛宗。だがオクチョンは王を守ろうと…。
チャン・オクチョン