第9巻 梅むら・爽やかな初夏の川床料理

今回紹介する名店は鴨川畔に佇む老舗料亭「梅むら」。東海道の起点となった三条大橋に程近く、かつての宰相・伊藤博文が常宿として愛した由緒ある館です。

毎年5月になると川床の季節の到来。梅むらの川床はおよそ90名が入る広々とした伝統的なお座敷スタイル。4代目若主人の梅村正信さんは、海・山・川の食材をふんだんに使い、川床の風情にあった名店の味を作り出します。

これからの季節に欠かせない食材は鱧と鮎、それに伏見とうがらしや、賀茂なすといった旬の京野菜たち。定番の焼き物"鮎の塩焼き"も、盛り付けに一工夫を加えることで、味覚のみならず視覚や嗅覚など五感を刺激。初夏らしい爽やかな演出は客人へのもてなしの心にあふれています。

今回ご紹介した名店

梅むら
京都府京都市中京区木屋町通三条上る上大阪町515-1

営業時間
昼食 11:30~14:00(ラストオーダー13:30)
夕食 17:00~22:00(ラストオーダー21:00)
定休日 無休(年末年始不定休)

電話:075-231-3383
FAX:075-231-0156