アートコンサルタントとして働くムン・ジェイン(ハン・ガイン)は、出張先の済州島で開かれる巨大財閥ヘシングループの次女ホン・モネ(チョン・ソミン)の誕生パーティーに、御曹司のホン・テソン(キム・ジェウク)が参加するとの噂を聞き興味を持つ。一方、済州島でクルージングを楽しむモネと姉のテラ(オ・ヨンス)たちの前に突如、スカイダイビングのスタントを行うシム・ゴヌク(キム・ナムギル)が舞い降りてきた。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は遂にモネの兄ホン・テソン(キム・ジェウク)と運命の出会いを果たす。実はゴヌクは幼いころ両親から引き離され、ヘシングループ・ホン会長の息子"ホン・テソン"として育てられたが、偽物だと分かると野良犬のように捨てられた過去があった。一方、ホン・モネ(チョン・ソミン)のついたウソによってゴヌクをテソンだと思いこんだムン・ジェイン(ハン・ガイン)は、ゴヌクに意図的に近づいてゆく。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は、わざとホン・モネ(チョン・ソミン)を遠ざけ焦らし始めると、モネは恋煩いで何日も寝込んでしまう。ムン・ジェイン(ハン・ガイン)は、モネを元気づけるために、兄のテソンと3人で食事をしようと誘う。勘違いしているジェインが言う"テソン"がゴヌクのことだと分かったモネは、オシャレをしてレストランへ向う。二人が待つ中、モネがいるとは知らずにゴヌクは何食わぬ顔でやってくる。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)がホン・テソンのふりをしていたことを知ったムン・ジェイン(ハン・ガイン)は怒りを爆発させる。娘のモネ(チョン・ソミン)が好きな男を試すため、ホン会長はゴヌクを呼び出し、日本いる息子テソン(キム・ジェウク)を韓国に連れて帰るよう依頼する。数日後、ジェインもまた、シン会長夫人の依頼で"ガラスの仮面"の買い付けのため日本へ向った、本物のホン・テソンがいるとは知らずに。
秘書として現れたシム・ゴヌク(キム・ナムギル)に、ホン・テソン(キム・ジェウク)は船上パーティーで出会ったムン・ジェイン(ハン・ガイン)のことを調べさせる。母親であるシン夫人の依頼で、龍(豊原功補)の作品"ガラスの仮面"を探していることを知ったテソンは、仮面を横取りして母親を困らせようと企む。龍の工房へ向かうジェインの前にテソンが現れるが、御曹司の"ホン・テソン"とは思いもせずにジェインは無視する。
反発しあいながらも一緒にいるうちにムン・ジェイン(ハン・ガイン)に対して特別な気持ちを持ち始めていたホン・テソン(キム・ジェウク)。そして、テソンがホン会長の息子である事実を知ったジェインは、知っていて黙っていたゴヌクを非難するが、自分がかつてテソンと勘違いしてゴヌクに意図的に近づいたことを黙っていてほしいと懇願する。結局、"ガラスの仮面"はテソンの手に渡り、ジェインは一足先に韓国へ帰国した。
ムン・ジェイン(ハン・ガイン)は帰国したホン・テソン(キム・ジェウク)から"ガラスの仮面"を譲ってもらう約束を取り付けたが、送られてきたのは仮面を持ったテソンの写真のみ。怒ったシン夫人の前にテソンが現れ、さらに仮面を割ってしまう。ジェインはテソンに手を上げるが、逆にシン夫人に息子を侮辱するなと罵倒される。傷ついたジェインに思わずキスをするシム・ゴヌク(キム・ナムギル)、その光景をテソンが見てしまう。
昔、暮らしていた田舎を訪ねたシム・ゴヌク(キム・ナムギル)は、初めて両親の墓があることを知る。墓を訪ねたゴヌクはその墓前で、改めてヘシングループへの復讐を固く誓う。妹のホン・モネ(チョン・ソミン)の企みで、ゴヌクとの食事の席に呼び出されたホン・テラ(オ・ヨンス)は、ゴヌクに自分たち家族に近づく目的は何かと問い詰める。ゴヌクの態度に腹を立て、席を立ったテラを追いかけたゴヌクはさらに挑発的な態度に出る。
ギャラリーのオープニングパーティーに参加したホン・テラ(オ・ヨンス)は、シム・ゴヌク(キム・ナムギル)の企みにより、彼と熱いキスを交わしてしまう。警察のクァク班長から息子のホン・テソン(キム・ジェウク)の元恋人チェ・ソニョンが以前養子だった少年と同じ施設で育ったことを聞いたシン夫人は驚きを隠せない。ソニョンの転落死事件のことを聞いたジェインは、当日、現場付近で背中に傷あとのある男を見たと証言する。
一瞬でも心揺れた自分が許せないとホン・テラ(オ・ヨンス)はシム・ゴヌク(キム・ナムギル)に吐露する。その会話を偶然聞いたホン・モネ(チョン・ソミン)はショックを受け、別荘に立てこもる。テラが別荘に到着した時は、運転手がモネを連れ帰った後でゴヌクだけが残っていた。風邪気味だったテラはゴヌクと言い争ううちに気を失い、ゴヌクは彼女を寝ずに看病する。翌朝、テラは、あの揺れた心は過ちではなかったと告白する。
ムン・ジェイン(ハン・ガイン)が金目当てで自分に近づいたことを偶然聞いたホン・テソン(キム・ジェウク)は、やけになり彼女をホテルに連れ込んで関係を強要する。"ヘシングループの嫁の座"を条件に受け入れようとしたジェインだが、結局部屋を飛び出してしまう。直後にクァク班長から連絡を受けたジェインは、容疑者の背中の傷あとを確認するため警察へ向かう。取り調べ室にシム・ゴヌク(キム・ナムギル)がいるとは知らずに。
自殺を意味する内容が書かれたチェ・ソニョンの遺書の一部が見つかったため、結局、転落死は自殺と断定される。一方、株価不正操作が発覚し、アメリカへ旅立った長男ホン・テギュンが交通事故で死亡する。弔電を届けに悲しみに暮れるホン会長宅を訪れたジェインは、偶然覗いた倉庫で、ゴヌクとホン・テラ(オ・ヨンス)のキスを目撃してしまう。さらに、そこへホン・モネ(チョン・ソミン)が現れ、同じくその光景を目にしてしまう。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)とホン・テラ(オ・ヨンス)のキスを目撃したムン・ジェイン(ハン・ガイン)は、ゴヌクに本当の目的は何かと問いただす。そして思わずゴヌクのことが好きだと告白する。一方、真面目に生きていくと決めたホン・テソン(キム・ジェウク)も、そばにいてほしいとジェインに告白する。そして、ホン会長の秘書、カン室長はついにゴヌクが20年前に追い出した少年、"ホン・テソン"であることに気づく。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は衝撃の真実を知る。20年前の出来事はすべてシン夫人が仕組んだもので、夫のホン会長が外で作った子供を受け入れられないシン夫人は、DNA鑑定を偽造してゴヌクを連れてきた。しかし本物のテソンが見つかると、自らのウソが発覚しないように、ゴヌクの両親を交通事故に見せかけ殺害したのだった。そして、ゴヌクが20年前に追い出した少年"テソン"だと聞かされたホン会長はゴヌクを自宅に呼び出す。
シム・ゴヌク(キム・ナムギル)を呼び出したホン会長は、"テソン"と呼びかけたあと、ゴヌクの目の前で倒れ意識を失う。シン夫人はキム室長に、ゴヌクを交通事故に見せかけて始末するよう命じ、ゴヌクは病院に運ばれる。ムン・ジェイン(ハン・ガイン)から失踪の件を知ったクァク班長は、捜索の末、ゴヌクが搬送された病院で死亡したことを突き止める。ホン・テラ(オ・ヨンス)は、ゴヌクがかつての"テソン"だと知り動揺する。
ホン・テラ(オ・ヨンス)とシン夫人のもとに、シン夫人がキム室長にシム・ゴヌク(キム・ナムギル)の殺害を命じる会話が録音されたICレコーダーが届く。さらに、ゴヌクが生きていると知ったシン夫人は、改めてゴヌクの殺害を部下に命じる。臨時理事会にて、ホン・テソン(キム・ジェウク)が新会長に選出されると、シン夫人は役員たちにテソンがホン会長の実子ではないというDNA鑑定書を見せつけ、会長の資格がないと主張する。
殺人教唆の罪で逮捕されたシン夫人から、シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は衝撃の真実を聞かされる。ゴヌクこそが本物の"ホン・テソン"であり、自分の家族に復讐したというものだった。拳銃自殺を一度は考えたゴヌクのまえに、アメリカから帰国したホン・モネ(チョン・ソミン)が現れ、拳銃で彼を撃ってしまう。モネの指紋を拳銃から拭き取り姿を消すゴヌク。そして、背中の傷あとが特徴的な身元不明死体がひっそりと発見される。
自分からすべてを奪い去ったヤツらに復讐するためならば、喜んで悪魔になる。(全17話)