絵を描くことが好きだったチェウォン(スエ)は芸大卒業後、講師として美術を教えている。彼女には、中学の同級生であり、いつも献身的に彼女を支えてくれる心優しい恋人、ジェソプ(チョ・ハンソン)がいた。貧しい家庭に育ちながらも、努力家で、学級委員を務める優等生でもあったジェソプ。そんな彼の愛情に心惹かれたチェウォンであるが、なかなか結婚にふみきれずにいた。それは、今でも時々中学の転校生、チョンウ(イ・ジョンジン)を思い出してしまうため。そんなとき、彼女に運命的な再会が訪れる…そして、それが嵐のはじまりだった。
ジェソプ(ユ・アイン)とチェウォン(ソン・ジヒョン)のクラスに鳥博士の父を持つチョンウ(キム・ギボム)が転校してくる。山で偶然出会ったチェウォンとチョンウは、フェニックスを見かけ、うれしさのあまり自然にキスを交わす。チェウォンに恋するジェソプは親しげな2人を見てショックを受ける。だが数日後、チョンウはチェウォンにつがいの文鳥をプレゼントして再び引っ越してゆく。
チェウォンはチョンウからの手紙を待つが、ジェソプの妹が手紙を盗んだために消息が途絶えてしまう。月日は流れ、チェウォンはジェソプとつきあっていたが…。
チェウォン(スエ)とチョンウ(イ・ジョンジン)の再会を恐れるジェソプ(チョ・ハンソン)だったが、とうとう2人は出会ってしまう。うれしそうな2人の様子にジェソプは不安に駆られる。仕事でチェウォンの作業場を訪れたチョンウは、自分がプレゼントした文鳥を見つけてうれしさを隠せないが、ジェソプからチェウォンと結婚すると宣言されて動揺する。
一方、ジェソプをチェウォンから奪えと父に命令されたジナ(ソ・イヒョン)は、父の合理主義に反発しつつもジェソプに近づくが…。
チェウォンとチョンウの距離が近づくのを感じて焦るジェソプは、チェウォンにプロポーズしようと決意する。ジェソプに目をかけるチャン会長は、娘ジナとの結婚話をもちかけるが、きっぱりと断わられる。それでも諦めきれない会長はジェソプの父に接近をはかり、味方につけてしまう。
チョンウはチェウォンを自宅に招待するが、それを知ったジェソプはチェウォンを無理やりオペラに連れて行く。チェウォンへの想いを募らせるチョンウは…。
チェウォン(スエ)が手紙を受け取っていなかったと知ったチョンウ(イ・ジョンジン)は、想いを抑えきれなくなって抱きしめるが、ジェソプ(チョ・ハンソン)を裏切れないチェウォンは友達でいようと突き放す。
ジェソプは父に結婚相手としてチェウォンを紹介しようとするが、ジェソプをジナ(ソ・イヒョン)と結婚させたい父はチェウォンを認めようとしない。
一方、ジナはチョンウがチェウォンを想っていることに気がつく。
3人の関係を複雑な気持ちで見守るジナはジェソプに、チェウォンと早く結婚しないと、父がどんな手段を使うかわからないと忠告するが…。
故郷でチェウォンに偶然出会ったチョンウは、何度も出会うのはただの偶然ではない、と運命を強調する。揺れるチェウォンは、ジェソプとの結婚の意志を固めるために、ジェソプの父に会いに行くが冷たい態度をとられて落ち込む。
一方、チョンウをライバル視するジェソプは、新規事業チームに自分の直属の下としてチョンウ指名してけん制しようとする。チョンウはジェソプの妹ジェヒの言葉から、チェウォンに送った手紙が奪われていたことを確信するが…。
手紙の紛失にジェソプ兄妹が関わっていると知ったチェウォンはさらに揺れるが、想いを断ち切るかのようにチョンウに向かってジェソプとの結婚を宣言し、結婚式の司会をしてくれと頼む。再びジェソプの父に挨拶に訪れたチェウォンだが、結婚する人は他にいると追い返され、ジェソプと口論になってしまう。
ジェソプの人事発令を断わったチョンウは、会社に辞表を出し、チェウォンに最後の挨拶をしにいくが、そこでチェウォンの父が倒れているのを見かけて…。
ジェソプ(チョ・ハンソン)が「辞表を取り下げろ」というチャン会長の自分への言葉を伝えなかったと知ったチョンウ(イ・ジョンジン)は、会社に戻りジェソプに宣戦布告する。チェウォン(スエ)は、ジナ(ソ・イヒョン)が会長の娘でジェソプと結婚する相手だと知ってショックを受け、ジナとジェソプを拒絶する。
チョンウを愛し始めたジナはチョンウの心がチェウォンにだけ向いていることに傷つき、ジェソプに早くチェウォンと結婚して欲しいと頼む。自暴自棄になったジェソプはジナの部屋を訪ねるが、そこにチェウォンが現れ…。
ジェソプと口論になったチェウォンは、チョンウが運転する車に飛び出して轢かれてしまう。数日後、チェウォンは意識を取り戻すももの、腎臓移植を受けないと命が助からないと宣告される。自責の念に苦しむチョンウは、自分の腎臓を移植しようとして家族の猛反対を受ける。
チョンウの母から移植をやめさせてくれと頼まれたジナは、一緒に出張に行く機会を作ってチョンウを説得するが、チョンウの意思は固く、突き放される。一方、ジェソプも移植の検査を受けようと病院を訪れるが…。
チョンウの腎臓が適合し、ショックを受けるジェソプに、チョンウは手術が済んだらチェウォンへの気持ちを整理すると言う。手術が成功し、ジェソプはチェウォンの家を訪ねるが、冷たく突き放されてしまう。
チェウォンを呼び出したジナは、これまでのいきさつを話し、誤解を解くとともに、好きな人ができたと告白する。チョンウがチェウォンを避け、ジナの気持ちを受け入れようとする一方で、チェウォンはジェソプに別れを告げるが…。
チョンウ(イ・ジョンジン)への想いを伝えようとするチェウォン(スエ)の前にジナ(ソ・イヒョン)が現れる。ジナの愛する人がチョンウだと知り、言葉を飲み込むチェウォン。チェウォンを想いながらも、交通事故の自責の念にとらわれるチョンウは距離を置こうとする。
チョンウとジナが交際しているという噂を聞いたジェソプ(チョ・ハンソン)は、チョンウにジナが会長の娘だと忠告する。ジナが自分を騙していたと知ったチョンウは、ジナを突き放し、傷ついたジナはチェウォンに、チョンウに近づかないでくれと頼むが…。
旅に出たチョンウの後を追いかけたチェウォンは、愛を告白し、2人はつかの間の幸せな時間を過ごす。2人が一緒にいなくなったと知ったジナとジェソプは後を追うが、寄り添う2人の様子を見て、何も言えずに立ち去る。
嫉妬したジナは、チェウォンにチョンウと別れなければつらい思いをすると警告する。チェウォンがチョンウと結婚すると家族に宣言した直後、会社の行事で山登りに行ったチョンウとジェソプは口論になり、ジェソプに殴られたチョンウは山頂から転げ落ちる。
山頂から転落した衝撃でチョンウは、チェウォンを忘れてしまう。ジナからチョンウの症状を聞いたジェソプは、チェウォンのつらそうな姿に心を痛め、チョンウを病院に連れて行く。
部分記憶喪失症と診断されたチョンウに、ジェソプはチェウォンのことを思い出してくれてと頼むが、チョンウには実感がわかない。このまま記憶がないほうがお互いに都合がいいと言うジナに対し、チェウォンを想うジェソプはチョンウの記憶を取り戻そうとチェウォンに会わせるが…
チェウォン(スエ)は、なんとかチョンウ(イ・ジョンジン)の記憶を取り戻そうとするが、チョンウから今のままがいいと言われてしまう。ジナ(ソ・イヒョン)はチョンウとの距離を縮めていきながらも、チェウォンの存在が気がかりでならない。
一方、ジェソプ(チョ・ハンソン)は、チェウォンの父の誕生日を祝いに訪れるが、チョンウのことで不安定なチェウォンは、ジェソプに冷たい言葉を投げかける。努力しても報われないと悟ったジェソプは、ついにチェウォンに別れを告げるが…。
借金の保証人になっていたチェウォンの父のもとに家と店舗の差し押さえ通知が届き、チェウォンは金策に走りまわる。それを知ったジナは、チョンウを忘れることを条件にお金を貸すと提案するが、チェウォンはきっぱりと断わる。
困り果てたチェウォンは、プライドを捨ててジェソプに助けを求めるが、冷たく突き放される。しかし、内心は心配でならないジェソプは、チェウォンに内緒でお金を工面しスンミン(イ・スンミン)に渡すが…。
テジングループの公募を受けたチェウォンを、面接官のチョンウは不合格にするが、ジェソプが採用するように手をまわす。合格したチェウォンはチョンウと同じチームに配属されるが、ジナとの親しげな様子を目の当たりにして心を痛める。
一方、チェウォンを助けるために横領を働いたジェソプは部下に脅迫されて、苦しい立場に追い込まれる。そんな中、チョンウはジナの父である会長に後継者として認められて総括室長に昇格する。
ジェソプ(チョ・ハンソン)が不正を働いているという噂を耳にしたジナの父は、チョンウ(イ・ジョンジン)に事実を調べるよう依頼する。まもなく社内にもジェソプに対する噂が広まり、チェウォン(スエ)の就職もジェソプのコネだったと囁かれ始める。
不正の噂が事実だったと知ったチョンウは、ジェソプをかばって嘘の報告をするが、数日後、ジェソプの不正が明らかになってしまう。スンミン(イ・スンミン)からジェソプが自分を救うために横領を働いたと聞いたチェウォンは衝撃を受けるが…。
チェウォンはジナ(ソ・イヒョン)の父にジェソプが復帰できるように懇願するが聞き入れられない。ジェソプがチェウォンへの気持ちを断ち切ろうと努力する中、チェウォンはチョンウの手紙を隠したのがジェソプではなかったと知って激しく後悔する。
その頃、ジナは父にチョンウとの結婚を承諾されて喜ぶが、チョンウは心にひっかかるものを感じる。一方、荒れるジェソプを見たチェウォンは、思わず彼を抱きしめるが…。
チョンウとジナの婚約の準備が進み、チェウォンもふたりを祝福する。ジェソプは気持ちを整理しようとチェウォンに彫刻を返すが、想いをふっきれずに苦しむ。チェウォンは、そんなジェソプの様子をチョンウから聞いて会いに行くが、取りつくしまのない態度に失望する。
チョンウはジナとの婚約式に向かう途中、腹痛で倒れたチェウォンを病院に連れて行き、そこで記憶の断片を取り戻す。チョンウの身辺調査をしていたジナの父は、チェウォンとの関係を知って婚約を取り消すよう命じるが…。
父に婚約式を中止させられて落ち込むジナ(ソ・イヒョン)は、チョンウ(イ・ジョンジン)と別荘に出かける。失望したジナの父は、チェウォン(スエ)を呼び出してチョンウとの関係を説明してくれと話す。
記憶が戻ったチョンウは、チェウォンを気にかけながらもジナとの結婚を決意するが、ジナの父の反対は揺るがない。さらに父がジェソプ(チョ・ハンソン)の復職を考えていると知ったジナは、チェウォンに今すべきことを考えて欲しいと言い残してアメリカ出張へ発つ。
チェウォンは復職したジェソプにプロポーズし、チョンウは記憶が戻ったことを隠したまま2人を祝福する。アメリカから帰国したジナは、チョンウとチェウォンの関係を誤解して取り乱し、ジェソプもまたチェウォンの愛を信じきれずに悩む。
チョンウの記憶が戻ったことを感じ取ったチェウォンは、あえて気がつかないふりをするが、ジェソプはチョンウから事実を聞いて再び苦しみ始める。一方、ジナとチョンウの関係にも亀裂が入り始めて…。
結婚を急ぐチェウォンに対しジェソプは、自分はチョンウを忘れるための手段ではないかと責めてしまい、チェウォンは改めてジェソプに今まで大きな傷を与えていたと実感する。チョンウはジェソプにジナと必ず結婚をすると宣言するが、チェウォンへの想いを断ち切れずにいた。
ジナはそんなチョンウの本心を感じ取って苦しむ。
チェウォンを傷つけたことを後悔したジェソプは、改めてプロポーズをするが…。
チェウォン(スエ)はジェソプの兄夫婦との合同結婚式を提案し、ジェソプ(チョ・ハンソン)は幸せに包まれる。チェウォンがチョンウ(イ・ジョンジン)の記憶が戻ったことを知りつつも、あえて知らないふりをしていたと知ったジェソプは、チェウォンに深い愛を感じるとともに、チョンウの心情を思いやる。
ジナの父から結婚を認めると言われたチョンウはジナ(ソ・イヒョン)に会いにいくが、疲れ果てたジナは一方的にチョンウに別れを告げる。ジェソプはチェウォンとの結婚準備が進めるが、身体の異変に気がついて…。
余命わずかと宣告されたジェソプは、チェウォンを死ぬ間際まで側におくべきか、チョンウに託すべきかと悩んだ末に、海外出張を理由に結婚式を延期する。
ジェソプの病状を知ったチョンウは、ジナを訪ねてプロポーズするとともに、ジェソプのために手を貸してくれと頼む。チョンウから真実を聞いたチェウォンは、人知れず旅立ったジェソプの後を追い、治療を受けようと説得するが…。
チェウォンのためにも生きようと決心したジェソプのもとに、アメリカにいるジナの兄から治療に希望があるとの連絡が入る。チョンウとジナとともに海に旅行に出かけたジェソプとチェウォンはつかの間の幸せな時間を過ごし、チョンウも改めてジナに愛を告白する。
ジェソプの側にいたいと願うチェウォンは、2人だけの結婚式をあげようとするが、チェウォンを残すのがつらいジェソプは拒否する。数日後、ジェソプは治療のためにチェウォンと一緒に空港に向かうが…。
4月のキス 〜April kiss〜