市長秘書室7年目の下級公務員シン・ミレは今回もまた昇進試験に落ちてしまう。借金あり、彼氏なし、ミレの特技といえば、市庁の職員それぞれの口にあうコーヒーを入れることくらい。そんなある日、副市長として赴任してきたチョ・グクにミレは一目惚れをしてしまう。その頃、市が企画する「ミスいわしコンテスト」が開催される。賞金目当てで出場したミレはなんと優勝してしまう。しかし、この賞金は市長が寄付という名目で裏金を集めるのが目的だった。このことを知ってしまったミレは激怒して市庁の前でデモを行う。裏金工作事件がマスコミに取りあげられて市長を辞任に追い込むことに。野心家のグクは一躍有名となったミレを利用するため、彼女を市長に推薦。ミレは市長選挙に出馬することになるのだが・・・
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人口13万人の地方都市・仁州(インジュ)市。秘書室で働くミレは、お茶汲み専門の平凡な毎日を過ごしていた。ある日、コ市長と市議のジュファは、勝利党のプ議員の選挙資金を捻出するため「イワシ娘大会」を思いつく。そんな中、将来の大統領を嘱望されるエリートのグクは、政界の実力者BBから、副市長として仁州に赴任することを命じられる。
霧陽(ムヤン)道知事の後ろ盾を持って突然、副市長の座に就いたグクに、コ市長は反発する。コ市長は、裏金作りにグクを巻き込んでしまおうと「イワシ娘大会」をグクにまかせる。一方、元彼の借金を返すために大金が欲しいミレは、2000万ウォンの賞金につられて大会出場を決意。「24歳未満」の年齢制限を変えてもらおうと、グクにつきまとう。
大会の最終予選に通り、若い候補者達と合宿に入るミレ。そんな中、コ市長は大会経費を裏金にし、プ議員に渡す。一方、「市長を叩きのめせ」とBBに命じられたグクは、積極的に「イワシ娘大会」に関わることにする。ミレに合宿プログラムへの協力を頼むグク。ミレは周囲の候補者に見栄を張ろうと、グクと二人でホテルの部屋にこもるのだが…。
ボランティアの壁紙張りのため、イ局長と徹夜するミレ。だが、合宿中の外泊は規則違反だとしてグクから参加資格をはく奪されてしまう。グクの態度にショックを受けるミレ。そんな中、コ市長に女性部長官から「外見だけを競う普通のミスコンではない大会に期待する」と電話がかかってくる。市長は急きょミレを復帰させ、優勝させようとするが…。
「イワシ娘大会」で優勝して浮かれるミレ。だが、イ局長から「賞金はもう支払われたことになっている」と告げられる。初めて大会の裏事情を知り、また尊敬するイ局長の態度に呆然となるミレ。ミレがもらったのは100万ウォンだけ。ミレはグクに相談しようと、グクのいるホテルを訪ねる。だが、そこにグクの婚約者ゴヘが現れ、微妙な雰囲気に…。
ミレは市長に「賞金の残り1900万ウォンの支払いとイ局長の復職」を願い出る。しかしジュファと口論になり、解雇に!一方グクは、ハ秘書がBBに自分の行動を逐一報告していたことを知り、ショックを受ける。市役所前で一人デモを行うことにしたミレは、元同僚の局長達ともみ合いになる。グクはミレを助け、破けたドレスをそっと隠すのだった。
「市長の追放と補欠選挙」に協力してほしいというグクの頼みを断ったミレは、イ元局長と共にデモを続行しようとする。が、ジュファが手配したニセ運動家達のせいでデモは失敗。ミレのせいでクビになったブミ、市場を追い出された母達から責められたミレは、辛い想いを抱える。「利用されてもいい!」と、決心したミレは、グクに助けを求めることに。
コ市長の不正を暴いたミレの元に、副市長を辞めたグクがやって来る。「勝ったお祝いも兼ねて、私と旅行に行こう」とグク。二人は河辺でキャンプを張り、楽しい時を過ごす。テントの中に並んで寝ながら互いが気になるミレとグク。翌日、グクはミレに「市長選に出ないか」と、もちかける。あきれるミレ。だがグクは、ミレにつきまとい説得を始める。
ジュファとの口げんかから「市長選に立候補するわ」とうそぶくミレ。それは冗談だったが、驚くことにブミが代理で立候補の登録をしてしまう。「登録の際の委託金1000万を払ってしまったから、頑張れ」というブミの言葉に悩むが、ミレは覚悟を決める。実はその裏にグクがいることを知るよしもなかった。一方、イ・ジョンドもミレに協力することに。
「運動資金を出す後援者がいる」と、グクに案内されたミレは、そこにグクの婚約者ゴヘがいることに驚く。ゴヘは白紙の小切手を渡して好きな金額を書けと言うが、ミレは0を並べ立てたあげく、「4万ウォンでいいです」と言い放つ。近所や知人の協力を得てなんとか選挙戦を開始するミレ。だが、自分の選挙公約がわからず悩み始める。
選挙演説の会場で、グクが用意したお仕着せの公約に疑問を感じたミレは、自分の言葉で「利権に流されない政治」を語り、グクと大喧嘩してしまう。しかしジョンドから「彼を利用すればいい」と説得され、再びグクと選挙戦を頑張ることに。ところがある日、新聞に「男とホテルに行った」とスキャンダルが書き立てられ、ミレは窮地に立たされる。
ついに仁州市の市長となったミレ。意気揚々と市庁舎に乗り込むが、ミレを敵視する副市長や局長達はミレを完全に無視して業務を進める。怒ったミレは「市庁舎移転の件を白紙にする!」と、爆弾発言。一方グクは、霧陽道のソ知事から「政和党の公認で国会議員総選挙に出ろ」と言われるが、「無所属で出ます」と宣言。単独で総選挙の準備を始める。
局長達から辞表を付きつけられショックを受けたミレは、市政の難しさに悩み始める。そんな中、グクはミレに局長達との闘い方をアドバイスする。新米市長のミレを心配するグク、グクの選挙戦を気遣うミレ…二人の心は次第に寄り添っていく。一方、婚約者のコヘがBBの命令で仁州市の土地の下見に来たことを知ったグクは、胸騒ぎを覚える。
徹夜仕事のミレを車に乗せたグクは、「君の体は全部、僕のものだ」と優しくキスする。しかし今まで汚い政治の世界にいたグクにとって、ミレへの想いは複雑だった。「市庁舎移転ではなく市民病院を建てる」というミレ。だが地主達は、市民病院では地価が上がらないと、騒ぎ立てる。そんな中、ミレは辞表を出した3局長を懐柔することに成功するのだった。
BBに呼び出されたミレとグク。BBはミレの目の前で、「自由に操れる人間を市長にしろと言ったのに、お前が操られてどうする」と、グクを一喝する。市長選の裏にあったBBの思惑にショックを受けたミレは、「もうあなたは自分の場所に戻って」と、グクに別れを告げる。グクはBBの後押しを受け選挙戦を有利にするが、ミレへの想いに胸を痛める。
仁州市の国会議員となったグク。ゴヘは、グクとミレのスキャンダルを流し、自ら火を消すことでグクをつなぎとめようとする。だがグクの頑なな態度は変わらなかった。そんな中、BBが統一自主党の総裁となって政界に復帰。グクは苦境に立ったミレを助けてほしいとBBに頭を下げる。BBは、コヘの父が仁州に作る工場を支援しろと命じるのだが…。
収賄罪で逮捕されたミレを、グクは裏から手を回して助ける。ある日、ゴヘがミレの元を訪れ、「父の会社、大韓グループが市民病院に資金援助する。社会還元が出来る工場も建てたい」と提案する。ミレは条件のよさを怪しむが…。その裏で、ミレとデートを重ねるグクの態度に怒ったゴヘは、ジュファと手を組み、ミレを再び逮捕させようと企んでいた。
検察庁に拘束されたミレを助けるため、BBに負けを認めたグクは、ミレとの別れを決心する。冷たい態度をとるグクに、「どこにいても私の心の中にあなたの部屋がある」と涙を流すミレ。そんなミレにグクも胸が張り裂ける思いでいた。一方、ゴヘは「リサイクル発電所」の建設を提案。ミレは公害問題を懸念するが、市議会は発電所建設を承認する。
土壇場で大韓グループとの業務提携を白紙に戻したミレ。事業の裏には、BBの大統領選出馬のための資金作りがあるということを見破ったのだ。ミレは、グクが最初からBBの計画に加担していたと思い、失望する。そしてジョンドやブミと、発電所に盲点がないか調べ始める。やがて、有害物質を燃料として輸入しようとしていることを突き止めるが…。
BBの脅しに負け、大韓グループとの業務提携書にサインしたミレ。だがサインは無効だった。ミレはサインの前に辞職願を出していたのだ。怒り心頭のゴヘはミレを告訴するとわめく。グクは、ミレの覚悟の深さにミレへの想いを一層深くする。そして自分もBBと戦う決意をする。やがてミレが市庁を去る日がやって来た。市民はミレを引きとめるが…。
シティーホール