法曹界のエリート一族の息子、キム・ヒョヌ。“法によって国を守る”との大志を抱く彼は、名門ハーバード大学のロースクールで学ぶためアメリカへ。到着初日、モーテルに泊まったヒョヌの部屋に、黒のドレス姿のイ・スインが間違えて入ってくる。それが二人の出会いだった。許嫁のハン・スルギが見つけた部屋に引っ越したヒョヌ。教授のオ・ヨンジェを訪ね、偶然スインと再会する。その後、名物教授ケインズの初授業に準備不足のまま出席したヒョヌは、教授に集中攻撃を浴びる……。
新入生歓迎会に出席したキム・ヒョヌは、そこでアメリカ行きの飛行機で一緒だった女性、ユ・ジナと再会する。一方、ヒョヌのライバル、ホン・ジョンミンはイ・スインに一目ぼれ。病院で実習中のスインを見かけたホンは、バイト先まで送ると申し出る。そして車中で、自分と付き合わないかと告白を。ケインズ教授から目の敵にされているヒョヌは、クラスメイトにも敬遠され勉強会のメンバーから外される。ひとりで勉強する羽目になったヒョヌに、スルギが紹介した家庭教師はスインだった。
ヒョヌに勉強を教えていたスインの携帯に呼び出しが入る。医療ボランティアとしても活躍する彼女が向かった先は、HIV患者の部屋。かいがいしく看病するスインの姿を見たヒョヌは、彼女に恋心を抱く。
スインのおかげで、ケインズ教授に名誉挽回できたヒョヌは、彼女をデートに誘うが、先約があると断られる。相手はホンだった。あきらめきれないヒョヌは、彼女目当てでボランティア活動に参加。なんとかデートの約束を取り付けるのだが……
約束の場所に現れなかったスインにヒョヌは怒りをぶつけるが、スインは「一人にして」の一点張り。大学では、ケインズ教授に言い渡されていた課題の結果が発表され、ヒョヌのチームとホンのチームが模擬法廷で戦うことになる。
スインがデートをすっぽかした理由がわかったヒョヌは、アメフトのグラウンドにいたスインを探し出し、ふたりは仲直りを。とっさに彼女の唇を奪うヒョヌ。一方、ホンはユ・ジナの挑発に乗り彼女にキスをする。
チームの仲間たちに見放されたヒョヌは、模擬法廷に向け、ひとりでリサーチを重ねる。勝利の鍵を握る判例が見つからず、困り果てるヒョヌに、スルギは「判例でなく、証拠を探せばいい」とアドバイスをする。
一方、ホンは、スインを自らのチームの証人として出廷させる。結果は、ヒョヌチームの勝利。スインとヒョヌは、スインの働くパブで祝勝会を行う。ヒョヌに敗れ傷心のホンは、父親がヒョヌの父によって自殺に追い込まれた過去を、ユ・ジナに告白する。
資格のない医療行為は重罪だと知りながら、パブで倒れた男性客に蘇生措置を行ったスイン。客は一命を取り留めたもののこん睡状態に陥り、スインは懲戒委員会にかけられることに。落ち込むスインをヒョヌは優しく慰める。
患者の意識が戻り、スインとヒョヌが胸をなでおろしたのもつかの間、ユ・ジナに説得された患者の家族が、ハーバード大の責任を問う訴えを起こす。担当教授にまで影響が及ぶことを知ったスインは、自ら退学届けを提出する。
ユ・ジナの父が経営する法律事務所の支援のおかげで、連邦裁の調査官候補になれたホン。スインの一件を、患者側の弁護人として手伝うようユ・ジナに言われるが、陰でスインを救う方法を探す。ヒョヌもスインのために文献をあさるが、いい判例が見つからない。
そして、懲戒委員会の日。調査官候補として面接を受けていたホンは、スインを救う法理に気づき、会場を飛び出す。同じ頃、図書館にいたヒョヌも法理を発見し、懲戒委員会に向かう……。
海辺の家にやってきたヒョヌとスイン。南米で医療活動と研究を行うプログラム、OEPに申し込んでいたスインは、旅立ちの日が近いことをほのめかす。スインの願いで一夜をともにしたふたりだが、ヒョヌが眠っている間に彼女は置手紙を残して去ってしまう……。
それから3年。ヒョヌは、有能な若手弁護士として業界でも注目の存在に。一方、婚約中のホンとユ・ジナは、仕事のため韓国へ。空港でスインを見かけたホンは、彼女の後を追うが見失う……。
ヒョヌが働くビルにやってきたスインだが、ヒョヌに声をかけることができない。そこに偶然通りがかったホンは、スインを食事に誘う。ヒョヌは、外国人労働者の法律相談を、先輩のユン・サンホ弁護士から引き継ぐことに。
その挨拶まわりに訪れた病院で働いていたのは、スインだった。突然の再会に、ヒョヌは戸惑いを隠せない。一方、ホンとユ・ジナは、かねてから担当していた環境訴訟、シンバルリ事件の和解案を、ユン弁護士に提出するが拒否される。
謎の死を遂げたユン弁護士に代わり、シンバルリ事件を担当することにしたヒョヌ。ヒョヌの身に危険が及ぶのを恐れたスインは、手を引くよう説得するが、ヒョヌは聞く耳を持たない。ひとり泣いているスインをホンが慰める。
ヒョヌはシンバルリ村を訪れ、水質調査を行ったり、和解の決意を固めている住民たちを説得したりしながら、訴訟をやり直す準備を進める。ユ・ジナは訴訟の件にかこつけヒョヌを呼び出し、ホンとスインがいるレストランへ連れて行く。
ヒョヌは、シンバルリ村の住民を説得することに成功。訴訟を委任されることになり、ハミルトン財団の研究員としてシンバルリの保健所で疫学調査を行っていたスインに手伝いを頼む。
一方、和解に失敗したユ・ジナは依頼人のジェイソンの信用を失う。ホンとヒョヌが同級生だと知るジェイソンは、ホンに「どんな手段を使ってでも訴訟をやめさせろ」と言う。そんな中、着々と調査を進めるヒョヌとスイン。ヒョヌは彼女のために思い出のキムチチゲを作る。
ヒョヌをデートに誘ったスインは、次の派遣国に旅立つことをヒョヌに話す。見送りには行かないと言っていたヒョヌだが、空港へ車を走らせ、スインの左手薬指に指輪をはめる。
ヒョヌと別れた後、空港で気を失ったスインは救急車で病院へ。彼女を見舞ったヒョヌは、スインの病室で、「もうどこにも行かせない」と宣言する。ジェイソンが、ハミルトン財団の黒幕だと知ったホンは、訴訟から降りようとするが、「抜けようとすれば君の人生は終わりだ」と脅される。
ヒョヌの事務所が経営難に陥り、スインはヒョヌの父に援助を頼む。だが、快い返事をもらえなかった上、「ヒョヌを思うなら、別れてくれ」と言われてしまう。ヒョヌは、ユン弁護士が残した日記から、証人となり得る男・ノシクの存在を知り、居所を探す。
ヒョヌの誕生日。スインの目の前でひき逃げ事故に遭ったヒョヌは、救急車の中で、「訴訟が終わったら結婚しよう」とプロポーズをする。命に別状はないものの足を骨折したヒョヌは、スインと同じ部屋で入院生活を送ることに。
スインが悪性リンパ腫を患っていると知ったホン。ジェイソンの力を借りて、スインを救おうと考えた彼は、どんな手段を使ってでも訴訟に勝つと誓う。一方、ヒョヌの事務所に、突然現れたノシクは、法廷で証言する代わりに生活費の援助を求めてくる。
裁判の日。ノシクに金銭を渡したことが法廷で問題になり、ヒョヌは弁護士資格剥奪の危機にさらされる。法廷に向かう途中で倒れたスインは、ヒョヌの重荷になりたくないと、彼の元を去る決意を……。
ヒョヌが証人買収疑惑をかけられていると知ったスイン。真相を聞き出すべく訪れたノシクの家で、白血病で苦しむノシクの娘を見つけ、看病する。病院で、自分の娘とスインが仲良く抗がん治療を受ける姿を見たノシクは、スインに真実を話す。だがその後、ノシクは何者かに殺害され、ヒョヌが警察に疑われる。
脅迫電話を受けたヒョヌは、スインの身を案じる。そして、お互いがなくてはならない存在だとの思いを新たにし、スインの父に結婚の許しを求める。
自分を想うならヒョヌを救って欲しいと、スインに懇願されたホンは、提訴していた証人買収疑惑の一件を取り下げる。おかげで懲戒委員会の召集を免れたヒョヌだが、ノシク殺害の容疑者として警察に勾留されることになり、急遽スインと結婚式を挙げることに。
結婚式で、ノシクの娘が父親殺しの犯人を発見。ヒョヌとホンは、逃げ出した犯人とジェイソンを追いかける。警察にジェイソンを引き渡した後、式場に戻ったヒョヌは、スインと晴れて夫婦となる。
病状が悪化し、骨髄移植の必要に迫られるスイン。ハミルトン財団で働く女性・アンナの骨髄が自分に適合すると知っていたが、連絡を取ることをためらっていた。ヒョヌは、スインに内緒でアンナにメールを送る。
スインは、財団で自分が行ってきた研究が、DA化学の不正の隠蔽に利用されていたと知り、ショックを受ける。大切な時間を無駄にしたと感じたスインは、ジェイソンの元を訪れる。一方、ホンは、スインが原告側の証人になると知り動揺する。
ドナーが現れたとの連絡を受け、病院にやってきたヒョヌとスイン。スインは素直に喜ぶが、ヒョヌはジェイソンに、「ドナーを渡して欲しければ、訴訟から手を引け」と脅されていた。悩んだ末、訴訟を断念するヒョヌ。
その決断の裏にジェイソンの存在があると気づいたスインは、ヒョヌに「ここで取引したら、あなたは弁護士としての誇りを、私は夢を失う。残された人生に何の意味がある?」と語り、骨髄移植手術を受けずに死を選ぶと言うのだった……。
ラブストーリー in ハーバード