世間知らずのガリ勉で好きなことしかしないお嬢様マ・ヘリは検事の就任式を抜け出してブランドオークションへ。しかし罰が当たったのか、カバンが盗難にあい、友人が予約したホテルの部屋はすでに他の人にチェックインされ、お目当ての靴も他人の手に渡ってしまう。その靴を落札したのは、ホテルの宿泊者ソ・イヌだったが予想外の出来事でヘリはイヌと同じ部屋に泊まることに…。数日後、検察庁にロングブーツ、ミニスカート、サングラスに完璧な格好で出勤したヘリを見て、先輩たちは驚くばかり。こうしてマ・ヘリの波乱万丈な検事生活が始まる…。
晴れて検事となったマ・ヘリは、母が急病だと嘘をついて新任講習をすっぽかし、高級ブランドのオークションが行われるスキー場に直行! だが、車上荒らしに遭い、財布や携帯電話を盗まれてしまう。宿もお金もなくお目当ての靴も逃して落ち込むヘリを救ったのは、偶然知り合った男ソ・イヌだった。数日後、真っ赤なスポーツカーで中部地検に初出勤したヘリのド派手なファッションに先輩たちは仰天! そして彼女はそこで意外な人物たちと会うことに…。
地検でイヌと再会したヘリは、てっきり借金の取り立てかと思い込むが、彼の仕事が弁護士と知り、ビックリ。彼に借りたお金も全額返し、すっきりして本格的に仕事を始めたヘリだったが、残業もせず、毎日定時に退社するヘリに周囲が困惑。主席検事ユン・セジュンが忠告するが、「なぜ残業するんですか?」と意に介さない。その上スキー場に行っていたこともバレてしまい、困った部長は彼女を独立させる。自分の部屋を与えられて大喜びのヘリだが…。
ストレス解消のために親友とクラブに繰り出し、知り合った男の子たちが未成年と知らず警察に捕まってしまったヘリ。イヌに助けを求めて釈放されたものの、翌日彼女の写真がネットに掲載され、“ナンパ検事”として話題に。この事件は検察庁でも大騒動を巻き起こす。父にも事件を知られ、ヘリの面目は丸つぶれ。仕事ももらえず困った彼女に、イヌが違法賭博の情報を提供する。潜入捜査のため賭博好きな主婦に成りすまして危険な現場へと向かうが…。
賭博の現場で正体がバレてしまったヘリを助けたユン検事。ケガをしてまで犯人と闘った彼にヘリの心はときめくが、捜査は失敗に終わる。心機一転で、ヘリは性犯罪の事件を担当。被害者の7歳の少女ジミンの扱いに困っていると、係長らからユン検事に同年齢の子供がいると聞かされる。彼がシングルファーザーと知り、ショックのヘリ。その上、以前担当した事件の容疑者から嫌がらせを受け、またもネット上に情けない姿が掲載されてしまう…。
辞表を書いて空港に来たヘリはイヌに引き止められるが、強引に飛行機に搭乗。しかし、ジミンの夢を見て戻ることを決意。辞表を撤回し、改めて事件に取り組む。公判では緊張するジミンの前でダンスを踊って彼女から証言を引き出し、音楽教師の有罪が確定。初めて成果を上げたヘリは、夕食会の後にユン検事に気持ちを伝えるが…。以前からユン検事を好きなチン検事は気が気ではない。そして、イヌもまたヘリのそんな動向を気にしていた…。
ヘリが太っていた学生時代の写真が流出し、地検では大騒ぎ。あまりの違いに整形疑惑が噂されるなど、またも渦中の人に! かつての屈辱の日々を思い出すヘリ。彼女は母に監禁され、必死にダイエットをして今の美しさを手に入れたのだった。そんな中、ジミンに感謝されたヘリは、検事が人の運命を預かる仕事であることを改めて悟る。一方、スキー場で取り逃がしたブランド品偽造犯を追い続けるユン検事。その手がかりは、意外にもヘリが握っていた…。
ヘリは念願の一人暮らしを始めるが、何と同じマンションにイヌが住んでいた! これは本当に偶然なのか…?一方、ユン検事はスキー場で取り逃がした犯人をついに捕らえることに成功。犯人を追っていた3年前に妻を亡くした悲しみを、思わずヘリに打ち明ける。ヘリは彼の心の傷の深さを知り、さらに思いが募っていく。そんな彼のためにイヌの協力を得て料理を作ったヘリ。待ち合わせ場所を書いたメモをユン検事の家のポストに入れるが…。
突然イヌにキスをされ、ヘリは腹を立てるが、それは近くで見ていたユン検事を嫉妬させようとするイヌの作戦だった…。ある日、ヘリは交通事故死した女性のケースを扱うことに。イヌの協力で事故現場を検証し、山道を帰る途中、靴が壊れたヘリをおぶってくれたイヌ。そんな様子を見てイヌの友人ジェニーは心配していた。その真意とは…?そしてユン検事もまたヘリに、イヌに用心するようにと忠告。ヘリは初めてイヌに不審の気持ちを抱くのだった…。
イヌがずっと前から自分に片思いをし、付きまとっていたと信じ込んだヘリは、彼に引っ越しを要求する。しかし、ヘリの家に侵入した不審者から彼女を守ってくれたのはイヌだった。そんな彼にヘリは感謝し、やはり引っ越さないよう引き止める。イヌはそんな彼女に心を打たれ、ジェニーと進めていた“ある計画”を中止したいと本音をこぼす…。一方、ユン検事と初デートすることになったヘリ。素直に喜ぶ彼女にユン検事も心を開き始めるが…。
保険金狙いの殺人事件を解決したヘリ。その嬉しさを真っ先に伝えようとイヌのもとに走ったヘリだが、イヌの態度は冷淡そのもの。ヘリは自分から遠ざかっていくイヌの態度とジェニーの存在も気になるのだが…。そんな中、ユン検事担当の不良工事事件を引き継ぐことになったヘリは容疑者マンチョルを取り調べ中、意外な名前を聞くことに…。一方、ヘリに傾き始めたユン検事の気持ちを知ったチン検事は、彼のことを応援しようと決心するが…。
不良工事事件に父サンテが関係していたことを知ったヘリ。だが、サンテへの容疑の手がかりが見つからないまま、事件の調査が終了。その矢先に、マンチョルの15年前の財産目録がヘリに届く。そこでサンテがマンチョルに土地を贈与したことが判明、ヘリはある殺人事件と父の関係に気付くことに…。そんな中、チン検事に、ユン検事とイヌの間で態度をはっきりするよう問い詰められたヘリは、自分の気持ちに気付き、イヌを捜し求めるのだが…。
15年前に起きた殺人事件と父の関係を明確にするため、ヘリは事件関係者の周辺を探り始める。その調査でイヌが事件関係者たちと深く関わっていたことを知り、変に思うのだが…。そんな中、姿を消していたイヌがようやく姿を現す。彼に逢えた嬉しさで、事件のことも一瞬忘れるヘリ。そんな彼女の純粋な姿にイヌは心苦しくなるのだった。一方、ある一枚の写真で父のアリバイが嘘だったことを知り、混乱するヘリ。事件の真犯人とイヌの正体がついに…。
マンチョルが証言した殺人事件で、獄死した犯人の息子がイヌだと知ったヘリ。しかも真犯人は父かも…。驚いた彼女はイヌに、自分がサンテの娘だと知って近づき、事件を調べさせたのかと問う。ヘリを利用した、と認める冷たい態度にショックを受けたヘリは職場を欠勤。イヌを恨み、貰った目覚まし時計から彼の声を消そうとすると、「傷つけると分かっていても君を痛めつけるしかない。だから謝ることもできない」というイヌの声が入ったテープが…。
ヘリの恋の相手がイヌだと知ったサンテは、娘を心配して彼と会う。「真実を話さなければヘリを奪う」と迫るイヌ。一方ヘリは事件の真相を追わずにいられない。父親が真犯人だと示す新事実に、ヘリは「パパを信じている。でも、濡れ衣を着せられたまま父親を失ったイヌがかわいそう」と苦しい気持ちを伝える。サンテはイヌと再び会い、ヘリと別れれば事実を認めると告げる。さらにサンテはヘリを自宅に呼び、今まで封印してきた秘密を語り始める…。
サンテは「自分が殺した」とヘリに告白するが、それは相手が襲ってきたために突き飛ばした事故だった。偶然にもそれを聞いてショックを受ける母は、父を追い詰めたヘリを責めるが、最後はイヌの苦しみを思って二人で号泣。そんなヘリの姿に心を痛め、イヌはすべてを捨ててアメリカに去ろうとする。ヘリはイヌに、彼の父の潔白を証明するから、サンテの事件が事故だったことを証明して欲しい、と頼む。事件を担当したユン検事とチン検事も悩むが…。
サンテを殺人の容疑者と報じる記事が出るや、サンテの会社の株は暴落し、経営危機に陥った。何とかサンテを助けようと、ヘリとイヌは協力して事実を明らかにしようと奮闘。殺人現場を詳細に再現して、遂に事故だった証拠を掴むのだった。一方サンテはヘリの検察庁での立場への心配を深め、親子の情の深さを思い知る。そしてイヌにも、彼の過去の苦しみを思って、涙ながらに謝罪した。いま、事件にも2人の恋にも決着がつこうとしていた…。
検事プリンセス