不慮の事故で6年間も昏睡状態に陥っていた女性警察官シオン。目覚めると、それまでの記憶を失い、代わりに幽霊を見る特殊能力が備わっていた。警察に復帰した彼女は遺失物センターのチーム長となるが、そこに、見えるものしか信じない熱血警官ゴヌが左遷されてくる。シオンは自分の前に現れる幽霊が関係した未解決事件を解決していく。そんな中、シオンの恋人で6年前に命を落したヒョンジュンの霊が彼女の前に…。やがてシオンの事情を知ったゴヌは彼女に惹かれていくが、それはヒョンジュンとの奇妙な三角関係の始まりでもあった…。
“2PM”テギョン × キム・ジェウク × ソ・イヒョン 豪華3大スター競演!
守りたい人がいる―切なさと優しい想いが溢れ出す感動のトライアングル・ラブ・ファンタジー!
6年間の昏睡状態から目覚めた刑事のヤン・シオンは記憶を失ったうえ、突然見えるようになった幽霊の存在に悩まされていた。遺失物センターのチーム長として復職し、保管庫で「タン・オルム」という名札のついた体操服に触れた彼女は、その夜から女子中学生の幽霊をたびたび目にするようになる。シオンはオルムが飛び降り自殺で世を去ったことを知るが、どこか腑に落ちないものを感じ、反抗的な部下のチャ・ゴヌに調査を命じる。
ゴヌは、オルムのボーイフレンドだったギョンミンの自殺を阻止し、真相を聞き出す。オルムを殺した犯人は、ギョンミンの叔父であり、シオンの主治医でもある精神科医パク・ヒョンジン。その頃、ヒョンジンの診察室を訪れていたシオンは、ゴヌからの携帯メールでこの事実を知って驚愕する。シオンを救うため、ゴヌは病院に駆け付けるが、すでに診察室はもぬけの殻だった。ヒョンジンに拉致されたシオンは、廃墟で意識を取り戻すが…。
紛失したアタッシュケースを引き取りたいという男が遺失物センターにやってくる。保管庫でアタッシュケースを手にした瞬間、ひどい寒気に襲われたシオン。さらに彼女の前には、白い息を吐きながら震える女性の幽霊が現れる。シオンはゴヌを連れて男の後を追い、中身を問い質すが、アタッシュケースはすでに別の何者かに引き渡されていた。その夜、シオンは自宅にまで現れた女性の幽霊に導かれ、山中に埋められた手首を発見する。
ある工事現場で、女性の脚と見られる断片が発見される。山中に埋まっていた手首と同一人物のものだと直感したゴヌは、解剖室に駆け付ける。シオンもまた、手首の身元を確認するために解剖室を訪れていた。しかし、検事のウンジュンは2人を見るやいなや、部外者は出て行けと冷たく命じる。その瞬間、凍える女性の霊が悲しげにウンジュンを見つめていることに気づいたシオン。幽霊の正体を突き止めた彼女は、ウンジュンを疑い始める。
寄木細工の小箱を手にした瞬間、激しい頭痛を感じたシオン。直後にヒョンジュンの幽霊とすれ違うが、記憶を失ったシオンには彼が誰なのかわからない。一方、ゴヌは捜査の秘密を聞き出そうとシオンを食事に誘ったものの、すっかり酔いつぶれて眠ってしまう。ゴヌを自宅まで送り届け、古いテープレコーダーに触れたシオンは、中年男性の幽霊を目にするようになる。一方、占い師のヒビンはソンチャンに会うために警察署を訪れるが…。
亡き父の最後のメッセージを受け取ったゴヌ。幽霊が見えるというシオンの話を信じるようになった彼は、これまでの態度について謝罪する。そんな中、シオンとゴヌは警視庁のワークショップに参加することに。渓谷で水遊びをしていたゴヌは、先輩と一緒にふざけてシオンを川に落とす。その衝撃で、シオンの脳裏にはヒョンジュンが銃で撃たれた瞬間の光景が鮮明に蘇る。同じ夜、シオンはオリエンテーリング中に突然何者かに襲われるが…。
シオンは、ヒョンジュンが6年前の仁川港事件で死んだ人物であることに気づくが、それ以上のことは思い出せずにいた。ムン・フンジュ警視監に事件のファイルを見たいと頼むも、閲覧不可のため難しいと告げられてしまう。独自に調査を始めたシオンは、事件当日、現場に最初に出動した刑事カン・ウチョルに会いに行くが…。一方、ヒョンジュンは自分の言葉を唯一理解することのできるヒビンを通じて、ある車のナンバーをシオンに伝える。
ムンシクがかつて本庁にいたことを聞いたシオンは、イ・ヒョンジュンという刑事について訊ねるが、名前も知らないという答えが返ってくる。ところがその後、シオンはヒョンジュンとムンシクが並んで写った写真を発見する。写真を突き付けられたムンシクは、ついに6年前の事件の顛末を語るが、シオンは何か釈然としないものを感じるのだった。そんな中、ソンチャンから映画のチケットをもらったゴヌは、シオンをデートに誘い…。
シオンに思わずキスをしたゴヌ。翌朝、職場には気まずいムードが漂うが、シオンは平静を装い、仕事に集中しろとゴヌを一喝する。そんな中、壊れた携帯電話を引き取りたいという中国系韓国人の男が遺失物センターにやってくる。だが、彼には身分証明書がなく、ソンチャンは受け渡しを拒否。この携帯電話に触れたシオンは血のしずくに導かれ、ある男の死体を発見する。同じ頃、遺失物センターから携帯電話が盗み出されてしまい…。
ヒョンジュンと愛し合っていたこと、そして6年前の事件当日の記憶をすべて取り戻したシオンは、自分のためにヒョンジュンが現世をさまよっていたと知って涙を流す。そんな中、ゴヌは回収した携帯電話を天才ハッカーのもとに持ち込み、データの復旧を依頼。一方、シオンはムンシクから「仁川港事件の目撃者に会いに行く」と聞き、貯水池へと向かう。復旧データからあることに気づいたゴヌは、シオンの身を案じて後を追うが…。
貯水池にパトカーが続々と到着し、ムンシクは逃亡。父親のように慕っていたムンシクがヒョンジュンを殺した犯人だったうえ、シオンにまで銃を向ける姿を目撃したゴヌは、やり場のない失望感と悲しみにさいなまれる。シオンは仁川港事件の背後に隠された真実を明らかにするため、2人でムンシクを探し出そうとゴヌに話す。その頃、隠れ家に身を潜めていたムンシクは、仲間の助けを借り、妻子とともに海外逃亡する準備を進めていた。
シオンとゴヌを救うため隠れ家に引き返したムンシクは、男に刺されて命を落とす。ゴヌはショックのあまり、自宅にこもりきりに。一人で捜査を続けていたシオンはムンシクの携帯電話の通話記録を極秘入手し、ある質屋にたどりつく。一方、ムンシクが死んだことを知ったヒビンは、そろそろ現世を離れるべきだとヒョンジュンに告げる。だが、ムンシクの死に関わる黒幕を目撃したヒョンジュンは、シオンに危険が迫っていることを悟り…。
誘拐されたシオンを救うため、ゴヌは携帯電話から取り出したUSIMカードをイルドゥに渡す。取引に応じたにも関わらず、ムン警視監の命令で一味に殺されそうになったシオンとゴヌ。ヒョンジュンの助けによって危機を脱したものの、ケガを負ったシオンは入院。病室で木のネックレスに触れた彼女は、見知らぬ女性の幽霊を見るようになる。退院後、ゴヌから事件の黒幕を聞かされたシオンは驚愕し、検事のウンジュンに協力を求めるが…。
ウンジュンに呼び出され、「6年前に事件現場で発見された死体はヒョンジュンではなかった」と聞かされたゴヌは衝撃を受け、事実関係の確認が終わるまでシオンにはこの話を伏せておいてほしいと頼む。そんな中、シオンは女性の幽霊が現れるようになった理由を突き止めるため、木のネックレスの引き取り主に会って話を聞く。一方、ウンジュンの調査報告を聞いたゴヌは、ムンシクが定期的に教会に寄付をしていたことを知るのだが…。
シオンをかばってピルドゥに刺されたゴヌは病院に運ばれ、生死の境をさまよう。一方、ヒビンはヒョンジュンから受け取った手掛かりをシオンに伝える。唯一の証人でもあるピルドゥの行方を突き止めたシオンは、6年前の事件の黒幕であるムン警視監をついに逮捕。そんな中、意識を取り戻したゴヌは、ヒョンジュンが生きていることをシオンに告げる。シオンは半信半疑のまま、ヒョンジュンが偽名で入院しているという病院に向かうが…。
現世を離れるヒョンジュンを涙ながらに見送ったシオン。ゴヌは無理に明るく振舞うシオンにずっとそばにいると約束し、ゆっくり元気になればいいと慰める。そんな中、ムン警視監の事件を解決した功績を認められ、シオンとゴヌは昇進。ゴヌは全国を飛び回る広域捜査隊に抜擢される。それから6カ月後。遺失物センターに配属された新人たちのために歓迎会を開いたシオンは、居酒屋で女性と一緒にいるゴヌを目撃してしまうが…!?
君を守る恋 〜Who Are You〜