※2023年1月10日(火)スタート!
1988年、韓国で初めてオリンピックが開催されるこの年は、国中がお祭り気分で活気に溢れていた。学校の成績は999番、勉強よりもオシャレに興味津々の高校2年生ドクソン(ヘリ)は、両親と姉、弟の5人家族。姉ボラ(リュ・ヘヨン)とは犬猿の仲でささいなことですぐに取っ組み合いになるものの、勝つのはいつも、ボラだった。兄弟のように育った近所に住む幼なじみは、サッカー好きのジョンファン(リュ・ジュンヨル)、優等生のソヌ(コ・ギョンピョ)、そして天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)。ある日、ドクソンは友人から「ソヌはいつもドクソンのことを見ている」と言われ、急にソヌのことを意識し始める。だがソヌが想いを寄せていたのは、ドクソンの姉ボラだった。それを知ったドクソンは一気に失恋。そんなドクソンの姿を見ていたジョンファンは、なぜかドクソンのことが気になっていた。さらにテクも、ドクソンのことが好きだと男性陣の前で宣言!そうとは知らずドクソンは、テクの食事の世話をするため囲碁の中国遠征に同行することに...。
1988年。それはソウルオリンピックを目前に控えた、韓国が高揚感に浮かれていた年。ソウル市道峰区双門洞に住む明るい女子高生ソン・ドクソンは、9月17日の五輪開会式でマダガスカル代表選手団の先導役として練習中。近所に住む男子高校生のドンリョン、ジョンファン、テク、ソヌとは、幼なじみ5人組。夕食になれば母親たちがおかずをお裾分けし合う仲。この時代、そんな風景が横町に溢れていたのだった。
母親たちがいつものように夕食の準備をしながら井戸端会議をしていた時、ジョンファンの母はソヌの母からある話を聞かされる。ジョンファンが不良にからまれ、スニーカーとお金を盗られたというのだ。ジョンファンの母は息子が何も言ってくれないことに傷つく。3人兄弟の真ん中のドクソンは、両親が姉ボラと弟ノウルだけをかわいがるので腹を立てている。マダガスカルが政治的理由で五輪不参加になったことも追い打ちをかけていた。
ドクソンがボラの服を勝手に学校に着ていったことから、ボラは激怒。ボラが怒り出すと両親も手をつけられない。天才囲碁棋士のテクが大会で優勝したので、ジョンファンの家に集まって祝勝会をすることに。親たちは「アメリカうどん」と呼ぶスパゲティなどを用意し、歌って踊ってどんちゃん騒ぎ。幼なじみたちはトッポッキを食べに外出する。1988年10月、159か国が参加したソウル五輪は閉幕し、ドクソンの祖母の容態が悪くなる。
ドクソンの祖母が急に亡くなり、家族は通夜に向かう。悲しみに暮れるドクソン。ドンリョンは、ソヌの弁当のおかずをもらっておきながらいつも「不味い」と言う。しかしソヌは、父を早くに亡くし女手一つで育ててくれる母に対して文句など言えない。テクも早くに母を亡くし、父に育てられている。囲碁の国際大会で優勝して帰国したテクは、ひとり寂しく誕生日を迎えるところだったが、幼なじみたちが家に待機し、サプライズで祝ってくれる。
ドクソンの家では、毎晩酔って余計な買い物をしてくる父を母がいつも怒っている。ジョンファンの家では、倹約家すぎてケチな父を母がいつも怒っている。やりくりに困ったドクソンの母は、ジョンファンの母にお金を借りようと家へ。ドクソンは修学旅行の隠し芸大会の賞品のカセットプレーヤーが欲しくて、同級生と猛特訓。ドクソンの双門女子高校と幼なじみたちの双門高校は、同じ日程で慶州へ修学旅行に行くことになっていた。
同級生のケガで隠し芸大会に出られなくなったドクソンは、急遽ソヌとジョンファン、ドンリョンに出てもらい、まんまと優勝賞品をもらう。ジョンファンはドクソンと急接近して以来、急に女子として意識する。3年前の1985年、ジョンファンの家は貧しかったが、兄ジョンボンが買ったオリンピック宝くじの1等が当たり、何と1億ウォンを手にしていた。一方、ドクソンの父は銀行員だが、人が良すぎて保証人になり、借金を抱えていた。
ジョンファンの母の誕生日、父は意気揚々と家族を車に乗せて外食へ。ところが誰も感謝せず、すねてしまう。ドクソンの学校の成績はかなりひどく、姉ボラに家庭教師になってもらい、ソヌやジョンファン、ドンリョンも一緒に勉強会をすることに。連戦連勝だったテクは名人戦決勝で敗れ、部屋や韓国棋院にこもってひとり黙々と碁を打ち続ける。近所の親たちはテクに気を使って励ましの言葉を送るが、幼なじみたちは遠慮なく家に押しかける。
ソヌの前では可愛く振る舞うドクソン。そんなドクソンが気になって仕方ないジョンファンは、満員バスでもみくちゃにされるドクソンを守る。新聞では「全斗煥前大統領、国民に謝罪」という大見出しが踊り、ソウルの中心街では学生が連日デモ。ボラも、デモに参加していた。ガスは家庭に普及しておらず、「練炭の心配をせずに暮らすのが夢」というソヌの母。練炭や米を切らしたところに姑がソヌの見舞いに来て、嫌味を言われる。
ジョンファンの母が用事で外泊することになり、小言ばかり言われている父とジョンボン、ジョンファンの3人は、好き放題の留守番生活を楽しむ。その結果、家は荒れ放題に。ソヌの母は、今度は実母が突然家にやってくるというので、慌てて近所から練炭と米と服を借りてくる。自習室で寝てばかりのドクソンをよそに、ボラは大学のデモに参加して父を激怒させ、外出禁止を言い渡される。頑固なボラは謝らず、すきを見て夜間外出するが...。
ジョンファンの母の機嫌が悪いのは家族に手がかからないせいだとドンリョンに言われ、わざと母をてこずらせるジョンファン。だが、ソヌに夢中のドクソンを見て、複雑な面持ちになる。囲碁で負け続きでスランプだったテクは、韓国代表としてひとり上海に旅立ち、強敵を打ち破っていく。幼なじみたちはテクの部屋でラジオ番組を聴きながら、ひとつの布団にくるまってテクを応援する。浪人中のジョンボンは、投稿ハガキを読まれ、大喜び。
ついに優勝を賭けた戦いに挑むテク。みんなはテクの父に勝敗を聞きに来る。テクは大逆転で優勝し、幼なじみたちはテクの帰りを何も食べずに今か今かと待っている。「ただいま」と言って帰ってきたテクを、みんながひとりひとりハグして出迎える。ジョンファンは、ドクソンがラジオ番組宛に書いた投稿ハガキにショックを受ける。2年間告白できずにいる人がいるというソヌにドクソンは、初雪の日に告白するようアドバイスする。
ジョンボンの提案で、クリスマスイブにみんなでプレゼントの交換をすることに。ソヌはボラに、ドクソンはソヌに贈ることになる。雨の夜必ず棋院までテクを迎えに行くテクの父は、パク記者からの取材を受ける。だが、テクが生まれた時間などを聞かれて答えられず、ひどく落ち込む。そしてテクは、イブの日が父の誕生日なのに釜山で対局があるため一緒にいられないことを父に詫び、父へのプレゼントについてドクソンに相談するが...。
ソヌの幼い妹チンジュは、クリスマスに雪だるまが欲しいと言って親たちを悩ませる。相談の末、テクの父が氷で雪だるまを作ることに。ドクソンは同級生に言われてジョンファンを電話で店に呼び出すが、ジョンファンはふたりきりでないことにがっかり。バスでふたりで帰り、家の前でドクソンはジョンファンの突然のしぐさにどきっとする。釜山から夜中に帰宅したテクは、父に誕生日プレゼントの手袋を手渡し、感謝の気持ちを伝える。
ジョンボンの大学入試はまたも不合格。残念がる母親たちは集まって、出張美容部員に美顔エステを施してもらいながら、ジョンボンの人工心肺手術のために極貧生活を送っていた時代をみんなで懐かしがる。ジョンボンは心臓の簡単な手術のためにまた入院することが決まって、大切なものをジョンファンに預ける。ボラはどうやら、彼氏とうまく行ってない様子だ。幼なじみたちの前で踊り狂うドクソンを見て、ジョンファンはひとりほくそ笑む。
ジョンボンの入院に付き添う両親とジョンファン。不吉な予感がするというジョンボンは不安で眠れない。ジョンファンはこのところ鼻血ばかり出している。ドクソンは、ノウルが不良グループの女子に付きまとわれているところに出くわし、つかみ合いのケンカになって警察に連行される。ボラは彼氏が謝りに来るが許さず、腹を立てた彼氏は悪態をついて離れていく。雨の中で泣くボラ。それを放っておけない人物がそっと傘を開くのだった。
ラジオ番組で知った人気ミュージシャンが集結する「ジャムコンサート」に、ドクソンとジョンファンはふたりで行くことに。その時写真を撮ることになり、ジョンファンはドクソンの肩を抱く。夜遅くまで自習室で勉強をするソヌは、別のコンサートに行く計画をするが、意中の人に冷たくあしらわれる。テクの父は、同郷の友人が45歳で妻子を遺して亡くなったため、店を休んで帰郷する。ある日、ソヌの家に郵便物が届く。寝耳に水の話に、ソヌの母は動揺する。
テクの試合の付き添いで中国に到着したドクソンは、初めての海外旅行に大はしゃぎ。試合前でナーバスになっているテクをよそに、振る舞われた料理をがつがつ食べてしまう。店で倒れ、入院中のテクの父を見舞ったソヌの母は、手慣れた手つきでてきぱきとテクの父の身の回りを整える。そして、テクの試合当日。たくさんの記者に囲まれ会場に赴くテクを、ドクソンは不思議な気持で見送る。そんな中、学生運動に没頭するボラは...。
ドクソンとテクは、同行したカメラマンに記念写真を撮ってもらう。帰る手段を失ったボラをソヌが迎えにくる。立ち寄った食堂でボラは今までのようないい関係でいようと話すが、ソヌはそれを突っぱねる。一方、誕生日を翌日に控えたドンリョンは、久しぶりに母の手料理が食べられると期待に胸を膨らませる。しかし翌朝、食卓には1枚のメモが。そんな中ドクソンは、ジョンファンはドクソンのことが好きだと友達にはやし立てられる。
家出したドンリョンを迎えに行くことにしたドクソンたちは、ボラが運転する車で大川海水浴場に。無事にドンリョンを見つけたものの、車には5人しか乗れない。残されたテクとドクソンは、焼き肉やコーヒーそして、波打ち際で遊び楽しいひとときを過ごす。一方、ジョンファンの父は誕生日なのに憂鬱な様子。みんなが祝っても、なかなか気は晴れない。そんな中、横町に帰ってきたドンリョン。ソヌに家出の理由を聞かれ、ポツリポツリと語り出す。
ボラへの思いが通じ有頂天のソヌは、夜中まで自習室で勉強するものの、会いたい気持ちを抑えられない。そんな中、母親たちは占い師がいる館を尋ね、自分たちの子供が大学に無事合格できるのかを聞きにいく。名前が悪いせいでドクソンはいい大学に入れないと言われたドクソンの母は、「スヨン」と呼ぶように周囲に頼む。テクの父とソヌの母の距離が縮まる一方で、テクはドクソンにわがままばかり言って、ドクソンを怒らせる。
ドクソンの家の改修工事で家族全員がジョンファンの家に世話になり、ドンリョンの父も交えて皆で花札に興じる。ジョンファンがイ・ムンセのコンサートには行かないと言いだし、ドクソンは残念がる。テレビでは、海外旅行自由化のニュースが流れる。以前は、預金残高を証明しないとパスポートを発券してもらえなかったのだ。ジョンファンの両親は、翌日から日本に旅行に行くのを楽しみにしていた。
部屋の工事で、ジョンファンのベッドで寝ることになったボラとドクソン。大学合格よりもいいことが起こると占い師に予言されていたジョンボンに、お菓子のおまけの当たりが出る。そしてさらにいいことが待っていた。ソヌの母は、幼い娘チンジュを近所に預けて夜働きに出ていたが、ある晩、テクの父に預けて出かけることに。ボラの恋は周囲に秘密だったが、恋をして以降優しくなったボラに、母もドクソンも驚きを隠せないようだ。
受験を意識し始めた高校3年生たちは、ドンリョン以外勉強に熱が入ってくる。ジョンファンのことが気になるドクソンは、一緒に登校するため早起きしてミニスカートで家の前で待ち伏せたり、バスの隣の席に座ったりとアプローチを仕掛ける。恋をしたジョンボンはひたすら郵便受けの前で返事を待ち、ボラは会計の勉強を始める。韓国の王位戦に挑むテクは、毎晩徹夜続きの上に時間制限のない対局で、夜11時、へとへとで帰ってくるのだった。
幼なじみ5人は、新しいとんかつ店に行くことに。だがトイレに行くドクソンの前に露出狂が現れて、テクはその様子を見守る。ソヌはとんかつ店には行かず、町で母の後をつける。自分のスニーカーや服を買うために銭湯で働く母を見て涙する。本当は母に働いてほしくないと感じていたのだった。ジョンファンとドクソンはイ・ムンセのコンサートに出かけ、帰りにばったり中学時代の同級生の男子に会う。彼にとってドクソンは初恋の人だった。
ソヌの母は、ドクソンの母とジョンファンの母から、テクの父と一緒になればいいのにと勧められるが、ソヌのために再婚はしないという。ドクソンの母は胸のしこりが気になっていたが、健康診断で腫瘍が見つかり、精密検査を受けるように言われて落ち込む。そんなことを全く知らない子供たちはいつものようにわがままばかり言って、ドクソンの父を怒らせる。ボラは、大学の同級生にソヌを「友達の弟」と紹介してしまう。
ソヌが帰宅すると、母とチンジュとテクの父が一緒にごはんを食べていて、チンジュがテクの父になついているのをソヌは複雑な気持ちで見つめる。ドクソンの母は、がん検査の結果を知らせる電話がなく、心配で仕方がない。元気づけるドクソンの父も実は不安でいっぱいで、ジョンファンの父に散々泣き言を言っていた。そんな時テレビで、テクの乗った東京行きの飛行機が事故に遭ったというニュースが流れ、横町はたちまち大騒ぎに...。
ドクソンは新しいスニーカーを両親からプレゼントされ、やっと買い替えてもらって大喜び。ドクソンの父は母に、友人に貸していた借金がやっと完済されたので、これからはお金の工面をしなくていいと伝える。これまで苦労をかけたことを母に詫びる父。だが、ボラには何か大事なことを話しているようだった。新学期が始まり、ドクソンの親友マギーも退院し、登校する。マギーは、デートの約束をしてすっかり有頂天になっていた。
誕生日プレゼントにピンクのシャツをドクソンからもらったジョンファンだが、テクの部屋でドクソンとテクのツーショット写真を見つけてしまい、どうしても素直になれない。ドクソンは、教室で倒れた同級生の処置を適切に行ったことで感謝され、勉強はできないが頼りになる存在として担任にも認められる。どうして自分だけ誰からも愛されないのかとドンリョンに尋ねるドクソンだが、ドクソンのどこが好きかを話している人もいるのだった。
ソヌは、母が普段見せない気弱さをテクの父には見せるのを知って、快く思っていなかった。亡くなった父と部屋で時々会話し、悩んだ末、思い切ってキャッチボールをしようとテクの父を誘う。今日もそれぞれの家族は食卓を囲んで一家団欒。ソヌは母に、テクの父も呼んで一緒に食べようと提案する。ボラは両親から司法試験を受けるように言われ、将来の進路を決心する。ドクソンは、進路相談で辛辣なことを担任から言われ、ショックを受ける。
外で泣いているドクソンを慰めようとするジョンファンだが、そこにテクが帰ってくる。テクはソヌに、いつ告白するかを相談していた。テクの父はソヌの母がひったくりに遭ったと聞き、心配で夜迎えに行く。ボラはアルバイトを辞めることになり、給料で家族にプレゼントを贈る。取材嫌いのテクが、韓国棋院からどうしてもと頼まれ、取材を受ける。その間、ジョンファンの父が腰の骨を折って救急で病院に運ばれたと知らせが入る。
ジョンボンはドクソンから情報を仕入れて、ウィンナーコーヒーが飲める喫茶店で2度目のデートを楽しむ。テクの部屋に幼なじみ5人が集まり、ドクソンとドンリョンが流行歌に合わせ踊るのを笑って見つめるジョンファン。テクはその眼差しに気づくが、ドクソンを映画に誘う。母親たちは、お酒を飲みすぎてのど自慢大会に出場できなかった5年前のことを思い出し、父親たちは病室で、投資や貯金の話をしながらプロ野球観戦に興じていた。
テクの父はテクになかなか言い出せなかったが、やっと、残りの人生を一緒に過ごせる人が欲しいことを伝える。テクは、父さんが幸せなら自分も幸せだと笑顔で伝え、対局のため上海に向かう。おとなしそうでも横町で一番負けず嫌いのテク。かつてジョンボンが打ち立てたゲームの記録を、一晩で塗り替えてしまったほどだ。ジョンファンの母とドンリョンは、放送局主催ののど自慢大会に行くために毎日練習し、いよいよ当日を迎える。
ジョンファンの父は腰の骨を折ったことでジョンファンの母に甘え、トイレも食事も介護してもらう毎日。ジョンファンの母もドンリョンものど自慢大会で失格となったが、横町でただひとり合格していたのがノウルだったと知って驚く。テクは、ジョンファンの財布の中にあった写真を見て、ドクソンとの映画の約束を延期。帰国して幼なじみ5人が集まってサッカーをするが、その前日、ドクソンはバイクに足を轢かれ怪我をしていた。
ジョンボンとジョンファンは、屋上で流れ星を一緒に見る。ジョンボンの願いは「弟が自分のやりたいことをできますように」。同じ頃、猛勉強を決心したボラは、別れ話を切り出していた。ソヌの母は歌手、ジョンファンの父は科学者で母は画家、ドクソンの母は女優、テクの父は相撲取り、ドンリョンの父はダンサーと、子供の頃の夢を語り合う親たち。しかしドクソンは父に将来の夢を聞かれて、「ない」と寂しそうに答えるのだった。
子供が元気でいることが願いという横町の親たち。テクの父は、テクの記事を密かにスクラップブックに貼り、ソヌの母に一緒に暮らそうと話す。いよいよ1990年度の大学入試が始まり、ベビーブーム世代の受験者数は過去最多の89万4000人余、競争率は4.57倍と難関だった。受験を終えた幼なじみ5人は、10代最後の思い出に大学歌謡祭へ行く。毎年同じように年を越して子供たちも巣立ってゆき、5年の月日が経とうとしていた。
子供たちに手がかからなくなって、たまに帰ってくるとつい構いたいドクソンの母。10月8日、毎年のようにテクの誕生日には幼なじみが帰郷し、テクの部屋に集まって飲む。彼氏のいるドクソンだが、自分はモテると主張してもみんなは茶化して相手にしない。検事を目指しているボラは、先輩から延世大学医学部の学生を紹介すると先輩に言われる。やっと大学に入学したパソコンオタクのジョンボンは、ある日、ある名前を見つけ...。
ドクソンはテクの知り合いに紹介された彼氏と付き合っていたが、ポケベルの留守電に別れ話を残され、コンサートにひとりで行こうと会場へ。その彼氏が別の女性といるところを見てしまったジョンファンは、ドンリョンと映画を観ていたが、慌てて会場へと車を走らせる。しかしタッチの差で先を越される。テクは、人生で初めて対局を棄権していた。検事を目指すボラは、一縷の望みをかけて先輩から勧められたお見合いをすることに。
北京のホテルで先輩が酔いつぶれ、部屋に入れないドクソンは、テクの部屋で寝ることに。高校3年の時、夢だと思っていたことが実は現実だったとわかり、テクは驚く。ドクソンの父は銀行をリストラされ、子供たちには早期退職と説明。退任式の朝、横町のみんなが花束でドクソン一家を送り出す。更年期を迎えたジョンファンの母は、父とジョンボンに家事を手伝ってもらうが、眠れない夜が続く。そこにジョンファンが帰郷し、あることに気付く。
焼肉店を切り盛りするドンリョンの計らいで、ジョンファンは母の誕生日にサプライズの企画を用意する。それは、母が長い間ずっと望んでいたことだった。同時にドクソンは父に、感謝の気持ちを彫った盾を準備し、みんなの前で読み上げる。誰もがその言葉に感動して涙に暮れ、みんなで食べて踊って楽しい時間を過ごす。そんな折、ボラに彼氏ができたらしいと母親たちは噂し、ボラが薬指にしている指環に気づいて大いに戸惑う。
ジョンファンの両親は、子供たちが小さい頃のことを思い出し、しみじみと語り合う。ジョンボンは、司法試験をあきらめてアルバイトで自立したいと言い出す。ボラは、司法研修が終わったら結婚を認めてくれるよう親を説得するが、同姓婚禁止の法律がふたりの未来を阻んでいた。1年後にはその法律は変わると言われていたが......。そんな時、テクの恋のスキャンダルが新聞の見出しに踊る。誰もがそのスクープを信じようとはしなかった。
いよいよ結婚式を直前に控えたボラ。両親はよそよそしく、寂しげだ。ボラは父に新しい靴をプレゼントする。ソヌは、テクの父に結婚式の招待状を手渡す。そこに書かれていたのは、チェ・ムソンの長男としてのソヌの名前だった。結婚式当日、ドンリョンの司会で華やかに式は行われ、親族一同の記念撮影には、双門洞で過ごしたみんなが一堂に会した。どんな時も励まし合い、助け合ってきた横町の家族たちにも、やがて旅立ちの日が...。
笑って泣いて、胸キュン必至のハートフル・ラブコメディ!(全42話)