根強いファンを持つ純愛ドラマの傑作『冬のソナタ』。ユン・ソクホ監督と脚本家のオ・スヨンが再びタッグを組み、チャン・グンソクとユナ(少女時代)という日本でも爆発的な人気を誇るふたりが出演!
舞台は“1970年代”と“現代”というふたつの時代。大学時代に出会い、若き日の恋を成就させることができなかったイナとユニ。そしてイナの息子であるジュンと、ユニの娘ハナ。彼らの想いはどこに向かっていくのか――。
乾いた心に潤いを与え、しっとりと落ち着かせてくれる雨。出会いや別れ、どんな時にもどんな人にも等しく降り注ぐ雨。そんな雨のイメージを美しく散りばめながら、観る者の心の奥底に愛の意味を問いかけるクラシカルでロマンティックなラブストーリー。
1970年代。繊細な美大生のイナは、清楚で可憐な女子大生・ユニに一瞬で心を奪われ、スケッチを始める。声をかけようとしたイナは、彼女が落とした日記帳を発見。彼女の名前や好きな物を知り、ますます思いを募らせていく。数日後の雨の日、図書館の前で雨宿りするユニを偶然見つけたイナは、勇気を出して映画に誘う。
親友でプレイボーイのドンウクもユニに思いを寄せていると知り、自分の気持ちを抑えようとするイナ。そんな彼に好意を抱く後輩・ヘジョンは距離を縮めたいと、同級生のユニに協力を仰ぐ。大学祭の夜、フォークダンス会場で事故に遭いそうになったユニを助けたイナが負傷。責任を感じたユニは弁当を作って美術室を訪ねる。そこで自分の絵を発見して……。
作りかけの曲「愛の雨」を披露するイナ。仲間たちがイナの意中の相手を詮索する中、気持ちを整理するため衝撃の入隊宣言。動揺するユニに初めて本当の気持ちを伝える。ユニはドンウクとの初デートをすっぽかし、郊外学習に出かけたイナを追って春川へ。雨が降る春川の映画館の前で2人は再会する。
互いを求めて走り始めるイナとユニだったが、イナはドンウクに勝負を挑まれ、ユニもイナとの噂がキャンパス内で広まり苦しんでいた。イナが日記帳を隠し持っていたと知り怒りが収まらないユニ。そんな中、重度の結核が発覚し、誰にも告げずに休学届けを出す。自分を探しに田舎まで訪ねてきてくれたイナに冷たく接してしまうが……。
32年の時が流れ、2012年。イナの息子でフォトグラファーのジュンは、撮影のため雪の降り積もる北海道へ。一方、ユニの娘・ハナは北海道の大学でガーデニングを学んでいた。2人は駅でぶつかり、ハナの携帯電話がジュンのポケットに。ハナは携帯を取り戻そうとジュンに連絡をとるが、2度もすっぽかされてしまう。興味本位からハナの携帯を見たジュンは、ダイヤモンドスノーの映像に目を奪われる。
初恋を忘れられない父のせいで愛が信じられず、遊びの恋ばかり繰り返すジュン。ハナを誘惑するはずが、彼女の瞳を見ていると心がざわつく。ジュンのミスで携帯が壊れ、母親の初恋相手に会うチャンスを逃したハナは落胆し、彼の横柄な態度に憤慨する。ジュンはゴメンという言葉の代わりに服をプレゼントしようと、深夜に車を飛ばしてハナの元へ。そんな彼のツンデレな言動にハナは困惑するが…。
広告チラシに無断で自分の写真を使われたハナは、ジュンのスタジオに抗議しに行く。ジュンはハナに冷たい態度をとって追い返すが、涙を飲んで立ち去るハナが気になって仕方がない。クライアントからハナをモデルとして起用したいと言われ、一度は拒絶するが…。その頃、ハナは片想いの先輩・テソンに婚約者がいると知り、ショックを受けていた。
32年ぶりに再会したイナとユニ。結局ぎこちないまま別れるが、ユニを今も愛し続けるイナは諦められずに彼女が勤める植物園へ。ユニも気持ちが揺れ動くが、持病を抱え負担をかけたくないと、夫と死別したことは言わないまま。一方、ジュンはハナの部屋探しを手伝いながら、「お前が気になる。その理由が分かるまで側にいろ」と意味深な告白。ハナはモデルを引き受けることに。
ジュンはハナに告白するが、ハナの曖昧な答えにプライドが傷つき、怒って帰ってしまう。しばらくして、ハナはソノが営むカフェスタイルの医院に居候することに。ハナとジュンの奇妙な共同生活が始まり、ハナが酔っ払った隙にジュンはキスをする。
噴水の前で、ジュンとハナは何度もキスを交わす。ジュンは1週間以内に告白の返事をくれと言う。ミホが2人の仲を嫉妬し、ジュンは仕方なくホテルへ。そこで、テソンが実はホテルのオーナー、チュアム・グループの御曹司だと知る。
ハナはジュンにペアリングを渡し気持ちを確かめ合う一方、イナとユニも二度と離れないと心に決める。病院で父親の初恋相手を見かけたジュンは混乱し、ヘジョンの心もますます壊れていく。イナは息子に対して申し訳ないという言葉を繰り返すだけだった。心に傷を受けて病院を出たジュンは、父親の初恋の相手がハナの母親だと知ってしまう。
冷たい毒舌を浴びせてハナに一方的に別れを告げるジュン。酒に酔った勢いで彼女を抱きしめた後、「もう何も感じない」と自分を憎ませて彼女に断念させようとする。傷心のハナに、婚約者と別れてきたというテソンが告白する。ハナはもう一度ジュンのモデルになって本心を探ろうとするが……。
ジュンとイナが親子だと知ったハナは激しいショックを受けるが、なぜジュンが自分に別れを告げるしかなかったのか、その理由をやっと理解する。母親の幸せと自分の愛の狭間で苦しむハナ。そんな中、イナは思い出の砂浜でユニにプロポーズし、ようやく幸せを掴もうとしていた。
イナとユニ、ジュンとハナ、4人がついに顔を合わせた。婚約報告を受けたジュンとハナは初対面のフリをするが、気まずい雰囲気が漂う。ジュンは家族ごっこをする気はないとハナを遠ざけてしまう。しばらくして、ヘジョン主催のイベントが、ユニが勤めるチュアム・リゾートで開催されることに。母親の暴走を心配したジュンは同行するが、偶然ハナと遭遇し、“好き”の気持ちが溢れ出す。
父親にハナとの関係を打ち明けたジュン。イナは2人の関係に気づいていたが、長い歳月を経て巡り会えたユニと別れることはできず結婚準備を急ぐ。しかし、息子のことを思い、ある決心を胸にユニの家に行くが、ウェディングドレスを試着する彼女を見て、心が揺れ動く。一方、ジュンは父親へますます怒りを募らせ、ハナに再び切ない思いをぶつける。
イナから婚約破棄を伝えられたユニは、理由を聞かないまま彼の気持ちを受け入れ、友達として支え合うことに。2人の別れを知らないジュンは、酔った勢いで父親に傷ついた心を吐き出す。ユニはジュンとハナを呼び出し、イナと別れたことを告げる。裏事情をすべて知ったハナは母親に申し訳ない気持ちで一杯になり、涙が止まらなかった。
ヨリを戻したジュンとハナは旅行に行き、まるで新婚気分。しかし、幸せの時間も束の間、現実に戻って自分たちのために婚約破棄したイナとユニに胸が痛んだ。ハナは素直になれないジュンの代わりにイナを訪ね感謝の気持ちを伝える。ジュンもハナの母親に挨拶に行くが、ユニの持病が悪化し失明間近だと知ってしまう。
病気のことは誰にも言わないでくれとユニに口止めされ、一人悩み続けるジュン。ソノの父親・ドンウクの病院に名医がいると聞きつけ、仕事にも支障が出始めたユニに往診を勧める。一方、ヘジョンはジュンとミホを結婚させようと画策。そんなヘジョンと向き合ったハナは、ジュンと別れることはできないと言い放つ。
ユニの病気が全員に知れた。彼女の目になりたいと通院ごとに付き添うイナだったが、ユニはそれを突っぱねる。ヘジョンのハナに対する妨害は激しさを増すばかり。こんな渦中に、ジュンはニューヨークのスタジオから仕事のオファーがあり、悩んでいた。
イナとユニ、ジュンとハナは4人で久々に食事を楽しみ、ジュンは夢中でシャッターを切る。ジュンはハナにニューヨークに行って待っていると告げ、ハナはジュンが側にいるよう望む。一方、手術を控えて姿を消したユニを捜し、イナは大学へ。2人は学生の頃の思い出に浸るが、ユニはイナに再び何も告げないままニューヨークへ旅立ってしまう。運命で絡まった4人の愛の行方は?
ラブレイン