※2021年10月20日(水)スタート!建設会社で働くドンフン(イ・ソンギュン)に、ある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。直前に母から、無職の長男のために、家を売って食堂をやらせたいと相談されたドンフンは、それを受け取ってしまう。翌日、ドンフンは匿名の告発を受けた監査部から調査を受けることに。しかし、商品券は彼の机からこつ然と消えており、ドンフンは答えに窮する。すると、突如商品券がビルのゴミ置き場から見つかる。ドンフンは「5000万の商品券を捨てた男」として社内で英雄扱いされることに。商品券を捨てたのは契約社員のイ・ジアン(IU/アイユー)だと知ったドンフンは、自分が捨てたことにしてほしいと彼女に頼む。すると、ジアンから交換条件として1ヶ月間食事をおごってほしいと言われてしまう。実は、ジアンは、ドンフンの妻ユニ(イ・ジア)と不倫関係にある社長ト・ジュニョン(キム・ヨンミン)からお金をもらうため、ドンフンを陥れようとしていた。そうとは知らないドンフンは、ジアンに関わるうちに彼女が多額の借金を抱えていることや、孤独な人生を歩んできたことを知り、少しずつジアンを助けるようになる。そんなドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめ...。
大手建設会社の部長パク・ドンフンは、左遷されながらもまじめに働いている。ドンフンの兄パク・サンフンは無職、弟パク・ギフンは売れない映画監督だ。一方、ドンフンと同じ部署の派遣社員イ・ジアンは、借金取りに追われ、昼夜問わず働き詰めの毎日を送っており...。
ドンフンが働く会社の社長ト・ジュニョンは、再任審査の投票を前に、何とかしてその座を守ろうと、敵対するパク・ドンウン常務を陥れようとしていた。ある日、ドンフンの元に、高額の商品券が匿名で届く。商品券を見てうろたえるドンフンを、ジアンが目撃する。
ドンフンは賄賂として商品券を受け取ったと疑われ、監査室に調査されるはめになり、誰かに狙われている可能性を疑う。一方パク常務は、商品券は本来、自分を陥れるためにジュニョン側が送ったものなのだろうと推測する。しかし、肝心の商品券の行方が分からず...。
ジアンが着信中のドンフンの携帯に目をやると、発信元はドンフンの妻カン・ユニだった。その番号が、ジュニョンから奪った携帯の履歴の番号と同じであることに気付くジアン。ジアンはジュニョンにかまをかけて2人の不倫関係を暴き、金を要求。さらにある提案をする。
パク常務とドンフンを追い出すとジュニョンに約束したジアンは、満員電車の中でドンフンの携帯電話に盗聴器を仕込む。ジアンは、盗聴によって、パク常務が賄賂を送ってきた業者を突き止めようとしていることを知る。そして、パク常務はジアンの罠に掛かる。
大切な打ち合わせに出席できず、会社に大打撃を与えてしまったパク常務。ワン・ヨングン専務は、ジュニョンの仕業だろうと予想する。パク常務はやむなく釜山支社へ飛ばされしばらく様子をみることに。そんな中、ジアンがドンフンにキスしている写真がネットに上がる。
サンフンは、清掃の仕事中にビルのオーナーを怒らせてしまい、土下座をして許しを請うが、その姿を母ピョン・ヨスンに見られてしまう。ヨスンに情けない姿を見せてしまい、いたたまれない気持ちになるサンフン。ある日、ドンフンはそのオーナーに仕返ししに行き...。
パク常務は、ドンフンにジュニョンの過去の通話明細を渡し、ジュニョンのことを探ってみるように言う。一方、ジアンは祖母のイ・ボンエに月を見せるために、スーパーのカートにボンエを乗せて外に出ようとする。その様子を見かけたドンフンは、ジアンを手伝う。
ドンフンは、ジュニョンの通話明細を探るうちに、頻繁に使われているある番号が受信不可能な番号であることに気付く。受信不可能というのは公衆電話の番号であることをドンフンに教えるジアン。さらにその公衆電話が、ユニの職場の近くであることが判明する。
売れない女優のチェ・ユラが、兄弟清掃店を頻繁に訪れるようになる。その度にギフンは、映画監督として大成しなかった現実を突きつけられているような気持ちになる。一方、ジアンの自宅に、突然、借金取りのイ・グァンイルがやって来て、ジアンを殴り出し...。
チャン会長とジュニョンがいるキャンプ場に突然やって来たドンフン。ジュニョンは、チャン会長にユニとの関係がばれるのではないかと焦る。ドンフンは、そんなジュニョンに、ユニと別れるように警告。ジュニョンは、ジアンに当分ドンフンには手を出さないよう指示する。
ワン専務らはドンフンを常務に推そうとする。しかしドンフンは、自分は常務に向いていないと言って断る。そんな中、ジュニョンの本音を知ってしまったユニは、ジュニョンを避けて一度はドンフンの母の誕生会へ。その後、ユニはジュニョンから別れ話を切り出される。
ジアンが派遣社員として働いていることがグァンイルにばれる。さらに、ジアンがドンフンを特別に思っていることも、グァンイルは見抜いていた。ジュニョンはジアンを呼び出し、ドンフンから不適切な関係を要求されたと証言するように指示して、ジアンに金を渡し...。
ドンフンを常務にさせまいと奮闘するユン常務は、ドンフンの部下から、ジアンとの仲が怪しいことを聞き出す。その頃、グァンイルの仲間ジョンスは、ドンフンに、ジアンが商品券で借金を返すつもりだったと吹き込む。ドンフンはジアンに不信感を抱くようになり...。
ドンフンは、ジアンを苦しめ続けるグァンイルのところへ殴り込みに行く。その様子を盗聴していたジアンは、ドンフンの優しさを改めて感じ、泣き崩れるのだった。一方ユニは、ドンフンが、浮気に気付いているにもかかわらず黙っていることが、徐々につらくなる。
ドンフンはワン専務らの前で常務になることを決意。ジュニョンはジアンを呼び出し、自分の思い通りに動かないジアンを責める。ジュニョンの手下の元刑事は、グァンイルを訪ね、ドンフンがジアンの借金を肩代わりしようとしてグァンイルと争ったことを聞き出す。
ユニは、ドンフンが浮気に気付いている以上、今まで通りには振る舞えないとジュニョンに電話で話す。その話を耳にしたドンフンはやるせない気持ちになり、気分転換に友人で僧侶のユン・サンウォンの寺へ。サンウォンは、「何てことないさ」と言ってドンフンを励ます。
ユラが、人生がつらいと言って嘆いていると、ドンフンの同級生チョン・ジョンヒは、不幸さでは負けないと応戦して2人は杯を重ねる。その夜、酔ったジョンヒは昔の恋を思い出して涙する。一方、ついにユニがドンフンに過ちを謝罪。ドンフンは怒りを抑えきれず...。
ジアンが、ドンフンのサッカー仲間たちに次第に馴染み始める。一方、ユラの映画撮影の様子を見たギフンは、彼女をいびるアン監督に昔の自分を重ねる。そして、昔、ユラをいびったのは、自分の無能さから目を背けるためだったことに気付いて反省する。
ドンフンの常務昇進にあたって、同僚面接が行われる。しかし、予定されていたソン課長ではなく、急きょジアンが面接することに。ジアンは堂々と質問に答えていき、面接は無事に成功する。すると焦ったジュニョンはジアンを呼び出し、自分を裏切ったジアンを殴る。
ユニの浮気を知ったサンフンとギフンは、ずっと1人で思い悩んでいたドンフンの気持ちに寄り添って過ごす。一方、ジアンの友人ソン・ギボムは警察に追われていることに気付く。ギボムは、ジアンに逃げるように言って自分も逃げる。しかし、盗聴ファイルは盗まれ...。
常務の昇進面接のあと、ジアンに殺人の前科があるという話が社内中に広まってしまう。その頃、既にジアンは会社を去っていた。必死にジアンを捜し回るドンフン。ジアンは公衆電話からドンフンに電話をかけ、4回以上親切にしてくれたことに深く感謝する。
ドンフンが常務に昇進する。一方、ギボムは警察で取り調べを受けていた。ギボムの証言の内容が、パク常務とドンフンしか知りえない会話だったため、パク常務は盗聴の可能性を疑う。そしてドンフンも、自分の携帯電話がジアンに盗聴されていることを知ってしまう。
ワン専務らは、逃げているジアンを利用して、ジュニョンを追い込もうとする。ジアンには自首してほしいと願うドンフン。その頃、ジアンは事故に遭ったにもかかわらず、捕まることを恐れて病院へも行けずにいた。そんな中、ドンフンに1本の電話がかかってきて...。
サンウォンがソウルにやってくる。ドンフンはサンウォンに、サンウォンが出家した時に抱いた思いを吐露する。一方、ジアンは自首するため、ユニとともに警察署に出向く。取り調べ中のジュニョンは、全てはジアンが勝手にやったことで自分は脅されただけだとシラを切る。
ボンエの葬儀が滞りなく執り行われる。そして、ドンフンが出勤すると、差出人不明の小包が届いていた。中身を確認して、差出人に思いを馳せるドンフン。その後、ドンフンに食事をおごってもらったジアンは、チャン会長の紹介で釜山で働くことになったと報告する。
私に起きた小さな奇跡――。(全27話)