ビンボーだけど明るく元気な女子大生ソルは、ある日バイト先で公務中の外交官へヨンと出会う。お互いの第一印象は最悪で、2人は会うたびにケンカばかり。そんな中、ヘヨンの祖父で財閥企業の会長トンジェは、皇室再建のために全財産を社会に還元すると表明。長年かけてソルを探し出した彼は、なんとソルが唯一の皇族継承者だと告げ大騒動に!ごく平凡な暮らしが一転し、“皇女”として宮廷入りを迫られるソル。さらにその教育係となったのはヘヨン。ソルとヘヨンは次第に惹かれ合うが、彼女は国中の視線を集めるたった1人のプリンセス。その行く手には途方もない困難が待ち受けていて…!?
大学で専攻担当のナム教授に片思い中のソルは、明るく元気なビンボー学生。アルバイトで大忙しの彼女は、ある日、アルバイト先で公務中の外交官ヘヨンと出会う。お互いの第一印象は最悪で、その後も偶然会うたびにケンカばかり。その頃、大統領は皇室再建案に対する国民投票を実施すると発表。そんな中、巨大財閥企業テハングループの会長トンジェは孫のヘヨンに、“大きな借りがある”というある人物を急いで探すように指示をした…。
探していた“イ・ソル”が、例のお騒がせ女子大生と知って驚くヘヨン。彼女が自宅のペンションで働く様子を観察するが、そのドケチぶりにあきれるばかり。その頃、ヘヨン博物館館長のユンジュは世紀の発見“純宗(スンジョン)の親書”の取材を受けていた。かつて彼女とこの親書を探していたナム教授は、愛する女性の裏切りに怒る。一方、ヘヨンはソルに自分がテハングループ会長の孫だと明かす。ソルに会った会長は突然ひざまずいて「皇女様」と呼んだ…。
「皇室再建案が成立した暁には、テハングループの全財産を社会に還元する」というトンジェ会長のサプライズ発表に、政財界は大混乱! ソルを探して大学に現れたヘヨンは、追ってきた記者たちに彼女との関係を問い詰められ、とっさに自分の恋人だと言ってしまう。テレビのニュースはヘヨンと恋人の話題で持ち切りになり、マスコミから逃れた2人はようやく会長に会う。そこでソルは父に関する思いがけない真実を知るのだった…。
海外脱出を試みたソルは空港で止められる。なんと法務大臣の命令で彼女は出国禁止!仕方なく家に戻ったソルは、養母に宛てた家出の手紙を回収しようとするが、ヘヨンとの駆け落ちと誤解されて事態は悪化。養母には婚姻届を出すよう迫られ、マスコミにはソルが皇女だと知られてしまう。一方、ソルを連れ出したことで会長に責められたヘヨンは、自分の父が追放された理由を知り怒りが爆発。ソルを追うマスコミは、彼女の父が詐欺師だったと報道する…。
ソルは目の前に広がる華やかな宮殿に、ただ驚くばかり。皇女になった娘ソルと宮殿で再会した養母は、とまどいながらも喜んだ。一方、マスコミ騒動の中で、ヘヨンには外務省から自宅待機の命令が下り、さらにトンジェ会長の指示で家もカードも取り上げられる。会長はソルの宮廷入りで皇室財団の設立を急がせ、ユンジュは自分に財団を任せて欲しいと頼む。国民投票が待たれる中、ソルは父の名誉を守るために、皇女の道を選ぶかの決断を迫られる…。
ソルがベッドで目覚めると目の前にヘヨンが!?実はヘヨンは皇室再建チームに配属され、ソルの教育係になっていた。驚いたソルは、恋人騒ぎの相手が教育係ではまずいと大反対。しかし皇女教育プロジェクトが始まっても、朝は寝坊、試験は0点と最悪な生徒ぶりを見せ、2人はケンカばかり。しかし次第にお互いの事が気になり始めて…。一方、ユンジュは皇室財団の理事長に就任。ナム教授も理事になり、宮中で男女4人の思惑と恋が交錯する…。
ユンジュはソルに対して冷たく当たるが、一方でソルとヘヨンの距離は次第に縮まっていく。そんな矢先、ヘヨンはソルと家族に「皇室財団発足の記者会見で、ソルの養父の前科を公表する」と言い渡す。実父の汚名を返上するためだが、ソルはもちろん大反対。そこに実父の知人だという人物から連絡が入る。ソルとヘヨンはその知人に会いに行き、ソルは優しかった父の記憶を少しずつ取り戻す。その夜、2人の気持ちは急接近し…。
眠っているソルを残して宮廷へ向かうへヨン。1人で会見に臨んだ彼はソルの養父の前科を公表するが、ユンジュはそれがむしろソルを守る行為だったとヘヨンを責める。一方、ヘヨンに裏切られたソルは、事情を話そうと養母の家へ行くが会ってもらえない。家族を傷つけたと放心状態で泣き続けるソルを、迎えに来たナム教授は慰めて宮廷に連れて帰る。彼の手助けで立ち直ったソルは、皇室財団の発足式を再び行うことを宮廷の皆の前で宣言した!
トンジェはヘヨンとユンジュに早く結婚するよう促し、ソルは動揺する。一方、宮廷にやって来たダンは、ソルが家族を裏切ったとまくし立て、ヘヨンはその誤解を晴らすために養母の家を訪れる。ソルもまた養母に会いに行き、家の中にヘヨンがいるとは知らず、ドア越しにヘヨンが好きになったと告げる。そして再び行われることになった発足式の当日、ユンジュの計略でマスコミは駐車場から入場できずにいた。それを知ったソルは駐車場で演説を始めるが…。
自分の思いを率直に語った駐車場での名演説で、ソルは一躍話題の人に!大統領はそんな彼女を政治的に利用しようと、ソルと公の場を設けたいと言うが、ヘヨンは彼女を守ろうと必死。だがソルはのんきに、宮廷で数少ない味方である料理人見習いのコンと和んでいた。そして、2人の思惑を知らないソルの行動がもとで、ヘヨンは大統領の怒りを買ってしまう。一方、ダンは密かに持っていた皇女の証となる「匂い袋」の鑑定を、ナム教授に依頼する…。
ヘヨンはソルに「皇女にならずに、僕だけの女性になってくれ」と告げ、2人の絆は強まる。しかし、大統領の命令で宮廷を去ることになったヘヨンは、自分の父とソルの父の関係を調べるために渡米しようとする。そんな時、宮廷では大騒動が起きていた!なんとユンジュがダンを「匂い袋」の持ち主として認め、新たな皇女に迎えようと企んでいた。慌てて宮廷に戻るヘヨン。ダンは会長たちの前で「匂い袋」や過去の記憶の話をする。ニュースでも皇室のことが流れてしまい…。
「匂い袋」の持ち主が他にいると報道され、窮地に陥るソル。さらにユンジュから「宮廷を去らなければ、ヘヨンの父が皇太子を殺した犯人と公表される」と脅される。ソルはヘヨンを守るために宮廷を去り、父の死の真相を1人で調べ始める。一方、ヘヨンは父の連絡先を突き止め、迷いながらもメッセージを残す。そして、やっとの思いで見つけ出したソルを連れてナム教授の家へ。そこに押しかけたユンジュは、ソルに「父親の死の真相は会長が知っている」と話す…。
騒動から逃れたヘヨンとソルは、別荘で2人だけの静かなひとときを過ごす。そんな中、ヘヨンの父テジュンからソルに電話が! ソルは話しながら、父の死後、彼に引き取られた幼い頃の記憶を取り戻し、ヘヨンのもとを去る。一方、ナム教授は「匂い袋」を偽物に入れ替え、所有者の真相を突き止めると会長に誓った。父の苦しみを知ったソルもまた、会長に会う。そして自分は会長の罪悪感を晴らすための道具ではなく、皇女にはならないと宣言。ショックで会長は倒れてしまう…。
ペンションにやって来たヘヨンは、戸惑うソルに「思う存分憎んでいいから、僕を追い返さないでくれ」と言う。一方、ナム教授は皇室財団の理事を集め、偽物の「匂い袋」の責任を問いユンジュを理事長から解任する。そんな中、ヘヨンは緊急記者会見を開き、祖父と父の過ちを公表して謝罪。会長はヘヨンに良くやった、皇女を頼むと言い残して亡くなる。その後、宮廷に戻ったソルは以前よりも積極的に公務に励むが…。
2ヶ月ぶりにソルのもとへ帰ってきたヘヨンは、皇室再建の意を問う国民投票率を上げるために、相続財産を還元しないというデマを流す。一方、博物館館長の座も解雇されたユンジュは、ナム教授からもう一度やり直したいと言われて涙ぐむ。投票を目前に相続財産の放棄覚書にサインしたヘヨン。全てがうまくいくように見えた矢先、ヘヨンとソルのスキャンダルが報じられ、再び危機に陥ってしまう。そんな中、ついに投票の結果が発表される…。
2年後…天敵ユンジュが教授になったおかげでソルは卒業こそ危ういが、皇女として活躍していた。宮廷を一般に開放し、天性の明るさで人々を魅了。そんな彼女の不満は海外赴任中のヘヨンから誕生日プレゼントが贈られてこないこと。落ち込んでいると、突然本人が目の前に!しかも指輪を隠し持っていることに気がついたソルは有頂天! だがヘヨンは大統領から結婚を止められてしまう。ヘヨンは躊躇し、2人の気持ちがすれ違う間に、再び海外赴任を命じられて…。
マイ・プリンセス