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韓国ドラマ

韓国ドラマ
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ストーリー
あらすじ

三流大学出身の落ちこぼれ新人医師ウンソンと成績優秀のヘソクは、同じ胸部外科のチェ・ガングク教授のチーム。医療事故も多く、困難な職場環境で懸命に仕事に専念するウンソンとヘソク。そしてガングクもまた陰謀をたくらむ医院長からの圧力に抵抗していた。そんなある日、ヘソクの幼い頃の友人で今は俳優をしているドングォンがドラマ撮影中に倒れ、胸部外科に入院してくる。ヘソクに再会したドングォンは、ヘソクに好意を抱くが・・・。

第1話「天才胸部外科医」

第1話ソウルの名門クァンヒ大学病院。院長に就任したパク・ジェヒョンは、新設予定の心臓血管センターをVIP対応にし、病院の利益を上げようと考えていた。そのため、まずは胸部外科へスター医師を呼ぶことで多くの患者を集めようと画策する。その頃、韓国初の心臓移植手術を成功させるも、上司の医療ミスを指摘してクァンヒ大学病院から地方の第二病院へと左遷された医師チェ・ガングクは、田舎での暇な生活に不満を募らせていた。ある日、ケガをしたガングクは、近くの病院で若き研修医イ・ウンソンの手当てを受ける。するとそこへ急患が運ばれてくるが、頼りないウンソンを見兼ねたガングクは、思わず彼に代わって応急処置をする。一方、実は医師であったガングクの的確な治療に感動したウンソンは、胸部外科医を志すことを決意。また、クァンヒ大を首席で卒業した研修医ナム・ヘソクも、父親であるパク院長の反対を押し切り、人手不足で過酷な胸部外科へ進むことを決める。こうしてウンソンとヘソクの2人だけが、クァンヒ大の胸部外科レジデントに志願した―。その夜、偶然、交通事故を目撃したウンソン。患者の危険な状態を察知した彼は、以前ガングクが施した方法と同じ応急処置を試みるが…。

第2話「医師の資質」

第2話パク院長は、患者を集めるためのスター医師として、ガングクに白羽の矢を立てた。こうして胸部外科科長としてクァンヒ大学病院に戻ってきたガングクだが、胸部外科のレジデント面接を受けたウンソンとヘソクに、「医師としての素質に欠ける」と不採用を言い渡す。納得のいかない2人はガングクに詰め寄るが、彼の意志は変わらない。やがてウンソンとヘソクは、それぞれ病院の前でデモ行動を開始。そんななか、循環器内科科長のキム・ジョンギルは、ヘソクにアメリカで最高とされる病院の内科修練医交換プログラムの推薦話を持ちかける。一方、胸部外科科長の座をガングクに奪われた医師ミン・ヨンギュは、彼を敵視し、何かと反発するように。また、人手不足にもかかわらず、ガングクがウンソンとヘソクを不採用にしたことを知ったレジデント、ペ・デロの不満と過労はピークに達し、後輩たちを連れてストライキを起こす。このためレジデントが1人もいなくなり、いつもにも増して医師不足になった胸部外科。先日、交通事故に遭った患者の容態が急変するなか、担当医のキム・テジュンは不倫関係にある麻酔科医チョ・ミナと共に夜を過ごしていた…。

第3話「トップと三流」

第3話クァンヒ大学病院の胸部外科科長ガングクは、ウンソンとヘソクのやる気を実感し、ようやく2人をレジデントとして迎えることに。そして、アメリカ研修の推薦話が父親であるパク院長の策略だと知ったヘソクは、渡米を断って胸部外科を選択する。ついに始まった胸部外科での過酷な日々。お人よしのウンソンとクールで合理的なヘソクは、互いに反発したり協力しながら奮闘していた。ある時、2人は胸を刺された全身刺青のヤクザの傷口を手当てするよう任される。騒ぐヤクザを持ち前の気の強さで黙らせるヘソクと共に、ウンソンは左手を駆使した見事な技術で傷口を縫合。さらにウンソンは、自らが応急処置をして一命を救った初めての患者ピルジュを手厚く看病する。バスケットボール選手である彼をイメージしたテディベアを作ったり、選手生命を心配する彼のヒゲを剃って気分転換をさせてあげたり。だがその矢先、チームから解雇を言い渡されたピルジュが自殺未遂を起こす。どうしても彼を救いたいと、ピルジュの症状を調べ直すウンソン。やがてピルジュに別の病気があるのではと疑ったウンソンは、主治医テジュンの指示に反して彼を勝手にCT室へと運ぶ。しかし、それはウンソンの誤診で…。

第4話「指名手術」

第4話後日、ヤクザ患者の症状にも疑いを持ったウンソンは、再びその患者をCT室へ。ウンソンと同じ疑問を抱きながらも彼の勝手な行動に反対するヘソクと、ウンソンに憤慨し病院から追い出すと言い放つテジュン。だが、ウンソンは2人の警告を無視してCTを撮影する。すると、ウンソンの予想通り、患者から大動脈腸管瘻が発見されたのだ。このため緊急のオペが始まる。ウンソンは手術を見学させてほしいと頼むが、プライドを傷つけられたテジュンによって追い出されてしまう。一方、ヘソクは、ウンソンのようにテジュンを説得する勇気がなかった自分の無力さに、悔し涙をこぼす。ある日、ドラマの撮影中に不整脈で倒れた人気スターのイ・ドングォンが、クァンヒ大学病院に運び込まれた。そこで、幼なじみで初恋相手であるヘソクを見つけた彼は、昔と変わらず気が強い彼女に再び恋心を抱く。その頃、ガングクを目の敵にするヨンギュが、心臓血管センター長の座を狙うジョンギルに、ガングクを陥れるためのある計画を持ちかけていた。そんななか、心臓手術を受けるも費用を払えず退院できない少女スミンのために、ウンソンはバスケットボールのチャリティ試合をやろうとドングォンに提案する。

第5話「罠」

第5話ドングォンの退院の日。偶然、ヘソクがドングォンにキスされている現場を目撃したウンソンは、ヘソクをからかう。しかし、それが彼女のファーストキスだったと知った彼は、唇を奪われたショックで呆然とするヘソクに、ウンソン特製オリジナルコーヒーをふるまって慰める。一方、ヨンギュがガングクを陥れようと画策して行った、ある手術中に問題が発生。患者の肝機能の数値が高いため、人工心肺を外し、心臓を鼓動させたままでのOPCAB(オフポンプ冠動脈バイパス術)をしなければいけない状況になった。だが、これまでOPCABをやったことのないヨンギュは、極度の緊張から手が震え出し…。自分にとって初めての患者ピルジュの退院が決まり、医師としての喜びを噛み締めるウンソン。そんななか、少女スミンの手術費を賭けたバスケットのチャリティ試合が開催される。ウンソンらレジデントチームはドングォンに得点を許すが、多くのファンとマスコミが詰めかけたおかげで寄付金が集まり、無事にスミンの退院が決まる。また、このことで病院の名が上がったと、パク院長も満面の笑みを浮かべる。やがてガングクは、ウンソンのがんばりを労って新米レジデント2人の歓迎会を開くことに。

第6話「命の重み」

ウンソンは、身寄りのない元従軍慰安婦の老女スンジンに手術の同意書にサインをしてもらい、新たに担当する患者への責任を感じていた。その頃、CMの撮影のため無断で病院を抜け出した女優スジンが、再び倒れてしまう…。ある日、ヘソクをはじめとする胸部外科の面々が写真を撮影していることに気づいたウンソンは、自分も輪の中に入ろうとする。しかし、それはクァンヒ大学出身者の記念撮影だったため、地方の三流大学出身であるウンソンは仲間はずれにされる。激しい疎外感に苛まれる彼だが、たとえ“コルトン(バカ)”と言われようとも真の医師を目指すと固く誓い、なんとか気持ちを奮い立たせるのだった。そんな折、術後で食欲のないスンジンのために、ウンソンはヨモギスープを作ってあげようと考え、夜にもかかわらずヨモギを探しに行く。そして、そのスープを口にしたスンジンは、幼い頃に母と飲んだヨモギスープの味を思い出し、涙を流しながら喜ぶ。一方、身体に傷痕が残るのを嫌がり、これまで手術を頑なに拒んできたスジンだが、残りの人生を楽しもうとするスンジンと、彼女を献身的に看病するウンソンの姿に心打たれて、ようやく手術を受けることを決意する。

第7話「本物の医師」

クァンヒ大学病院に、テソングループの会長ソン・ホジェが入院し、パク院長はVIPである彼の手術を最優先させるようガングクに指示する。しかし患者はみな平等と考えるガングクは、院長の言葉を無視して重病患者の治療を先に進めてしまう。それを知ったジョンギルは、手術を後回しにされて怒り心頭のソン会長に、内科のステント手術を受けたらどうか、と持ちかける。VIPの手術を成功させて、自分の名を上げようとたくらんだのだ。一方、当直室で論文の準備に励むヘソクのもとに、ドングォンから大きな花束が届く。しかし、彼女はドングォンの猛アタックにも関心を示さない。やがて、ステント手術を始めたジョンギルが誤って血管を裂いてしまい、ソン会長は大量出血で危険な状態に。偶然それを目撃したウンソンは、ガングクに緊急事態を報告する。慌てて内科病棟に駆けつけたガングクは、越権行為だと怒鳴るジョンギルの制止を振り切って手術室に入り、なんとかソン会長の一命を取り留める。結果的にガングクによって助けられるも、プライドをひどく傷つけられたジョンギル。彼は自分の名誉を守るべく、パク院長にガングクの越権行為を主張し、懲罰を下すよう要求するのだった。

第8話「医は仁術」

妊婦を地方の病院まで送り届けたヘソクはソウルに戻ろうとするが、当直室に財布と携帯電話を忘れてきたことに気づく。そんな彼女の目の前には、わざわざ忘れ物を届けに来てくれたウンソンの姿が! さらに、長時間の看病でマメのできた手に絆創膏を貼ってくれるウンソンの優しさに、ヘソクは少しずつ心を開いていく。そんな彼女の心境の変化を悟ったウンソンも、嬉しそうな表情を浮かべる。この一件以来、ヘソクは次第にウンソンを意識するように―。ある日、クァンヒ大学病院に重病患者の転院希望の電話が入る。それを受けたウンソンはテジュンに相談するが、テジュンは治る見込みがないからと、受け入れを断ってしまう。しかし、それを知ったガングクは、無断でその患者を引き受けて手術を施すが、患者には下半身麻痺が残ってしまい…。さらには、ウンソンと楽しそうに話していた病院の清掃員である老人ヨングが、突然胸の痛みを訴えて倒れた。CT撮影の結果、彼の心臓には腫瘍が発見され、ウンソンは心を痛める。手術困難なヨングをどうにか救う術はないかと、頭を悩ませるガングクとウンソン。しかし、パク院長は、助かる見込みのない患者の手術は一切するなとガングクに釘を刺す。

第9話「感染の危機」

助かる見込みの薄いことを知りながらも、幼い孫を残して死ねないと涙ながらに訴える清掃員ヨング。彼のことを思い、ガングクはパク院長の反対を押し切ってヨングの手術をすることに。しかし、いざ切開してみると、腫瘍は心臓の裏側にまで広がっており、予想以上に危険な状態。手術法の策を練ろうと、ガングクは一旦その場を離れる。そんな時、ウンソンは、一度心臓を取り出してすべての腫瘍を取り除き、心臓移植のように再び体内に戻す自家移植を提案するが、韓国では前例のない彼の突飛な発想に周りは呆れ顔。ところが、手術室に戻ったガングクは、ウンソンと同じく自家移植をする意志を告げる。その頃、自分の命令を無視してヨングの手術を行ったガングクに憤慨したパク院長は、彼を新設予定の心臓血管センターの準備委員からはずす。ある日、包丁で刺された急患が病院に運ばれてくる。その男が婦女暴行犯だと知ったヘソクは手術室に入ることを嫌がるが、やむをえず手術の助手を務めることに。一方、その患者にHIV陽性反応が出たことを知ったウンソンは慌てて手術室へと走るが、ヘソクと執刀医イ・スンジェは、患者の血液を涙腺に浴びてしまっていた…。

第10話「反目」

手術中にHIV感染者の血液を浴びてしまったため、抗ウィルス剤を打って休んでいたヘソク。HIVに感染したかもしれないという恐怖に怯える彼女は、ウンソンにキスをせがむ。彼女を少しでも安心させようと、ヘソクに優しくキスをするウンソンだが、ちょうどそこへやって来たドングォンが2人の関係を誤解してしまう。その場を走り去るドングォンを追いかけたウンソンは、彼にヘソクのHIV感染の疑いを告げる。ある日、大手術を無事に終えたヨングは、抜け落ちた自分の歯を喉の奥に詰まらせてしまう。ウンソンは急いで内科に助けを求めるが、以前、ガングクが内科患者のソン会長を手術してしまった一件以来、内科医たちは胸部外科に敵意を抱き、協力しようとしない。その矢先、子供を残して長年姿を消していたヨングの息子ソッキが、突然病院へやって来る。そして、保護者の了解なしに父親を手術したうえ、臨床実験だったとガングクに因縁をつけて、大声で暴れ出す始末。困憊するガングクに、さらに追い討ちをかける出来事が起こる。今度は、彼が母親のように慕っている飲食店の女性店主ムノクが病に倒れ、病院に運ばれてきたのだ…。

第11話「ライブオペ」

大手術を終えたばかりの清掃員ヨングを、息子のソッキが無理矢理退院させてしまう。ガングクとウンソンがヨングの病状を心配するなか、ガングクの携帯電話に警察から電話が。病院側から金をせしめようとたくらむソッキが、父親の手術を施したガングクを医療過誤で訴えたのだ。しかし、ガングクは忙しさを理由に、警察からの電話を突っぱねる。その一件を耳にした副院長はパク院長に弁護士を雇うよう口添えするが、ヨングの手術を強行したガングクを許せない院長は、一切助けようとしない。その頃、テジュンの手術中にトラブルが発生。慌ててフォローに入ったガングクの見事な技術を見て、テジュンはプライドを傷つけられる。そんな中、ドングォンは、HIV感染の疑いに不安を抱えるヘソクを気晴らしのためにスケートリンクに連れ出した。しかし、尻もちをついた際に携帯電話を壊してしまったヘソクは、以前、携帯に録音したウンソンのラブソングが消えてしまったら困る!と心配し、修理センターへ向かう。彼女の慌てる様子が気になったドングォンは、その携帯に保存されていた歌声を聞いてしまい、ヘソクのウンソンに対する思いを知る。そして、ついにヘソクのHIV検査の結果が出る…。

第12話「副教授の地位」

出世を狙うヨンギュが自分の名を売ろうと、クァンヒ大学病院で行われる循環器内科の集会で、自らが執刀する手術をライブ中継した。患者はガングクが母親のように慕う老女ムノク。だが、途中でムノクの容態が急変したため、ヨンギュはパニック状態に陥る。さらに、助手に就いていたウンソンは、手術前にある男性患者に殴られた傷が再び痛み出し、鼻血が止まらなくなってしまう。別室で手術を見ていたガングクは、ムノクに何かあってはならないと、急いで手術室へと走るが…。悲しみに暮れるガングクの自宅に、彼を医療過誤で告訴したソッキから脅迫電話がかかってくる。その言葉に怯える妻ヘスクは、家庭を顧みない夫に愛想を尽かし、娘たちを連れてアメリカに移住することを決意する。一方、ムノクの手術に失敗したヨンギュは、“手術室で医師が出血したら失敗する”というジンクスから、自分の失敗をウンソンのせいにして彼を殴りつける。このためさらに鼻のケガが悪化してしまったウンソンは、ガングクから入院を命じられる。やがて病室には、ウンソンに思いを寄せるインターンの美女ミミが見舞いに訪れる。楽しそうに会話をするウンソンとミミの姿に、ヘソクの心は穏やかではない。

第13話「自暴自棄」

胸部外科の小悪魔的存在であるインターン、ミミのための食事会を開いたペ・デロ、ウンソン、ヘソク。しかし、ウンソンに愛嬌を振りまくミミに嫌気が差し、ひと足先に病院へと戻ったヘソクは、やがて帰って来たウンソンの背中に口紅が付いているのを発見。ミミへの嫉妬心が募り、「その背中を私のものにしたい」とウンソンへ自分の思いを告げる。その頃、母親のように大切にしていたムノクを失ったショックから立ち直れないガングクは酒に溺れ、全ての手術をキャンセルしてしまう。ムノクを手術で亡くして以来、メスを握るのが怖くなっていたのだ。ある時、酒に酔ってパトカーにぶつかったガングクは、警官に身分証の提示を求められる。そして、彼が清掃員の息子ソッキによって刑事告訴されていることが判明すると、留置場へと連れて行かれる。取り調べの最中、ひっきりなしに病院からガングクへとかかってくる電話に、刑事は呆れ顔。ようやく帰されるガングクだが、病院へ戻った彼はウンソンらに、自分が執刀を予定していた手術を他の医師に代わらせるように言う。一方、大臣である義父の協力を得て出世を目論むテジュンは、これがガングクを出し抜く絶好の機会だと頬を緩ませる。

第14話「権力と反権力」

他大学出身者を歓迎しないクァンヒ大学病院で、三流大学出身のコンプレックスを募らせていたウンソン。ある日、ミミの失敗の濡れ衣を着せられ、テジュンによって激しく責められた彼は、耐え切れずに病院を飛び出してしまう。その頃、ムノクの死から手術に恐怖心を抱くようになり、さらには家族が渡米してしまったことで孤独に苛まれるガングクは、静かになった家で廃人のような生活を送っていた。そして、医師としての自信を失った自分の代わりに、アメリカ屈指の病院で働くエリート医師ハ・テジンを胸部外科に招く準備を始める。排他的な考えを持つパク院長は、他大学出身のテジンを推薦するガングクに猛反対。これを知ったテジュンも不快に思い、ガングクがいない間に少しでも自分をアピールしようと画策する。そんななか、ウンソンがいなくなったため忙しさが増した胸部外科で、ヘソクは寂しさを募らせながらも1人奮闘していた。一方、病院を出たウンソンは、居候していた友人の家から追い出されてしまい、知り合いのゴルフ場で寝泊まりすることに。胸部外科医への夢を断ち切れず、また、ヘソクを思って心を痛める彼だが、これで良かったのだと自分に言い聞かせていた。

第15話「底力」

イギリスのハミルトン前首相が、ウンソンの滞在するゴルフ場を訪問した。だが、プレー中に胸を押さえて倒れ、急遽、手当てを頼まれたウンソンがヘリコプターでクァンヒ大学病院へと搬送する。だがウンソンは、知らせを受けて自分を探し回るヘソクや、同僚たちに見つからないよう再び病院を後にするのだった…。後日、ハミルトンの手術をクァンヒ大学病院で行うことが決定。パク院長は、世界中が注目するVIPの手術を成功させるのはガングクしかいないと確信し、彼の自宅を訪ねる。そして、清掃員の息子ソッキの訴訟問題への協力を持ちかけながら、ガングクに執刀を依頼する。しかし、ムノクの死から手術への恐怖心がぬぐえず、自堕落な生活を送っていたガングクは、これをかたくなに拒否。そんななか、ソッキによって無理矢理退院させられた清掃員ヨングの病状が気になっていたウンソンは、彼の家に薬を届けることに。すると、奇しくもそこへ、ウンソンと同じ気持ちであったガングクが現れる。一方、病院を出ていったウンソンを心配するヘソクは、彼がかつて暮らしていた施設へと向かう。そこで、ウンソンの母親代わりであるシスターから、ウンソンの過去について話を聞く。

第16話「腐った水」

ヘソクに強く説得され、クァンヒ大学病院へ戻る決意をしたウンソン。ムノクを失ったショックで医療現場から離れていたガングクもまた、ウンソンやヘソクらの説得に心打たれて医師復帰を果たす。そして、密かにヘソクへの思いを募らせていたウンソンは彼女に感謝の気持ちを伝えるが、エリートであるヘソクと三流大学出身の自分は釣り合わないと思い、結局「僕たち、以前に戻ろう」と、突き放してしまう。そんな彼の言葉に、ヘソクも自分の思いを封印し、同期としての関係に戻ることを心に誓う。その頃、会議室では、ある患者の手術法について議論が行われていた。一度に複数の大動脈を変える難しい手術にみんなが尻込みするなか、ガングクは、他大学出身であるアメリカの一流外科医テジンの低体温法手術を提案し、周囲の反感を買ってしまう。また、ガングクの提案に腹を立てたパク院長は、以前、大臣に頼まれていたテジュンの出世話を進める。数日後、英国の前首相ハミルトンの手術成功が評価され、世界的な雑誌、タイム誌の表紙を飾ったガングク。そのおかげで、アメリカに住む娘から祝福の電話を受けて喜ぶ彼だが、ガングクの口添えで再入院できた元清掃員ヨングの容態が急変し…。

第17話「過去との再会」

クァンヒ大学病院の会議室では、心肺同時移植の必要なある患者の治療法について、ガングクら医師たちの激しい意見交換がなされていた。難しい手術に気乗りしない医師が多いなか、ガングクは内科や麻酔科の協力のもと、この手術を執刀することを決意。韓国初となる心肺同時移植手術を成功させて病院のイメージアップを図りたいパク院長は、手術に大賛成する。手術当日、院長の呼びかけで大勢のマスコミが病院へ集まり、大規模な記者会見が開かれることに。そして、ガングクはこの難手術でピンチに直面するが、アシスタントをしていたヘソクのあるアイデアのおかげで好転を見せる。さらに、内科医ジョンギルによるステント手術が欧州心臓学会に衛星中継されることになり、ガングクとジョンギルの功績で病院を宣伝することができたパク院長は大喜びだ。そんななか、血まみれになった妊婦が病院に運ばれてくる。彼女の“スリョン”という名前に激しく動揺するウンソン。その妊婦が肝臓ガンに冒され、さらにはお腹にいる赤ん坊の状態も危険であることを知った彼は、涙を流して激しく落ち込む。スリョンこそ、同じ施設で育った幼なじみであり、ウンソンの初恋の相手だったのだ…。

第18話「小さな命のために」

ウンソンとスリョンの過去の関係を知って動揺するも、「それでも気持は変わらない」と告げるヘソク。そんな彼女に、ウンソンはようやく素直に愛を告白する。互いの気持ちを確かめ合い、幸せに包まれる2人。だがその矢先、スリョンが危篤であると連絡が入り…。ある時、胸部外科に急患の受け入れ要請が入る。ガングクは、すでに予定されていた患者の手術を後回しにして、急患を受け入れるようヘソクに指示するが、それを知ったパク院長は予定どおり手術を行うよう声を荒げる。2人のやり取りから、パク院長がガングクに「大多数が反対する手術は行わない」という念書を書かせようとしていたことを知ったヘソクは、院長への不信感を募らせる。そして、院長の反対を押し切ってガングクが急患の手術をしている最中、新たな患者が運ばれてきた。ウンソンとヘソクはガングクを待つが、次第に患者の容態が悪くなり緊張が走る。この状況を見兼ねたウンソンは「患者を見殺しにはできない」と、とうとう自らメスを握ることを決心する―。一方、ようやく副教授の地位を手に入れたテジュンは、不倫相手である麻酔科医ミナの妊娠に動揺するが、ミナは子供を産むために退職しようと考える。

第19話「心肺蘇生の波紋」

ガングクやヘソクらと食事に出ていたウンソンのもとに、小児心臓病を患う幼い少女ユナが発作を起こしたという電話が入った。当直の研修医ウ・インテがおらず、ユナの命が危険に瀕した緊急事態のなか、ガングクは、医師にのみ使用が許されている除細動器での心肺蘇生を看護師にさせようと判断する。だがヘソクは、後で必ずこの責任を問われることになるガングクを守るため、ウンソンの携帯電話を奪い、自らが看護師に除細動器使用の指示を出す。その頃、宿直室でインテが倒れているのが発見される。彼は、恋人が他の男性と結婚することを知り、薬物で自殺を図ったのだった…。心臓移植しか助かる方法のないユナを救いたいウンソンは、脳死状態の幼い孫を持つ老人のもとへ向かう。そして、ユナに孫の心臓を移植してもらえるよう懇願するが…。後日、パク院長によって、ヘソクが看護師に除細動器を使用させたことについての懲罰委員会が開かれた。ヘソクには2カ月の減俸処分が下されるが、ガングクは、全ての責任を取って辞表を提出。これまでガングクと度々衝突してきた院長は、彼の辞表をすんなり受け取る。これを喜ぶヨンギュは、外科科長のポストを狙うべく行動に出る。

第20話「それぞれの決意」

ウンソンは、CTの撮影をせずに帰宅させた中年男性患者が再び病院へ運ばれ、さらには、病気の後遺症で半身不随となったことにひどく落ち込んでいた。罪の意識を感じ、自分を追い込む彼のことが心配なヘソクは、ウンソンを病院の屋上に連れ出して慰める。そんななか、不倫関係にあるテジュンの子供を身ごもった麻酔科医ミナとガングクの辞職が発表される。それを知った胸部外科のレジデントたちは、ガングクの辞職取り消しを願い、パク院長に集団で辞表を出すことに。しかし、平然と辞表を受け取る院長に全員が驚くなか、ヘソクは、有能な医師を辞職させ、レジデントを軽視する院長を激しく責める。やがて、レジデントが辞表を出したことを知ったガングクは、パク院長に彼らの辞職撤回を求める。一方、ウンソンは、実の父であるパク院長に反抗したヘソクの様子が気になり、気晴らしにクラブへと連れ出す。最初は強がっていたヘソクだが、父と憎しみ合うことの辛さをウンソンに訴え、大粒の涙を流すのだった。ある日、半身不随の中年男性患者が突然暴れ出した。周囲に物を投げつける彼からヘソクをかばったウンソンは、外科医の命である右手に深いケガを負ってしまう…。

第21話「去り行く神の手」

パク院長は、ガングクの後継者として胸部外科科長に推薦されたスンジェを地方の病院へ左遷し、辞表を出した胸部外科のレジデントたちの辞職を正式に発表する。そんな院長の強引なやり方に病院内には不信感が高まり、院長解任の声まで上がっていた。アメリカの家族のもとへ行くことを決意していたガングクは、教授会でパク院長解任の撤回を求めることで、レジデントたちの辞職を取り消そうと奔走する。一方、ウンソンはヘソクをかばってケガをした右手のリハビリに励むも、神経が回復せず不安と苛立ちを募らせる。そんな彼の姿に、ヘソクとガングクも心を痛めていた。そんななか、好意を寄せるミミと食事をしていたペ・デロは、偶然会った同級生から「援助交際だ」とからかわれるが、この後、彼の片思いは思わぬ急展開を見せる。そして、クァンヒ大学病院でのガングクの最後の手術の日。レジデントたちが彼の手さばきを目に焼き付けようとするなか、ウンソンは複雑な表情を浮かべる。送別会で外科医たちに感謝の気持ちを述べ、別れを告げたガングク。しかし、ガングクが病院を去ることに納得のいかないウンソンは彼の自宅へと向かい、思いのたけをぶちまけながら自作のテディベアを手渡す。

第22話「心臓移植」

突然、職務停止処分を言い渡されたショックから、心筋梗塞で倒れてしまったパク院長。テジュンの手術でなんとか一命を取り留めたものの、なおも危険な状態が続く彼を救うには、心臓移植しか残されていなかった。そこで、パク院長の移植手術ができるのはガングクしかいないと判断したウンソンらは、すでにアメリカ行きの飛行機で飛び立ったガングクを病院へ呼び戻そうとする。そんななか、奇跡的にパク院長のドナーが見つかり、医師たちは慌てて移植手術の準備を開始。やっとのことでガングクの乗っている飛行機に電話をつないでもらえたウンソンは、ガングクに院長の病状を説明し、アメリカに着いてすぐ韓国に引き返せば心臓移植手術に間に合うことを告げる。そしてヘソクも、涙ながらに「父を助けてください」と訴えるのだが…。その頃、不倫相手テジュンの子供を授かったミナは、地方の産婦人科で超音波検査を受けるが、卵巣の異常が発見される。一方、ウンソンは、父親の緊急事態に気が動転するヘソクを励ましながら、彼女と共にドナーの心臓を受け取るべくプサンの病院へと向かう。しかし、他病院の手術遅延のせいで心臓摘出時間が遅れるハメになり…。

第23話「宿命」

右手の神経の回復を願ってリハビリを続けるウンソン。しかし、助手として入っていたテジュンの手術で右手が思うように動かず、手術室から追い出されてしまう。卵巣ガンが発見されたミナは、テジュンとの不倫関係がバレては彼の立場がなくなると思い、クァンヒ大学病院ではなく、地方で産婦人科医をする友人に手術を頼むのだった。そんななか、アメリカからすぐに引き返してきたガングクの心臓移植手術によって命を救われたパク院長に、急性拒絶反応が現れる。うろたえるヘソクだが、韓国一のクァンヒ大学病院が必ず父を助けてくれると信じるしかない。ミナが子宮摘出手術を受ける頃、テジュンの妻が虫垂炎で入院する。ところが、妻の手術室へ向かおうとするテジュンに、ミナの担当医から彼女の命が危ないとの連絡が入る。手術中にトラブルが発生したため、今すぐ病院に来て助けてほしいというのだ。その時、初めてミナの病気を知りパニックになるテジュン。彼の様子を心配したガングクは、ウンソンを連れてミナのいる病院に行くよう促すが…。一方、ヘソクは、瀕死の状態になってもまだ新設予定の心臓血管センターへの野望を燃やすパク院長に、院長解任の事実を伝える…。

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