※2021年6月1日(火)スタート!ある日、化粧品販売員のコ・ハジンは、湖に落ちた子供を助けようとして溺れてしまう。目を覚ますと、なんとそこは高麗時代だった! ハジンの魂は少女ヘ・スの体で目覚め、高麗の初代皇帝ワン・ゴンの宮廷で生活を送ることに。そこで彼女が出会ったのは、世にも美しい8人の皇子たちだった。優しい第8皇子ワン・ウクと惹かれ合う一方、冷徹な第4皇子ワン・ソに幾度となく危機を救われるヘ・ス。ワン・ソの素顔に触れ、次第に距離を縮め始めた矢先、彼こそが後の第4代皇帝光宗だと知る。果たして、ヘ・スの恋は歴史を変えてしまうのか----!?
親友と浮気された恋人に借金まで背負わされたハジンは心を落ち着かせるため湖がある公園へ行く。すると目の前で少年が湖に落ちる。ハジンは少年を救出して意識を失うが、目覚めた時は高麗時代にタイムスリップしてヘ・スの体に乗り移っていた。片や高麗では行事に出席するため養子に出されていた第4皇子(ワン・ソ)が都へ戻ってくる。ある日ヘ・ス(ハジン)は現代で最後に話したホームレスの男を見かけ後を追いワン・ソと出会うのだった。
下女チェリョンの部屋を盗み見た第10皇子ウンとケンカになり、皇子たちの注目の的となったヘ・ス。第10皇子ウンを殴った件で処刑されるのを恐れたヘ・スは、再び現代に戻る方法を探しに入浴場へ向かい、偶然第4皇子ソの素顔を目撃してしまう。皇子の脅しに命からがら家に戻ったヘ・スは、チェリョンから第4皇子に関する恐ろしい噂を耳にする。一方、儺礼の儀式当日、突如刺客が現れ、正胤の代わりに方相氏を演じるソに襲いかかる...
ヘ・スは間一髪のところで第8皇子ウクに助けられ命拾いをする。ヘ・スは心優しく紳士的なウクに次第に惹かれていく。一方、第3皇子ヨと皇后ユ氏は正胤暗殺に失敗したことに肩を落とし、ソがどうやって武芸を身につけたのか怪しむ。ソは儺礼での活躍が認められて暗殺事件の黒幕を探るよう太祖に命じられ、しばらく松嶽にとどまることになる。だが黒幕が誰かを知ると、その正体を隠すため刺客を始末し寺に火を放つのだった。
母を助けるため正胤暗殺の証拠を消し去ったソに皇后は感謝するどころか冷たい態度を取る。そんな傷心のソを慰めるヘ・ス。ある日スに頼まれてチェリョンが髪飾りをソの部屋へ戻しに行くと運悪くヨナに見つかってしまい罰せられる。誤解だと釈明しても聞き入れないヨナにスは自分を叩けと言う。その光景を見ていたウクは助けに入ろうとするが、ソに先を越され不快に思う。数日後ジョンとスはごろつきに絡まれるが、またしてもソに助けられる。
ヘ・スに向けたウクの想いに気づいたミョンは、2人だけの時間を提供する。字の読めないヘ・スに代わり、ウクがヘ・スに渡した詩を読んだペガは、ヘ・スとウクの気持ちに気づいてしまう。一方、ウク夫妻と皇宮に出向いたヘ・スは、現代で出会ったホームレス、チェ・ジモンと再会するが、ジモンはヘ・スを知らないと言い、高麗のやり方で生きろと忠告する。
ミョンの死後、悲しみに暮れるヘ・スとウク。ウンは人形劇を見せてヘ・スを慰める。ある日突然ヘ・スに縁談が入る。ヘ・スは「見知らぬ男と婚姻などできない」と、皇子たちの助けを得て逃げるが、相手が太祖だと分かり、拒むわけにもいかず皇宮へ。婚姻を止めるべく必死に太祖に訴えるウクとソ。体に傷があれば婚姻できないと知ったヘ・スは、自ら手首を切って婚姻を退ける。罰としてヘ・スは、女官となり皇宮に入ることになる。
ソは女官になったヘ・スに皇宮で生き抜く術を教える。間もなくしてソの武芸の師であり、大将軍のパク・スギョンが松嶽に戻ってくる。ソと再会したスギョンは、松嶽にとどまりたい誠の理由が何か考えろと言う。片やスは正胤がアトピーだと知り症状をやわらげようとしてオ尚宮に叱れ罰を受けるが、ソによって慰められる。数日後、皇宮でウンの誕生会が開かれる。ウンはヨの計略にはまり、ソに誕生日プレゼントに顔の傷を見せてほしいとねだる。
第10皇子の誕生会以来、ヘ・スに対し心を閉ざしてまったワン・ソ。ヘ・スは何とかソの怒りを解こうとするがうまくいかない。そんな中、雨乞い祭の祭主を皇子の中から選ぶことになる。ウクはヘ・スを呼び出し、雨が降ったら皇宮から出られるよう皇帝に頼むと約束する。天に選ばれ祭主となり、民の前に出たソだが、顔の傷のせいで石を投げつけられ深く傷つき、祭主の座を放棄する。そんなソを見たヘ・スは、ソの力になれる妙案を考えつく。
ヘ・スは第4皇子ソが、兄弟や臣下を殺した残忍な光宗であることに気づき、恐怖に震える。ジモンはそんなヘ・スに、天の御心は変えられないから何もするなと告げる。一方ヘ・スの助けで祭主を務めあげたソは、皇帝の信頼を得た喜びをヘ・ス伝える。皇帝は雨祝いとしてスンドクと第10皇子ウンを婚姻させることにする。ウンは頑なに拒むも、ヘ・スの説得によりしぶしぶ婚礼へ向かう。その宴で、ヘ・スはソとウンの恐ろしい未来を見てしまう。
ウクはソがスを連れ出したと聞き焦りを感じ、スに求婚する。二人の関係を知ったオ尚宮は、かつての恋人ワン・ゴンがそうだったように男は皇位の前では心変わりするものだと諭す。しかしスは、ウクは決して心変わりする人じゃないと断言。片やヨナは、ウクがスとの婚姻を陛下に申し出ると聞き、一族存亡の危機を感じる。焦ったヨナはユ氏と共に正胤の毒殺を企てる。ユ氏から毒殺の話を聞いたソは、正胤を助けるため代わりに毒入りの茶を飲む。
ヘ・スが運んだ茶を飲んでソが倒れたため、皇子殺害の嫌疑でヘ・スに処刑が命じられる。皇子たちがヘ・スを救おうと手を尽くすなか、ヨナが事件に関連していると知ったウクは表立って助けることができなくなる。結局、犯人だと名乗り出たオ尚宮のおかげで、ヘ・スの処刑は中止になる。事実を知ったヘ・スは、皇帝の御殿の前で座り込み尚宮の無実を訴えるが、皇帝の怒りを恐れる皇子らは手を貸すこともできずただ見ているしかなかった。
ソはヘ・スをかばったことで太祖の怒りを買い、後晋へ使臣として赴くことに。そしてスは茶美院から追い出され皇宮内の教坊へ。1年後、ウクをはじめ皇子たちは太祖を恐れてスを救えないでいたが、ソは松嶽に戻るとすぐさまスを訪ね、皇宮を出ようと提案する。だが頑なに拒むス。
健康状態が悪化した太祖は、自分がもう長くないことを悟る。一方太祖を暗殺するために教坊の芸妓になったウヒは、合評会でついに事を起こすのだが...。
合評会の場で太祖が突然倒れたため暗殺計画は失敗に終わるが、ヨとウクはすかさず反乱を起こす準備をする。片やスは、太祖に頼まれて正胤を連れ戻しに後百済の地へ行こうとするが、ウクから反乱の計画を聞かされ驚く。しかし謀反によってではなく正当に皇帝になることを望むウクは、ヨを裏切り密かに正胤を皇宮に呼び戻していた。スはウクに利用されたと知り不信感を抱き心が離れ始める。そして太祖が逝去し遺言どおり正胤が皇帝の座に就く。
正胤が皇位に就き、茶美院に戻ったヘ・ス。ワン・ソは、ヘ・スに変わらぬ愛を貫く。一方、ウクは恵宗の病気を口実に権力を振るい、日増しに正気を失っていく恵宗は、皇女を契丹に嫁がせると言いだす。幼い皇女にかつての自分を重ねたソは、皇女を契丹の人質にさせまいと皇女との結婚を決意し、それを知ったヘ・スの心は乱れる。そんな中、恵宗がソに禅位しようとしていると気づいたユ氏は、皇位を取り戻すためにある計画を企てる。
ついに即位した定宗(ヨ)は自身の罪を伏せるため「ワン・ギュの乱」をでっちあげてウン一族を逆賊に仕立て上げる。危機を察したスンドクはウンを連れて茶美院に逃げ込む。ウクは、ソにウンを追わせるべきだと定宗に提案。ソはウンを助けようと必死に捜すが見つからない。スはそんなソに、ウンらの居場所を教えるべきか迷う。ウンとスンドクは2人きりの時を過ごし、愛を育む。しかし茶美院を出る日、出口にはすでに兵士がいた...。
スンドクを守るため兵士の前に立ったウンを容赦なく矢で射る定宗(ヨ)。止めに入ったソに、ウンはどうせなら、ソの手でとどめを刺してほしいと頼む。皇位を巡る兄弟同士の殺し合いを止めるため皇帝になることを決意したソは、もうヘ・スのことを好きでないと告げて西京へと発つ。一方、ソの想いは変わらぬと知ったヘ・スは、危険を覚悟で、ワン・ソの元を訪ねる。
病が悪化した定宗は先帝やウンの亡霊に苦しむように。そしてすべての不幸はお前のせいで起きたとヘ・スを罵倒し、遺書を書いて息絶える。ついにソが即位するが、皇后ユ氏とジョンは受け入れられずにいた。ソはスをそばに置き、変わらぬ愛を誓う。そんな時スは御典医から、心臓の病で長くないと告げられる。一方ウクは、一族から見放されたこと、そしてスがソのそばにいることに憤り、ソにヨナとの婚姻を申し出、スと別れるよう迫る。
ソは豪族とウクの圧迫をはねのけられずヨナを皇后に迎える。婚礼の日、ジョンは傷心のスを慰め、「望む」と言えばいつでも皇宮から出してやると約束する。婚礼によってさらに身動きが取れなくなったソは怒りの矛先をジョンと皇太后に向ける。その一方でウォンの動きを監視していた。そしてウォンがチェリョンを使いスを監視し、ウクに報告していたことを突き止める。ある日、スはソの命令でチェリョンが殴り殺される現場を目撃するのだった。
チェリョンの死によりヘ・スと光宗(ソ)の間には溝ができ、ペガとの婚姻を控えたウヒは、己の身分と愛の間で苦悩する。一方、光宗を圧迫する機会を狙っていたウクは、ウヒを利用してペガを排除しようと試みる。しかし、光宗の策謀によりウクは謀反の罪に問われ、見かねたヘ・スはウクを助けてほしいと光宗に頼み込む。皇位を守るため次第に残忍になっていく光宗を見守るヘ・スは、ジョンとの婚姻で皇宮を出ることを決意する。
ジョンの助けを得て皇宮を出たスは、ジョンの家で暮らすことに。ジョンはスへの想いを隠し、スが笑って過ごせるよう懸命に尽くす。スは平穏な時を過ごすがソを忘れられず、皇宮に何通も手紙を送る。だがスとジョンの仲を誤解したソは読もうともしない。そうこうしているうちにスの病状は悪化していき...。
現代。コ・ハジンは毎晩、顔に傷のある男の夢を見ては涙していた。そしてある日、高麗の風俗画展を見て、すべてを思い出す。
千年の時を越えて、運命の恋がはじまった。(全20話)