西暦1351年、高麗時代。新しく即位した若き王・恭愍王一行は、チェ・ヨン率いる近衛隊に護衛され元から帰国。途中、刺客に襲われ王妃が負傷する。あらゆる病を治す伝説の“神医(シンイ)”でなければ命は救えないというチャン侍医の判断を聞き、チェ・ヨンは神医を求めて天界へ繋がる“天の穴”に入り込む。ヨンが辿り着いたのは、2012年のソウル…。そこで、ひょんなことから整形外科医のユ・ウンスに出会う。彼女を神医と勘違いしたヨンは、高麗へと強引に連れて行く。訳もわからぬまま王妃の手術をしたウンスは、どうにか元の世界へと帰ろうとするが、王命により引き留められ、天の穴も塞がってしまう。さらに、ウンスが握った剣によりヨンが瀕死の重傷を負い……。
アジアのトップスター、イ・ミンホが初の時代劇で進化した魅力を発揮!時空を超えた切なく愛しい恋の行方から目が離せない、ファンタジー・ロマンス史劇超大作!
西暦1351年。高麗の王、恭愍王(コンミンワン)の一団は元から帰国する道中、刺客に襲われ、王妃が重傷を負う。侍医は神医以外に救える者はいないという侍医の診断を聞き、王の側近は神医がいる天界に通じる天門を見たことを話す。近衛隊隊長チェ・ヨンは王命を受け、天門に入っていくが、そこは2012年のソウルだった。神医を探す中、ヨンは整形外科医のウンスに出会う。
ウンスを「天の医員」と思い込み、高麗へ連れて行くヨン。わけのわからぬウンスだが、王妃の命を助ければ元の場所に帰すとヨンに言われ、渋々王妃の傷の手当をする。現代から持ってきた道具を使って手術をし、王妃の命をとりとめたウンスに、王をはじめ皆が驚く。意識が戻るまでいてほしいと引き留められるウンスだが、どうにか帰ろうと必死で抜け出し…。
ウンスを探しに出たヨンだが、王がいる宿に刺客が向かったと知り、急いで戻る。無事に王を助け出し、王妃の意識も戻ったことを確認したヨンは、約束通りウンスを帰すため、刺客に監禁されていたウンスを救い出す。そして、彼女を天門へと連れて行くが、ウンスを帰してはならないという王命が下される。怒ったウンスに剣を向けられたヨン…。
ヨンが率いる近衛隊の護衛のもと、王と王妃は高麗に向かう。だが、皇宮に着くも臣下の姿が見えず、一行は不審に思う。ウンスに剣で刺された傷が完治しないまま、体に無理をして任務を遂行するヨン。そんな中、忠臣たちが毒殺されていたことが判明し、権力者キ・チョルを怪しむ王は、ヨンに事件の解明を命じる。ウンスはヨンの体を案じるが…。
傷が癒えず、ひどい体調が続くヨンだが、誰にも言わず無理をしていた。一方、王から国の医仙になってほしいと頼まれたウンスは、王やヨンが歴史上の人物であることを知り驚く。ウンスが未来を予言するという噂が広がり、ヨンは彼女の身の危険を察するが、倒れてしまう。目覚めたヨンは王に命じられていた任務を果たし、暇乞いを申し出る。
ヨンと王の会話を聞いたウンスは、ヨンが悲しい過去を背負って生きていることを知る。そのヨンは傷による敗血症でショック症状を起こし、意識を失う。王は臣下の前でウンスを国の医仙として紹介するが、参内したキ・チョルはウンスを妖魔呼ばわりする。一方、手を尽くしたにもかかわらず、ヨンの意識は一向に戻らない。ヨンには生きる意志がないのだった。
王をのさばらせたくないキ・チョルは、王に駆け引きを持ち出す。家にいる病人をウンスが治せなければ、天から来た医員というのは偽りだから殺すと言うのだった。そんな中、意識を取り戻すヨン。だが、駆け引きに応じた王の許諾により、ウンスはキ・チョルの屋敷に連れて行かれる。それを聞いたヨンはウンスを奪い返すため、キ・チョルの屋敷に向かう。
ウンスを助けに来たヨンにキ・チョルは、ウンスが江華島に幽閉されている先王・慶昌君(キョンチャングン)の病を治せば、天から来た医員だと認め、解放すると話す。キ・チョルから同行を命じられたヨンは、自分がかつて遣えた慶昌君のもとに向かわせるキ・チョルの狙いを怪しむ。そして、島に向かう道中、ヨンは初めてウンスの身の上話を聞く。
訪ねてきたヨンを見て喜ぶ慶昌君。早速、慶昌君を診断するウンスだが、悪性の腫瘍で治療は難しい状況だった。さらに、ヨンは罠にはめられ、官軍に追われてしまう。なんとか逃げ切り、慶昌君とウンスとともに山小屋に隠れるが、窮地には変わらない。そんな中、病に苦しむ慶昌君を明るく元気づけるウンスを目にし、ヨンは笑みがこぼれる。
慶昌君はキ・チョルからヨンを殺すよう脅迫される。ヨンを助けるため毒を飲み、苦しむ慶昌君を目にしたヨンは、楽にさせてやるため涙ながらに慶昌君を刺す。そうとは知らないウンスは、慶昌君を殺したヨンに冷たい眼差しを向ける。さらに、ヨンはキ・チョルにより謀反の濡れ衣を着せられ、牢獄に。ウンスはヨンを助けるため画策を練るが…。
ウンスはヨンを助けるためキ・チョルと取引をしようとするが、そんなウンスにキ・チョルは心をくれるならヨンを助けると話す。一方、ヨンの謀反が濡れ衣と知った王は牢獄のヨンを訪ねる。そして、改めて忠臣と認め、王命を言い渡すのだった。牢獄を抜け出したヨンはウンスの無事を確認し、さらに王のもとを訪ね、臣下として王に仕える意思を告げる。
王はヨンに特権を与え、近衛隊(ウダルチ)を再び呼び寄せる。忠臣を得るべきだというヨンに、王は医仙のウンスを取り戻したいと話す。ヨンはキ・チョルのもとにいるウンスの気持ちを確認するため彼女に会いに行く。一方、ウンスはキ・チョルからヨンを殺すと脅され、渋々取引に応じていた。屋敷に現れたヨンにウンスは、自分は大丈夫だと伝えるが…。
皇宮に戻ったウンスはチャン侍医からヨンが慶昌君を刺した真意を聞き、誤解していたことに気づく。さらに、キ・チョルから千年前の神医の手帳を見せられるが、そこには自分が書いたと思われる文字と自分の名前が。現代へ戻る手掛かりが書かれていると推測するも、手帳はキ・チョルに取り上げられる。一方、ヨンは王の忠臣になり得る在野の人材を探していた。
ウンスは自分の医術が歴史を変えてしまう恐怖を感じ始める。そんな中、キ・チョルの手下にさらわれてしまうウンス。キ・チョルはヨンが作った在野の人材の名簿を奪い、そこに記された人材を殺めていく。取引としてウンスの名を出され、危険を感じたヨンは彼女を探しに駆け出す。だが、「お前の一番大事な人を殺す」と脅されたウンスは、現れたヨンを冷たく振り払う。
笑わなくなったウンスを案じるヨン。ウンスは自分との約束を果たすためにヨンが命がけで戦うことをつらく思っていたのだった。さらに、自分が国や歴史まで変えてしまうかもしれないことを怖れるウンスは、黙って皇宮を抜け出し、自力で帰ろうとする。それを知ったヨンはウンスを追いかけるが、「もう私を守らないで」と突き放され、ショックを受ける。
ウンスの手帳を手に入れるためキ・チョルに戦いを挑むヨン。だが、決闘を繰り広げる2人の前にウンスが現れる。命がけでヨンを守ろうとするウンスに、退くしかないキ・チョル。怪我をしたヨンの手を握り、「死のうとしないで」と泣くウンスに、ヨンは二度と命を軽んじないことを誓う。皇宮に戻ったウンスはヨンに、ともに戦うパートナーになろうと話す。
ウンスはしばらく高麗にとどまる覚悟を決め、ヨンに対しても明るく振舞うように。そんなウンスに見送られ、ヨンはキ・チョルの隠密刺客集団を駆逐するため戦いに向かう。皇宮にはキ・チョルが現れ、王は彼が何か企んでいることを察する。キ・チョルは玉座を脅かすため、王の叔父、徳興君(トックングン)と接触していたのだった。ウンスの前には例の手帳を持って徳興君が現れる。
キ・チョルの画策を知り、王を案じる王妃。そんな王妃に王は初めて正直な思いを告げる。新しい人事を発表する王の前に徳興君が現れ、王の心は落ち着かない。一方、ヨンはウンスが毎晩悪夢にうなされていることを知る。そして、ウンスの手帳を取り戻すため、徳興君に会い、手帳について取引を持ちかける。徳興君は手帳を持ってウンスに会いにくるが…。
キ・チョルと徳興君は玉座を奪い、王妃にすることでウンスの心を掴もうと企む。一方、収賄の疑いが掛けられたヨンに対し処罰を求める重心たちを前に、王は葛藤する。そんな中、ヨンはウンスに皇宮を発つ準備をするよう話し、自分も皇宮を出る意思を固めていた。王による尋問が始まり、かばおうとする王の前でヨンは収賄の罪を認め…。
皇宮から脱出し、天門に向かうヨンとウンス。自分がいなくなっても平気かと問うウンスに、ヨンは平気ではないだろうと答える。そんな中、ウンスの体に異変が起こる。徳興君が仕込んだ毒のためだった。解毒剤を得るためヨンは徳興君のもとに走るが、徳興君は解毒剤との引き換えに王の印、玉璽(ぎょくじ)を奪ってくるよう条件を出す。
なんとか一命を取り止めるウンス。チェ尚宮はヨンを訪ね、王のためにも戻ってこないかと話す。だが、ウンスを帰すのが先だと答えるヨン。目覚めたウンスはヨンに、天門が開く時期がわかったと話す。一方、王は臣下に玉璽がヨンに盗まれたことを伏せ、新しい玉璽を作ると告げる。手帳の続きが知りたいというウンスのため、ヨンは徳興君を訪ねるが…。
ヨンが亡くなる夢を見たウンスは、手帳の続きを知るためにもキ・チョルに会わなくてはならないと、ヨンに言い張る。ヨンを助ける手がかりが手帳にあると信じるからだった。一方、皇宮を追われた王がヨンの計らいで市井に避難する中、玉座には徳興君が座っていた。ヨンはウンスとともにキ・チョルを訪ねるが、手帳は徳興君に奪われており…。
手帳に書かれた内容からヨンの危険を知ったウンスは、徳興君に助けを求める。そしてヨンを助けるかわり、婚姻を要求する徳興君に従うことに。一方、高麗独自の玉璽を得た王は、王命としてヨンの復職を決め、官職を与える。そんな中、ヨンのもとにはウンスの婚姻の話が届く。急いでウンスのもとに向かったヨンは、ウンスに理由を問い詰める。
徳興君との婚姻を呑み、皇宮に監禁されたウンスは必死で手帳を探す。そんな中、ヨンは皇宮に忍び込み、ウンスに手帳は諦めようと話す。だが、ヨンを助けるために自分ができることはこれしかないと言い張るウンス。婚約破棄を決意するウンスだが、婚儀の日が早められる。そこにヨンが現れ、皆の前でウンスにキスをする。2人の婚儀は阻まれるが…。
王と王妃は無事に皇宮に戻る。だが、そのため多くの部下が命を落としたことを知り、胸を痛めるヨン。徳興君から新たな毒を仕込まれたウンスはチャン侍医に相談し、ヨンには黙っていてほしいと頼む。部下のことで落ち込むヨンを励ますウンスに、ヨンは必ず天門に送り届けると話す。ひょんなことからヨンはウンスが新たな毒に苦しんでいることを知り…。
チェ尚宮から、ウンスを連れて逃げるように、という王の伝言を聞いたヨンは、王の身を案じながらも、二度と戻らぬ覚悟で皇宮を出る。そして、ウンスを連れて天門を目指す。元の使臣からウンスの処刑を提案されていた王は、元との戦いも辞さない覚悟だった。徳興君から2人の逃亡を聞かされたキ・チョルは憤慨。2人に懸賞金を掛け、行方を捜させるが…。
王はキ・チョルに国璽を返してほしいと頼みに行く。天門に向かっていたウンスは、岩陰に隠されていた未来の自分からの手紙を発見する。今戻れば王妃を助けることができると書かれた手紙を読み、ヨンを説得して皇宮に戻ろうとするウンス。そんなウンスにヨンは、戻れば元によって処刑されることを話す。その頃、外出していた王妃が消え、王は激しく動揺していた。
皇宮に戻ったヨンは、正気を失った王を叱咤する。そんなヨンに王は、王妃を救い出せと王命を下す。ウンスは王妃の居所を突き止めるため、徳興君をハッタリで翻弄する。そして、王は元の使臣に対し、ウンスを引き渡すことを含め、要求を断るのだった。王妃の居所を突き止めたヨンは無事に王妃を助け出す。ウンスはキ・チョルから逃げるため、ある方法を考えつく。
ヨンは王妃誘拐の疑いで徳興君を捕らえる。そして、ウンスを探す刺客の襲撃でチャン侍医が命を落としたことを知る。チャン侍医の死は自分のせいだと落ち込むウンスを、ヨンは慰める。そんな中、元の使臣の要求で徳興君の身柄は征東行省に引き渡されることに。征東行省が徳興君を擁立して謀反を起こすと考えるヨンは討伐を命じてくれと王に話すが…。
近衛隊宿舎が襲撃に遭い、手術器具が盗まれた上、培養中だった最後の解毒薬がダメにされてしまう。自分が死んでしまった後のヨンを思い、胸を苦しめるウンス。そんな中、王はヨンを連れて徳興院がいる征東行省に。だが、キ・チョルが徳興院を擁立して政変を起こし、王は征東行省に抑留される。王を守るため敵兵と戦うヨンだが、剣を握る手に異常を感じ…。
ヨンは、自分のいない間に襲撃があり、最後の解毒薬がダメになったことを知る。一方、ウンスは皆との別れの準備を始めていた。ヨンは解毒薬のことを黙っていたウンスに怒りをぶつけ、ここに残ってほしいと話したことは撤回すると言い出す。もといた世界に帰そうとするヨンに、ウンスはヨンを残して戻れば耐えられないと話し、ここに残ると言い張るが…。
心の病に侵されているキ・チョルは天界への欲望を捨てきれない。毒による熱が出始めたウンスは、ヨンや王たちの姿を記憶に焼き付けようとする。そして、ウンスはチャン侍医がノートに残した毒を飲んで毒を解毒するという危険な方法をとることに。反対するヨンに、ウンスはうまくいくと信じていると話す。ヨンは毒と闘うウンスを、寝ずの看病をし…。
キ・チョルの手下は皇宮に忍び込み、ウンスを捜す。チェ尚宮らは必死でウンスを守るが、近衛隊隊員を装う手下に騙され、さらわれてしまう。ウンスが消えたことを知ったヨンは、いてもたってもいられない。天門へと連れて行かれたと察し、王に告げてウンスの後を追う。一方、ウンスはキ・チョルとともに天門に向かっていた。ヨンはウンスを見つけ出すが…。
シンイ-信義-