ヒョウォンは貧しい家庭にありながらもいつも笑顔を絶やさず天真爛漫。病気の弟の治療費を稼ぐため、テーマパークでインターンとして働く中、ジニョクと出会い互いに深く愛し合うようになる。そんな矢先、ついに弟の治療費までも払えない深刻な状況に陥ってしまう…。テーマパークのイ・ガンロ会長は金を与える代わりに自分の妻になってほしいと提案する。ヒョウォンは苦渋の末、家族のためにイ会長の後妻となることを決断するのだった。数カ月後、思いがけない形で再会を果たす2人。しかしそれは財閥一家をとりまく壮絶な運命の始まりであった…。
ヒョウォンはヨンダムでインターン社員として働く27歳の女性。家族は父親と義母と重い心臓病を患う弟・ユミン。ロッカールームで不躾な男に会った翌日、ヒョウォンはタロット占いで女帝のカードを引き運命の啓示を受ける。
テーマパークを視察したヨンダムのイ・ガンロ会長は園内清掃中のヒョウォンに目が留まる。家長が失業中のキム家ではヒョウォンの収入が生活の糧だった。ヨンダムで平社員として働く会長の娘・イェリョンは屈辱的な日々を送っていた。
イ・ガンロ会長とヒョウォンはキッズルームで遭遇。ヒョウォンはその男性が会長と知らずに上着を汚してしまう。イ会長の前妻・インスクがマスコミを集め回顧録の出版発表会を開いた。知らせはその日のうちに会長の耳に届く。
ヒョウォンはジェームスがスタッフから抜けることを聞き心が沈む。ジェームスも彼女との別れに寂しさを覚える。インスクの暴露本出版に激怒したイ・ガンロ会長は徹底抗戦に出るが、インスクは不適な笑みを浮かべるのだった。
出国を取りやめたジェームスにヒョウォンは喜びを隠せない。暴露本出版を目前にしたある日、インスクの元にパク弁護士が訪ねてくる。パクの進言をインスクは撥ね付け戦いを挑むのだった。その頃、イ・ガンロ会長はテーマパークにいた。
ユミンに適合するドナーが見つかりヒョウォンは安堵する。しかし、ハッキュは息子の手術費が用意できずにいた。ある晩ジェームスと交際を始めたヒョウォンは、彼が幼い頃アメリカに養子に出されたことを聞かされる。
ヒョウォンを気に入ったイ・ガンロ会長は彼女への想いを密かに募らせてゆく。一方、ヒョウォンは手術を待つユミンを毎日見舞い励ますのだった。ヨンダムで、迷子を前にしたジェームスは、幼い頃のある記憶が頭をよぎり足を竦ませる。
ヒョウォンは留置所にいる父親に代わり弟の手術費用を工面しょうとする。しかし、万策尽きたヒョウォンは過労から倒れイ・ガンロ会長に助けられる。父親に逆らえないイェリョンは相手がバツイチ男性と知らずに見合いをする。
韓国大学病院ではイ・ガンロ会長が保証人となりヒョウォンの弟の手術が行なわれた。家族たちは足長おじさんが誰なのかと詮索するが思い当たらない。ある日、インスクにイ会長が購入したと噂のルビーのネックレスが届けられる。
ヒョウォンは弟の手術の保証人がテーマパークを案内したあの男性で、彼がヨンダムの会長だと親友のウンジンから聞かされ驚く。旅立ちの朝。帰国するジェームスは恋人・ヒョウォンにプロポーズ。そして亡き母親の指輪を彼女に贈る。
危篤状態となったユミンだったがイ・ガンロ会長の一声で再手術が行なわれ命を取り留める。その晩、ハッキュは容疑を認め家族の元に戻った。ヒョウォンはインターンからヨンダムの正社員に採用された。彼女は会長の力を知る。
利害関係を嫌うヒョウォンはイ・ガンロ会長に贈り物を返しヨンダム退職を伝える。彼女の潔癖な生き方と強い意志にイ会長は心打たれた。イェリョンはヨンダム会長の娘として見合い相手を受け入れ、力を手にする日を夢見る。
ヒョウォンと家族を悪徳暴力団から救ったのは、またしてもイ・ガンロ会長だった。側近のパク弁護士は老いらくの恋に悩む会長に警戒心を強くする。警察出頭の前日、ハッキュは保険金の受取人を娘に変更。翌朝、自殺を図る。
家族を守るためヒョウォンはイ・ガンロ会長に助けを求めるしか無かった。その晩、ヒョウォンは遠く離れたジェームスに別れ告げる。ヒョウォンは跡形も無く消えてしまいたい気分だった。突然の別れの言葉にジェームスは困惑する。
62歳のイ・ガンロ会長が27歳のヒョウォンにプロポーズ。妻とヨンダムの女主人になって欲しいと添えた。愛のない結婚に悩むヒョウォンをよそに家族は静かな日常を取り戻しつつあった。ヨンダムではインスクの不穏な動きに警戒する。
イ・ガンロ会長の結婚はミソンからインスクの耳に入る。イェリョンは自分と同じ年の女が義母となることに不快感を露わにするのだった。キム家ではハッキュとユミンには真実は知らされないままイ家からの指示で準備が始める。
結婚式の前日ユミンが退院、久しぶりに家族に笑顔が戻る。ジニョクはHBSの本部長として韓国での事業に乗り出した。ヒョウォンは動き出した運命の歯車にその身をゆだねる。イ・ガンロ会長は普遍の愛を信じ欲望のまま突き進む。
イ・ガンロはインスクの裏をかき、お寺で仏前結婚式を挙げた。ガンロの妻となったヒョウォンのイ家での苦渋に満ちた生活が始まったのだ。HBS本部長となったジニョクはヒョウォンがガンロと結婚した事実をまだ知らないでいた。
会長の再婚には婚姻契約書が存在していた。ヒョウォンは愛のない結婚を選んだ代償として契約内容を承諾するしかない。ヨンダムに入り込んだジニョクは愛する両親を死に追いやったイ・ガンロへの復讐劇の幕を上げた。
イ家で暮らすヒョウォンは24時間、針のむしろ。帰宅したガンロはミソンとイェリョンを一喝しヒョウォンを守るのだった。HBSでは体調不良で休暇をとっていたウンジンが出社。着任した本部長の顔を見て激しく動揺する。
インスクからの電話で娘に起こった悲劇をハッキュが知ってしまった。ヒョウォンは父親の深い悲しみを思い涙する。一方、ジニョクはガンロの娘・イェリョンを利用したヨンダム崩壊とガンロの社会からの抹殺計画を立てる。
娘に会いに来たハッキュは虫けらのように追い払われた。それを見たヒョウォンはイ家の人々を前に怒りを露わにした。駐車場でイェリョンは、ヨンダムとチョニョン建設の合併計画を阻止するためチャン・ソヌと手を組む。
ヒョウォンの存在がヨンダムとイ家に嵐を巻き起こす。ヒョウォンはガンロの妻として不理屈に屈せず生きることを心に決めた。ヨンダムでは合併計画に暗雲が垂れ込める。その原因として内部告発者の存在を疑うのだった。
ヨンダムグループの昼食会に、ガンロはヒョウォンを同伴し社長らに妻として紹介した。同席したインスクは屈辱感の高まりを抑えられない。ギョンウはイェリョンから法務課への提出を頼まれた書類をパク弁護士に届ける。
ハッキュとギョンスクは、ガンロの残虐非道な裏の顔を知り恐怖を覚える。ヒョウォンはインスクの執拗なまでの嫌がらせにも屈せず、逆にそれを力に換えてゆく。復讐に燃えるジニョクはイェリョンに恋の罠を仕掛けた。
ヒョウォンは懐かしいジニョクの声に心震わし、愛した人の後姿に涙する。ガンロはヨンダム取締役会を前にヒョウォンの保安を強化し会議の準備をジニョクに任せる。ガンロの失脚を狙うインスクはパク弁護士と密談を繰り返す。
イェリョンがジニョクへの気持ちを父親に告白。その晩、ヒョウォンの心の傷が激しく痛むのだった。ジニョクが部下にヒョウォンの身辺調査を依頼した数日後、ウンジンの計らいでヒョウォンに会えることになったが・・・。
ガンロは娘・イェリョンとHBS本部長・ジニョクの交際を許可した。会社でのジニョクは、担当したラウムホテル買収で高い評価を得てガンロの信頼を勝ち取る。そして、ジニョクはイェリョンから夕食の招待を受けイ家を訪ねた。
苦悩する2人。ヒョウォンはジニョクを胸が痛くなる程想い、ジニョクは運命の悪戯を受け入れられずにいた。ヨンダムはホテルを傘下に収めた。その買収祝賀会にガンロはヒョウォンと登場。ジニョクは自分の目を疑う。
パーティーの翌日。ヒョウォンは「現代のシンデレラストーリー」と称され一躍時の人となる。ジニョクはヒョウォンのあの晩の言葉の隠された意味を考えていた。その頃、イ家ではミソンが後継者問題に強い興味を示す。
イェリョンはジニョクの突然のプロポーズに大喜び。皮肉にもヒョウォンは義娘と元恋人・ジニョクの婚約式の手伝いをすることに。インスクの家では、ガンロの失脚を企むインスクがパク弁護士と会長解任動議の準備を進める。
インスクの再召集で緊急取締役会は本社に場所を変え開会された。ハッキュ名義の裏金口座が証拠となり会長解任案は賛成多数で可決。追い討ちをかけるようにガンロは横領罪で告発された。ヨンダムは大きく揺れる。
ガンロの逮捕で社内は大騒ぎ。検察の調べを終えたガンロは取締役として取締役会を召集。そこでガンロはジニョクを通じヨンダム文化財団放棄を宣言。婚姻届けを提出したことで4人目の被贈与人がヒョウォンとなる。
取締役会でガンロは臨時代表取締役に就任、文化財団資産9千億ウォンは被贈与人よる公開競争となった。インスクは5年前にウンソプと交わした遺産譲渡念書を法務部に提出。ヒョウォンは苦悩するガンロに秘策を与える。
ガンロは鋭い洞察力を持つ妻・ヒョウォンを武器にインスクの攻撃に立ち向かう。被贈与人競争が激しくなる中、婚約式準備は整った。ヨンダムでは公募デザインの最終選考課題がインターネットによる課題制作と決まる。
公募デザインで1位に選ばれたイカロスが来社。ジニョクは優勝者がヒョウォンだと知り驚く。ヒョウォンはHBSの契約社員を希望、ガンロも会長としてそれを承諾する。ジニョクとヒョウォンは職場で顔を合わせることとなる。
深夜の倉庫、ジニョクはヒョウォンを抱き寄せ彼女を守り抜いた。2人の姿に激怒したイェリョンは父親に不信感を吐き出すのだった。その数日後、HBSではヒョウォンとイェリョンが業務のことで対立、ヒョウォンも譲らない。
ガンロは最近のヒョウォンの姿に好感を抱く。ジニョクは彼女への憎しみと消えない愛に酷く苦しんでいた。イェリョンとジニョクの婚約式の日が決まる。インスクは若き被贈与人・ヒョウォンの脅威にさらされ狼狽する。
ジニョクがヨンチョルにヒョウォンの身辺調査を命ずる中、遺産相続委員会の1次審査で高評価を得たヒョウォンに事業案の提出が言い渡された。その頃、ハッキュは娘の結婚の裏に契約書と金があったことを知ってしまう。
ジニョクはリードマンと資金提携契約を締結し、ヨンダムの臨時代表に就く。ガンロはこの契約を利用してヨンダムの立て直しを目論む。遺産問題が難航を極める中、パク弁護士の進言でインスクは密告者KDHを探し有利に立とうとする。
ジニョクは、ヒョウォンとイ・ガンロ会長との結婚に借金があったことを知った。ヨンダムロビーでは、本来の姿を取り戻したインスクが戦う姿勢を誇示しヒョウォンに宣戦布告。イェリョンの婚約を知ったギョンウはHBSへの移動を希望する。
殺気立つジニョクにヒョウォンは胸騒ぎを覚える。ジニョクはヒョウォンを必ず取り戻しこの腕に再び抱くことを強く決意する。遺産相続委員会の第2次審査の日が決まる。インスクはロビー活動、他の被贈与人も準備に入る。
ヒョウォンの誕生日、ガンロはアジア経済国際会議で済州島へ。ミソンとギョンスクは殴り合いの大喧嘩をする。ヒョウォンは怪我が悪化し倒れ、ジニョクが病院へと運ぶ。眠る彼女を前にジニョクはガンロへの憎しみを激化させる。
ヒョウォンは静養先のペンションで元恋人・ジニョクと誕生日を迎えた。2人は過ぎ去った時間を懐かしく思うのだった。保安室ではギョンウがヒョウォンを車に乗せる男を確認。インスクは若妻の浮気を前夫に嬉しそうに話す。
ヒョウォンが男と行方を断ったことはガンロの耳にも届く。ペンションではヒョウォンがジニョクに「自分のとった選択に責任を持って歩んでいきましょう」と話す。ジニョクはヒョウォンの深い悲しみを知ってしまう。
ジニョクは気持ちを整理し戻って来た。イ家に戻ったヒョウォンはガンロを遠い存在に感じ、愛の無い結婚生活をむなしく思うのだった。今回の一件でジニョクの元恋人がヒョウォンと知ったイェリョンは烈火のごとく怒る。
イ家で暮らすヒョウォンは毎日が針のむしろ。そんなある日、ガンロは母親の形見をヒョウォンに贈り関係の修復を申し出るのだった。遺産相続委員会2次課題提出が迫る中、パクはKDH探し、ジニョクは会社乗っ取りを急ぐ。
インスクが娘と嫁の抜け駆けに注意を払う中、ジニョクはパク弁護士と前妻の内通を利用し一気に計画を進める手はずを整えた。ヨンダム会長室では、テーマパークの主要債権者の交替による更改を秘書がガンロに報告する。
ジニョクはテーマパークをその手にする。何も知らないガンロは新債権者との交渉をジニョクに一任。フォーラムの朝、イェリョンが教唆した男がヒョウォンを拉致するが、間一髪の所でジニョクが助け出し、事なきを得る。
テーマパークを失ったショックからガンロは倒れ自宅で療養。ガンロはジニョクがKDHとも知らずに業務を任せるのだった。ヨンダムがゆれる中、LKグループはヒョウォンの提案したホームタウン・プロジェクトに投資を決定する。
執念の女・イェリョンの追撃をかわしたジニョクとヒョウォン。2人は「すれ違った運命を戻せるなら」と強く思うのだった。ホームタウンプロジェクトの契約日。ヒョウォンは担当者として数日ぶりに来社し無事に契約を終えた。
法務部はヒョウォンを婚姻誓約書規約違反で直訴。高額な違約金の請求、自宅の差し押さえ、ユミンの急変が彼女とその家族を襲う。イェリョンと前妻には後妻を追い出す絶好のチャンス、ハッキュには娘の結婚を正す機会となる。
ジニョクは心の声に従い彼女を守りぬくことを誓う。ジニョクに今も未来も変らぬ愛を伝えたヒョウォンは、ガンロに必死に離婚を嘆願する。ガンロは自分を裏切ったヒョウォンへの憎しみから彼女の贈与人権利を剥奪する。
キム家の明け渡しが10日後に迫る。パク弁護士はインスクを利用し総攻撃の準備、首謀者を探すジニョクはKDHの名で早期解決を図ろうとする。窮地に立ったヒョウォンは病気の弟と家族を救うためガンロに面会を求めるのだった。
ガンロに追い出されたヒョウォンに前妻は海外逃亡を勧める。パク弁護士がKDHからのテーマパーク譲渡を快諾し、これでヒョウォンの自宅立ち退きは白紙に戻る。ヨンダムではガンロが驚くべき事実を耳にする。
ガンロはヒョウォンを別荘へと同行させた。ジニョクが燃え上がる嫉妬の炎に身を焦がしていた頃、別荘ではガンロがヒョウォンへの募る思いを伝えていた。ガンロの言葉にヒョウォンは、人として別れが正しい道と諭す。
別荘での話し合いは決裂、ガンロとヒョウォンの関係は更に悪化した。ヨンダムでは主事業のテーマパーク入札という創社以来の危機が襲う。ガンロは会社の経営状況を公開することで、入札日の延期を図ろうとする。
ヒョウォンは身代わり人形をジニョクに贈った。ジニョクの操作で入札日が繰り上がる。迅速な動きを見せるインスク、前妻に嫌悪感を露わにするガンロ。入札日当日、ヒョウォンはある事実を確認するために会場に向かう。
ヨンダムテーマパークの先交渉権はインスクが代表を務めるKDHカンパニーに決まる。ショックを受けたガンロに、更なる問題としてヨンダム建設存続の危機が起こる。ヨンダムを手にしたジニョクは亡き両親を想い涙する。
ヨンダムの新代表にインスクの就任が騒がれる中、ヒョウォンはガンロにヨンダム文化財団の相続人に選ばれてみせると約束。しかし、権利放棄者が出たことで相続人決定が早まる。LKグループはインスクを資産相続人に選んだ。
LKの資産相続人再考の結果、ヒョウォンが相続人に決定。この結果にガンロは賞賛を送り、相続人候補たちは激越な態度を見せた。9000億をその手にしたヒョウォンは、次にヨンダム文化財団の理事長に推挙され就任が決まった。
ヨンダムの女主人となったヒョウォンは、手始めにインスクが手にする予定のKDHの経営権の阻止計画を首脳陣と練る。その頃、ジニョクは新理事長としての意欲表明を発表したヒョウォンの真意が分からず不安に駆られていた。
KDHの正体をジニョクと知るヒョウォンだったが、彼の前では「KDHからヨンダムを守り、自由の身になる」と話す。その数日後、ある問題が浮上。ヒョウォンはインスクに代表の兼務は規約違反と伝え、インスクの怒りを増幅させた。
ジニョクのアドバイスを受けるヒョウォンはヨンダムの再建計画をスタート。その裏でインスクはパク弁護士と再び手を組み、テーマパークの分割売却を水面下で進めてゆく。その頃、ジニョクはガンロの本心に気づき始める。
ヒョウォンはガンロのヨンダム総裁就という快挙を成し遂げた。ヒョウォンへの愛と未練を捨てきれないガンロは彼女との約束を無視し、男への怒りを露わにする。ヒョウォンはその晩、体調を崩して寝込んでしまう。
KDHの捜査が本格化する中、ガンロはいち早くその正体がジニョクと見破ってしまう。イ家に呼び出されたジニョクとヒョウォン。ジニョクはガンロの前で一歩も怯まず、ヒョウォンはガンロの卑劣さを痛烈に批判するが・・・。
ガンロの配下の者がジニョクを連れ去る。責任を感じたヒョウォンはジニョクの解放をガンロに直訴するが門前払い。彼を助けたいヒョウォンは危険を覚悟で救出に向かい、ジニョクは拷問に耐えて生きていた。
今のガンロには皮肉にも経営能力に長けたヒョウォンが必要不可欠な存在。その頃、ジニョクは解放されたが大怪我を負っていた。身体と心の痛みを抱えたジニョクはヒョウォンを訪ね、ペンションで一夜を共にする。
ジニョクを生涯愛し続けることを心に誓ったヒョウォン。しかし、ヒョウォンはある決意を持ってガンロの妻としてイ家に戻る道を選択した。自宅療養中のジニョクは、顔を見せないヒョウォンが心配で眠れない日々が続いていた。
正義感に燃えるヒョウォンはガンロを前に一歩も譲らず、ヨンダム文化財団理事長として財団を本来の趣旨へと戻すことを宣言。ジニョクの幸せを願う心がヒョウォンを変えたのだ。ある日、ヒョウォンは体調の変化を覚える。
胎夢を根拠にヒョウォンの妊娠を疑うギョンスク。その頃、ガンロは有力議員との会食を拒否したヒョウォンに怒気。一方ヨンダムに復帰したジニョクは、KDH筆頭株主としてガンロに挑戦状を叩き付け愛を賭けた闘いを挑む。
ヒョウォンは愛するジニョクの子供を妊娠。ガンロは彼女に堕胎を命じるが、ヒョウォンは小さな希望を守る抜く決意を伝える。イ家に招かれたジニョクはヒョウォンの妊娠を誇らしげに話すガンロに殺意を覚えるのだった。
ジニョクに屈辱感を与えたガンロは不吉な笑みを浮かべ、ヒョウォンは嘘を突き通すことでジニョクもお腹の子も守ろうとする。ヒョウォンへの愛を絶たれたジニョクは、身を裂かれるような苦痛と自分の無力さを嘆く。
ヨンダムではテーマパークの経営権を巡る争いが激化してゆく。ジニョクはガンロを司法に委ねるため、裏帳簿の内偵を進めていた。その頃、未来のヨンダム後継者を宿したヒョウォンは、その立場を強靭な物に変えてゆく。
妊娠騒動を利用しイェリョンはジニョクに再びアプローチするが拒絶された。キム家でハッキュが娘への報復を不安視する中、前妻・インスクがヒョウォンを階段から突き落とす事件が起きる。事故を知ったジニョクは・・・。
ヒョウォンの懐妊は新たな火種となり、ヨンダムとイ家に燻り続けることになった。ヨンダムではお腹の子を守ったヒョウォンが仕事に復帰。一方、希望が消えたジニョクはガンロへの復讐心を再び燃やし生きる意味を模索する。
インスクはヒョウォンのお腹の子の父親に疑問を抱く。その数日後、驚愕の新事実をインスクは知る。ヨンダムではガンロがKDHによるグループ系列会社の買収を阻止しようと必死、ヒョウォンもその渦に巻き込まれてゆく…。
ヒョウォンはインスクから人倫に背く胎児DNA鑑定を強要された。ヒョウォンのお腹の子の父親が自分と知らないジニョクは、ガンロを公金横領罪で告訴した。母となったヒョウォンは2人の男の私欲の標的となりもがき苦しむ。
出生前胎児贈与の法的手続きを終えたガンロは、検察に強制出頭させられる。会長逮捕でヨンダム社員に動揺が走る。財産奪回を狙うインスクはミソンにヒョウォンの血液採取を命じ、パク弁護士には求婚を受ける意志があることを伝えた。
ガンロは親子鑑定の結果が公になることを恐れ、ギョンウに報告書の処分と改ざんを命令した。ヒョウォンも同様の考えを表す。偽の鑑定結果で一連の騒動は解決したかに見えたが、インスクの極秘書類提出で事態は悪化する。
非公開となった第1回公判は、転換社債の不正発行、脱税容疑などの罪状が述べられ閉廷。ジニョクはガンロの実刑を確信。そして、最終公判でガンロに実刑判決が言い渡された。ヒョウォンは複雑な思いで判決を受け止める。
ガンロの収監で復讐の最終章を飾ったジニョクだったが心の暗闇は晴れない。その意味を知ったヒョウォンは愛する人の切な過ぎる人生に涙する。インスクはヨンダムの女帝となったヒョウォンに耐えがたい言葉を浴びせる。
ヒョウォンの妊娠継続を快く思わない者たちが彼女と子供の命を狙う。ヒョウォンの依頼で23年前の事件調査を内偵中のギョンウは、父親が容疑者となった火災事件だと知るのだった。ヨンダムでは遺言状の作成が明日に迫る。
ジニョクが胸騒ぎを覚えた晩、ヒョウォンを乗せた車が事故を起こす。ギョンウは一命を取り留めたが、同乗者のヒョウォンは認定死亡となった。彼女の無事を信じていたジニョクと家族は深い悲しみに突き落とされる。
1年後…。悲しみを胸に秘めジニョクがアメリカから帰国し、館長を務めるイェリョンとの結婚準備に入る。パク弁護士と再婚しヨンダムの代理理事に就任したインスクはガンロを警戒。その頃、郊外の湖の畔に母子の姿があった…。
事故死を偽装したヒョウォンは息子・ウォンジンの存在を隠し、インスクに堂々の復活宣言。それはジニョクの魂に希望の火が灯された瞬間でもあった。そして、火災事件の全貌が明らかになる中、ガンロは再び倒れ運ばれる。
運命に翻弄されたヒョウォンとジニョクが三度の再会を果たした。その頃、闘病中のガンロにヒョウォン生存の知らせが届けられた。ヒョウォンは「諦め」という言葉を知らないガンロとイ家の家族に厳しい制裁を与える。
ヒョウォンとジニョクは交通事故と火災事件の真相の解明優先で意見が一致。その数日後、ヨンダムではヒョウォンが社員持株制度(ESOP)で取材を受ける。末期の癌で苦しむガンロはジニョクがダヘの息子と知り表情を一変させる。
ガンロはジニョクが初恋の女性、キム・ダヘ(KDH)の息子と知り激しく動揺する。一方、ヒョウォンはジニョクの両親が亡くなった火事にパク弁護士とインスクが深く関与していることを突き止めた。運命の歯車が戻ってゆく…。
ヒョウォンは検察に証拠を提出。これにより交通事故の調査が決まりインスクらに捜査の手が迫る。その頃、刑務執行停止中のガンロに末期ガンの診断が下る。死を前にガンロは諸悪の根源が自分と前妻の関係にあったと悟る。
人の世は全て因果応報。23年前の火災事件の再調査がガンロとインスクを破滅へと導き、ジニョクの両親の死の真相を解き明かしてゆく…。1人すべてを諦め切れないイェリョンが罪なき幼子・ウォンジンを誘拐し、愛を欲する。
ウォンジンは無事保護され元気な姿でヒョウォンの元に帰ってきた。ジニョクは母子の姿に安堵し安らぎを覚えるのだった。その数日後、ガンロはヒョウォンが出産し息子を産んだことを知り、ある思いが胸を熱くする。
2つの事件の内偵調査が進む。実家で子供と暮らすヒョウォンはガンロが末期がんと知り困惑。余命を知るガンロはヒョウォンを前に、哀れな人生を嘆くのだった。その頃、何も知らないインスクは我執と前夫への愛に固執してゆく。
強い意志で死の恐怖と向き合い人生の整理にかかるガンロ。ガンロと別れた後も彼を愛し続けていた自分に気が付くインスク。ヒョウォンの苦悩と困惑の表情を見かねたジニョクは「心の言葉に従えばいい」と助言を送る。
小さき命の息吹をその目で感じたガンロは無常な人の世を悟る。ヒョウォンは子供の父親で運命の人・ジニョクが待つ胸に戻るためにも、ガンロの最後を看取ることを決心。彼女の心に打たれたガンロは火災事件の真相を告白する。
イェリョンは母親が父の愛を独占するため1人の女性を故意に殺し、孤児となった子供を海外に養子に出したことを知った。イ家では病床のガンロが自宅事情聴取と偽り家人を外出させ、ダヘの息子・ジニョクを静かに待つ。
ガンロはジニョクに自らの命を差し出すかわりに、復讐の幕を下ろせと迫る。絶好の機会を得たジニョクだったが彼の心はそれを拒むのだった。ガンロに臨終の時が迫る。彼を安らかに逝かせたいインスクはジニョクに罪を認め陳謝する。
ガンロは家族に永遠の別れを告げ穏やかな気持ちで旅立つ。ガンロの臨終に立ち会ったヒョウォンは深い悲しみの中。しかし、タロットの太陽のカードが彼女を導き、ヨンダムグループとその資産はヒョウォンと息子が相続する。
犯した罪を償うことを覚悟したインスクは、娘・イェリョンに人の道を諭す。ヒョウォンはグループ総帥としてヨンダムと社員を統率してゆく。その頃、復讐心に身を焦がし燃え尽きてしまったジニョクは虚無感に苦しんでした。
金という毒薬で最後は罪人となったインスク。愛を乞う余り欲心に走ったイェリョン。運命の糸をたぐり寄せたジニョク。彼はヒョウォンに求婚し、息子を抱きしめる。家族の祝福と太陽が、花嫁となったヒョウォンを見守る…。
太陽の花嫁