※2021年3月9日(火)スタート!高麗時代の英雄だったキム・シン(コン・ユ)は、若き王の嫉妬から逆賊として命を落とす。その後、神の力によって"不滅の命"を生きる"トッケビ"となってしまったシン。彼を永遠の命から解き放つことができるのは"トッケビの花嫁"と呼ばれる存在ただ一人。そして900年以上の時を経たある日、シンは女子高生ウンタク(キム・ゴウン)と出会う。ウンタクはシンがトッケビであることを見破り、自分こそがトッケビの花嫁だと主張するが、半信半疑のシン。一方、シンの家臣の子孫であるユ・ドクファ(ユク・ソンジェ)が勝手にシンの家を死神(イ・ドンウク)に貸し出したせいで、シンと死神の男二人の奇妙な同居生活がスタート。そこへ親戚から厄介者扱いされていたウンタクが押しかけてきて賑やかになるシンの家。天真爛漫なウンタクと過ごすうちに、"不滅の命"の終わりを望んでいたはずのシンの心は揺らぎ始める。同じ頃、死神はウンタクのバイト先のチキン店の社長、サニー(ユ・インナ)と出会う。シンはウンタクに、死神はサニーに振り回されながらも、それぞれに芽生えた恋心を自覚。やがて、シン、ウンタク、死神、サニーの4人の恋と数奇な運命が動き始める。
時は高麗。武神と呼ばれながら謀反の罪で処刑されたキム・シンは、不滅の命を持つトッケビとなってよみがえり、以後、不滅の命から自分を解放してくれる"トッケビの花嫁"を探して世界中をさまよっている。ある雪の夜、20年ぶりに韓国に戻ってきたシンは、ひき逃げされた妊婦を救う。妊婦はやがて娘を産みウンタクと名づけるが、幽霊たちはウンタクを"トッケビの花嫁"と呼んだ。
母を失ったウンタクの前に死神が現れ、死神は少女が8年前の「処理漏れ」だと知り、連れていこうとするが、老婆がこれを阻止。身寄りのなくなったウンタクは叔母一家に引き取られ、虐げられながら暮らす。10年後。19歳の誕生日を迎えたウンタクは、独りケーキにロウソクをともして我が身の不幸を嘆く。そして、願い事を唱えながらロウソクを吹き消した瞬間、見知らぬ男性が目の前に現れる。
シンのあとについてケベックに行って以来、シンのことが気になるウンタク。一方シンも、死神ですらできないことをやってのけたウンタクの正体が気になってしかたがない。我慢できなくなったシンは呼ばれもしないのにウンタクに会いに行き、ウンタクが考えるだけで呼びだされるのだとウソをつく。そんな中、ウンタクはシンのアドバイスのおかげで、ついにチキン店でのアルバイトが決まる。
家を出てバイト先で寝泊まりすることにしたウンタク。借金取りに追われる叔母は、めいが巨額の保険金を持っていると言い、借金取りはウンタクを高校で待ち伏せして誘拐。通帳など持っていないとウンタクが激しく抵抗した瞬間、シンと死神が目の前に現れ、ウンタクを救出する。その後、シンはウンタクを拉致させた叔母を懲らしめようとドクファに身辺調査をさせ、ある作戦を決行する。
シンは「ある物」が見えるというウンタクの言葉が本当かどうか確かめようと必死になるが、結局、ウンタクは何も言わずに去る。家では相変わらずシンと死神がいがみ合い、シンに"大罪人"と言われた死神は、前世で自分が犯した大罪が気になりはじめる。そんなある日、死神は橋の上の露店でサニーと名乗る女性と偶然、同じ指輪に手を伸ばし、彼女の顔を見て我知らず涙を流す。
胸に突き刺さる剣の存在に最初から気づいていたとウンタクに言われて動揺するシン。シンの家に入り、その豪華ぶりに圧倒されたウンタクは、シンと結婚する気満々になる。不滅の命を終わらせられることが確実になったシンはすっかり情緒不安定に陥り、死神もサニーのことが忘れられずため息の毎日。そんな中、シンが昔助けた少年の訃報が届き、シンは死神に協力を求める。
ウンタクを高校まで迎えに行ったあと、ステーキを食べにケベックへ行くシンとウンタク。食後、ウンタクは手紙を出すためホテルへ向かい、シンは自分に駆け寄るウンタクを見て恋に落ちたことを悟る。その頃、サニーは橋の上で出会ったイケメンからの電話を待ち続けていた。そして、あてどなく橋の上にたたずむサニーの目の前に死神が姿を現し、2人はカフェでコーヒーを飲むことになる。
シンが死を決意したことを知らないまま一緒に暮らすことになったウンタク。トッケビと死神との同居は奇想天外なことばかりで、ウンタクは平穏な暮らしのため要望書を提出。これにより2人はスマホを購入することになる。そんな中、ささいなことでウンタクと口論になったシンは、仲直りのためケベックのステーキ店へウンタクを連れていき、そこで10年後のウンタクを見る。
ウンタクとサニーの想定外の言動にすっかり混乱するシンと死神は互いに慰め合う。一方、連絡をしてこない死神にいらだつサニー。そんな彼女と偶然会ってしまう死神だが、とっさに帽子をかぶり姿を消してしまう。そんな中、ウンタクはシンのために剣を抜くことを決意する。早速、シンの剣を抜いてあげようとするウンタクだったが、心の準備ができないシンはウンタクを避け...。
剣を抜けず家に戻ったシンとウンタク。理由は定かでなかったが、シンはひとまず胸をなで下ろし、トッケビの花嫁としての地位が危うくなったウンタクは、いつ家を追い出されるかと戦々恐々とする。そんな中、全国一斉の大学修学能力試験が行われ、試験を終えたウンタクはシンとデートに。その頃、死神はドクファが所有するビルの場所を聞き、サニーが経営するチキン店に行く。
ウンタクの助けを借り完璧に準備してデートに向かったにもかかわらず今回もヘマをしてサニーを怒らせてしまう死神。ある日、ドクファにそそのかされシンの掛け軸を盗み見た死神は、絵の中の女性を見て号泣。一方、帰りが遅いウンタクを探しに行ったシンは、結婚式場でアルバイトするウンタクを発見。家を出る準備をしているというウンタクをシンは優しく抱きしめ、その瞬間、胸の剣が激しくうずく。
サニーの店を訪ねた死神は、そこでアルバイトのウンタクと鉢合わせ。ウンタクがバイト先でテヒと仲良くしていたと聞き、シンはヤキモチを焼く。そんな中、ウンタクの大学面接試験日がやってくる。ウンタクをバス停で見送ったシンは、その直後、ウンタクが乗ったバスが大事故に遭う未来を見る。一方、死神は大量の死者発生に備え仲間たちと一緒にバス停で待機していた。
死神から剣の秘密を聞いたウンタクは、シンの前から姿を消す。シンは心当たりの場所を捜し回り、最終手段として死神に"処理漏れ"の申請を出すよう頼む。ソウルではシンのせいで季節外れの濃霧やスーパームーンなどの異常気象が続き、死者が生き返る珍事まで起こる。そんな中、ウンタクの捜索を買って出たドクファがスキー場にいるウンタクを発見し、シンは一目散にスキー場へと向かう。
シンがウンタクを連れて帰宅し、再び3人での生活が始まる。ウンタクは晴れて大学に合格し、シンからバッグ、ユ会長からカメラをお祝いにもらって大はしゃぎ。死神もサニーと仲直りし、幸せな気分で年末を迎えようとしていた。そんなある日、ひょんなことからサニーの店にシンと死神が来店。死神がサニーを本名の「キム・ソンさん」と呼んだ瞬間、サニーとシンの顔色が変わる。
シンが自分の過去について話すのを偶然耳にしたウンタクは、シンがかわいそうでいとおしくなる。この日、ウンタクは唯一の友人だったジョンヒョンが眠る納骨堂に行き、そこで母とジョンヒョンが一緒に写った写真を見つける。一方、サニーの前世が気になる死神はサニーと会ってもう一度手を握ることになるが、サニーは手を握る前に正体を明かすよう迫り、無理なら別れようと告げる。
サニーが妹の生まれ変わりだと知り、毎日贈り物を届けるシン。最初は変人扱いしていたサニーだが、次第に心を動かされ、ウンタクに頼んでシンの家に案内してもらうことに。すると、そこにはウビンも同居していた。シンから掛け軸に描かれた妹の絵を見せてもらい自分の前世だという妹の生涯について聞いたサニーは、信じられない話だと思いながらもなぜか胸が締めつけられ寝込んでしまう。
剣を抜かなければ死ぬ運命にあると聞き情緒不安定に陥るウンタク。そんなウンタクを抱きしめ何としても守り抜くと誓うシン。一方、サニーへの思いを断ち切れない死神は指輪を持ってサニーの店へ向かい、誰もいないのを見てこっそり中に入るが、指輪をテーブルに置こうとした瞬間、奥からサニーが現れる。その頃、ウンタクは幽霊に頼まれ幽霊の元夫に会いに行くが、元夫は幽霊を殺した犯人だった。
ユ・シヌ会長があの世へ旅立ち、また1人大切な家臣を見送るシン。会社はキム秘書が社長に就任し、ドクファは亡き祖父を忍びながら仕事に精を出す。ある日、中途採用応募者の履歴書に見覚えのある顔を見つけたシンは面接会場へと向かう。一方、大学生になったウンタクは忙しい毎日を送る。そんな彼女にパク・チュンホンと名乗る幽霊が近づき、死神の過去を暴露する。
シンからサニーが前世を思い出したと聞いたウンタクは奇妙な符合を感じ、シンにパク・チュンホンという幽霊と出くわしたことを打ち明ける。シンはすぐさまパクを成敗しようとするが、そんなシンにパクは死神こそがワン・ヨだと告げる。シンは死神に積年の恨みをぶつけてウンタクと家を出ていき、記憶を失った死神は自分がどんな罪を犯したのか、何を忘れたのかと自分自身を責める。
すべての記憶を取り戻し、自分の罪の重さに苦悩する死神。シンは自分自身さえ守れなかったと死神を責める。そんな中、ウンタクの名簿が届き、恐らくパクと関係があると推測するシンと死神。その瞬間、シンは胸に刺さった剣がパクを斬るためのものだったことに気づく。一方、ウンタクを介して指輪を受け取ったサニーは、自分がすべてを記憶していることを死神に打ち明け、指輪を返して別れを告げる。
シンが無に帰した瞬間、この世の人々の記憶からシンが消える。そして9年後。ウンタクは夢を叶え放送局でラジオPDとして働いていた。雨が降るとどうしようもない悲しみに襲われるが、原因は分からない。例年より早い初雪が降ったある日、ウンタクは深い悲しみから救ってほしいと願いながらケーキのロウソクを吹き消す。その瞬間、目の前に見知らぬ男が現れ、いきなりウンタクを抱きしめる。
ストーカーのようなシンを怪しむウンタクに対し、シンは不審者でないことを証明するためウンタクのラジオ番組への広告出稿を契約。そんなある日、ウンタクは自分宛のエアメールを受け取る。9年前にカナダから自分が出したものだったが、ウンタクは何も覚えていない。手紙に書かれた「おじさん」が自分の手帳に書かれた「キム・シン」かもしれないと考えたウンタクは、早速カナダへ向かう。
すべての記憶がよみがえり本当の再会を果たすシンとウンタク。ロウソクを吹き消してシンを呼び出しながら、ウンタクはこの上ない幸せを感じる。死神とも再会するが、29歳になったというウンタクに死神は一抹の不安を感じる。ウンタクはケベックでの出来事を早くサニーに報告をしようと探すが、店にも家にもいない。やっと見つけて駆け寄るウンタクにサニーは引っ越しの準備をしていると言う。
死神に呼び出されたウンタクは、もしや自分の名簿が来たのかと尋ねる。ウンタクは自分が処理漏れであることを忘れず、今を全力で生き、全力で愛そうと考えていた。一面のソバ畑で2人だけの結婚式を挙げ、死ぬまで共に生きることを誓うシンとウンタク。ところが翌日、打ち合わせ先へ車で向かったウンタクは、交差点で坂道を下ってきた無人のトラックと衝突してしまう。
キミを見つけた。恋を知った。(全24話)