パリのデザインスクールへの留学準備中、成金息子のギョビンに迫られ、妊娠したことを機に、夢を諦め結婚したウンジェ。
7年後。結婚のきっかけとなった最初の子は流産し、ギョビンの家で肩身の狭いウンジェだったが、ようやく2度目の妊娠をする。
しかしギョビンは、ウンジェの兄の恋人であり親友のエリと不倫関係にあり、子供までいたことが発覚。2人の陰謀により、ウンジェは殺されそうになるのだった…。
信じていた夫、姉妹のように仲が良かった親友に裏切られたウンジェは、復讐するべく悪女へと生まれ変わる…。
海辺。海に溺れたウンジェは「どうかお腹の赤ちゃんだけでも助けて!」と必死に叫ぶが、遠くから見ていたギョビンとエリは見て見ぬ振りをして去ってしまう。このとき、ウンジェは遠のく意識の中で、過去の出来事を1つずつ思い出していた。
7年前、予期せぬ妊娠をきっかけにギョビンの家に嫁いだウンジェだったが、不幸にも流産し姑に苛められる毎日を過ごしていた。ある日兄ガンジェの恋人でパリに留学中の親友エリから帰国の知らせが届く。
帰国したエリは空港からギョビンに電話をし、自分が帰ってきたのが嬉しくないのかと問う。ギョビンは「今すぐでもパリに戻ってくれるのであれば留学費用を倍にする」と
提案するが、彼女は「もう自分は5年前のエリではない。必要なのはあなただけ」と答えて彼を動揺させる。実はエリはギョビンと5年前に関係を持ち、帰国後再びギョビンに執拗に関係を迫るのだった。
ウンジェの家を訪ねたエリは、ウンジェが姑のミインに顔を殴られているところを目撃してしまう。やっとエリと久しぶりに2人きりで話す事ができたウンジェは、兄で恋人のガンジェがエリにずっと会いたがっていると伝える。しかし、エリの心はガンジェにはなく、ウンジェとギョビンの幸せそうな結婚写真を見て嫉妬の炎を燃やす。一方、ミン女史の養子として裕福な家庭に育ったゴヌは研修先のアメリカから帰国し、ギョビンの父が経営する建設会社に建築士として就職する。
エリは再び男女の関係になったギョビンに、自分に惹かれたからギョビン自らホテルに足を運んでやって来たのだと話す。エリは有名なビューティーサロンにメイクアップ・アーティストとして就職し、ホテルには長く滞在出来ないので、ギョビンと一緒に暮らせる家を用意してくれるようにと頼む。一方、姑ミインから追い出されて寒い家の外で夫ギョビンの帰りを待っていたウンジェは、夜遅くになって帰ってきた夫に、どこへ行っていたのかを尋ねるが…。
妻ミインが嫁から金を巻き上げていたことを聞いたチョン会長は、怒りのあまりゴルフクラブを振り上げミインを睨みつける。ウンジェは姑をかばい自分が悪かったのだと許しを求める。ミインは、生活費が足りなくなったのでウンジェにお金を借りたと嘘をつく。ゴルフクラブに当たり腕を怪我したウンジェは電話でギョビンに病院に連れて行くよう頼むが、断られる。ウンジェは結婚前付き合っていた頃に転んで怪我をした自分を介抱してくれた夫の優しさを思い出し涙を流す。ウンジェにお金の工面をさせたギョビンは、そのお金でエリのためにマンションと車を購入する。
エリのために新居の準備をしながらマンションで待っていたウンジェは、夫ギョビンとエリが共にマンションに帰ってきたので驚く。食事の後エリに呼び出されたギョビンは、夜の遊覧船でエリと楽しく酒を飲み一夜を共に過ごしてしまう。翌朝ギョビンがいない事に気づいたチョン会長に、ウンジェは「夫は朝早く現場に出掛けた」と答えその場を取り繕う。打合せの席で、報告書の件でゴヌと言い争うギョビンに、チョン会長はウンジェの顔色が悪いので、漢方薬局へ連れて行けと命令するが…。
偶然にもエリのオフィスで鉢合わせをしたギョビンとガンジェ。エリは、ギョビンは自分の店に通うミインを迎えに来たのだとガンジェに説明しその場を凌ぐ。ウンジェを昼食に呼び出したエリは、ガンジェ以外に好きな人がいると告げ立ち去る。ウンジェはエリの後を追いかけたため、一緒にいた知的障害を持つ叔母ハヌルを店に1人だけ置き去りにしてしまう。ゴヌは養母ミン女史に勧められたお見合いをするためホテルのカフェに向かうが、兄を密かに想う妹ソヒがゴヌの到着する前に、見合い相手の女性に「自分が恋人だ」言い、怒らせて帰してしまう。
ウンジェは、ギョビンがマンションを借りて他の女と暮らしているというエリの話に驚く。マンションに帰ってきたエリは泥酔したガンジェが玄関前で自分を待っているのを見てイライラする。お見合いを邪魔した妹ソヒに、ゴヌは理由を問い詰めるが「兄さんは私のすべて。私を女として見て欲しい」と妹に告白され動揺してしまう。チョン会長にプレゼントされた旅行に仲良く出掛けたウンジェとギョビンだったが、海辺のホテルまで追いかけて来たエリの巧妙な誘いにのり、ギョビンはウンジェを1人部屋に残したまま、エリとベッドを共にする。
建設現場の事故でソウルに戻ったはずの夫ギョビンのシャツが、クリーニングされてホテルの部屋に届けられ驚くウンジェ。従業員は他の女性客からの依頼だという。気分転換のため海岸ヘ散歩に出たウンジェだったが、ギョビンの車を発見し、さらに不安が大きくなっていく。旅行先から戻ったエリは、ギョビンを宝石店へ連れて行き、新婚旅行の記念だといって、イニシャル入りのペアリングを購入させる。
ウンジェはデジカメをパソコンにつなげ旅行先で撮った写真を拡大してみると、その写真にエリが映っているのを見つける。そして、夫ギョビンに女がいて一緒にペアリングを買っているところを見かけたという、エリの話を思い出す。ウンジェはエリのオフィスへ駆けつけ、昨日どこにいたのかを問い詰める。エリは平然と江原(カンウォン)道へ彼氏と旅行に行き、ウンジェとギョビンを見かけたと話す。そして、エリはウンジェの父ヨンスに無理やり渡されたミジャの結婚指輪をヨンスに返して欲しいと頼む。
マンションにやってきたウンジェに、エリは夫が浮気するのは、その妻にも責任があると冷たく話す。エリは押し入れに隠れていたギョビンをウンジェの前に連れ出す。そんな夫を見たウンジェは言葉を失い、絶望感を覚える。ウンジェの母ミジャは、料理の腕前を買われミン女史の自宅で調理師として働くことになり、出勤初日にソヒの恋人が来るので、夕食の支度を頼まれる。
夫婦の寝室まで押しかけウンジェと言い争うエリを見たギョビンは、エリと自分とは何の関係も無い、これ以上自分とウンジェを苦しめるのなら警察に通報すると警告する。ギョビンはウンジェを産婦人科へ連れて行くため、寝室を出るが1人残されたエリは体が震える程の屈辱感を味わう。産婦人科医に妊娠を告げられたウンジェは安定期に入るまでは、家族には伏せておいてくれと頼む。
ガンジェにひどく殴られたギョビンは、あれほど浮気の口止めをしたにも拘わらずガンジェに言いつけたとウンジェをひどく怒る。エリの策略によりギョビンの浮気を知ったチョン会長は、息子ギョビンを社長から解任する。ミン女史は、ワインに酔って眠る娘ソヒが寝言にゴヌの名をつぶやくのを聞き、ソヒが兄に思いを寄せているのではないかと以前から抱いていた疑念を一層深めていく。
社長を解任されたギョビンだが、エリにマンション建設を計画する上客を紹介され、上機嫌でエリのマンションに戻る。エリはこれからもあなたを支えるので、ウンジェとは離婚して自分と正式に結婚してくれとギョビンにせがむ。ウンジェの父ヨンスは些細なことで後輩の歌手と言い争いになり、怪我をさせてしまったため高額な示談金を要求される。ミン女史はゴヌを夕食に呼び出し、家を出て独立するように勧める。
エリがマンションに他の男と一緒にいることを知ったガンジェは、エリの部屋の前で大騒ぎを起こし、警察に通報され身柄を拘束されてしまう。ソヒは他人の視線が怖いなら2人で駆け落ちをしようと兄ゴヌに迫るが、ゴヌは冷たく突き放す。義父であるチョン会長に、実父ヨンスの示談金を借りに行ったウンジェは、チョン会長から夫ギョビンに離婚を迫られても応じることなく、家庭を守ることを約束させられる。
ガンジェはエリが自分を裏切りどんな男と付き合っているのかを確かめるために、エリの後を尾行する。ウンジェが買い物から戻ると姑ミインは、エリを待っている様子だった。ウンジェは、姑の前で土下座し自分を助けてくれるように頼むが、ミインは夫をつなぎ止めるのはあなた次第だと意地悪く突き放す。ギョビンはエリの執拗な願いに負け、ウンジェを外に誘い出し、エリと自宅の寝室のベッドに入ろうとするが、財布を忘れて取りに戻ったウンジェと鉢合わせしてしまう…。
急な出血で倒れたウンジェを病院に連れていったギョビンは、医師から妻の妊娠を知らされる。ギョビンはウンジェになぜ妊娠のことを隠したのかと尋ね、ウンジェはまた流産することが怖かったと言う。ウンジェが点滴している間、ギョビンはウンジェの実家に電話をかけ、ウンジェの妊娠を知らせる。ミン女史は娘ソヒを兄ゴヌから遠ざけるためボディーガードを雇い家から一歩も出さないよう監視しようとするが、ソヒは塀を飛び降り、必死で家から抜け出す。
ギョビンの浮気相手がエリだったことを知ったチョン会長はギョビンを殴るため家中を追いかけ回し、エリのマンションの住所を聞き出す。ゴヌのオフィスで家を逃げ出したソヒを見つけたミン女史は、思わずゴヌの頬をぶってしまう。チョン会長に自分のマンションを荒らされたエリが、チョンジ建設が不渡りを出すかもしれないというウソの噂を流したために、ギョビンが請け負った仕事は次々とキャンセルされていく。
ギョビンは電話でエリに空港まで来なければ仕事を全部キャンセルさせると脅され、家族には果物を買いに行くとウソをつき空港に駆けつける。そしてギョビンは、出国ゲートから出てきたニノを「5年前に産んだあなたの子供だ」とエリから聞かされる。エリのマンションで腕を組むエリとギョビンを目撃したガンジェは、エリの新しい恋人は妹の夫ギョビンだと確信し、ギョビンを車で無理やり連れ去る。ミン女史は娘ソヒにアメリカへ留学することを提案し、ソヒも素直に母の提案を承諾する。
ガンジェはギョビンを車で波止場まで連れていき、自分からエリを奪ったのはお前かと問い詰めるが、ギョビンはエリとは別れるからと許しを請う。怒りに身をまかせたガンジェは、殺すつもりでギョビンに暴力をふるい重傷を負わせる。家でギョビンを待っていたウンジェは深夜1時を過ぎても夫ギョビンが帰ってこないので不安になり、エリに電話をかけ、ギョビンがガンジェにひどく殴られ殺されかけていると聞き驚く。ギョビンはガンジェに殺されかけ瀕死のところをエリに助けられる。
突然、エリが息子ニノを連れてギョビンの病室に現れたので、ウンジェと姑ミインは驚いてしまう。エリは5年前ギョビンの子供を妊娠したため、パリへ留学に行くしかなかったと話す。1人で子供を育てるつもりだったが息子に父親を取り戻してあげたいと話す。ショックを受けたウンジェは、ウソだと叫びながら病室から走り去ってしまう。ソヒはアメリカへ発つ前夜、ゴヌとミン女史と笑顔で夕食を取るのだが…。
ハヌルはミインが作る食事は、おいしくないのでウンジェを連れ戻すように頼むが、ミインはそんなハヌルを叱る。娘スビンも「自分が嫁ぎ先で夫が浮気したり、姑に苛められてもいいのか」とミインを責める。一方、帰る家のないウンジェはチョン会長に会社ヘ呼び出され、お腹の赤ちゃんのためにも絶対にギョビンと離婚するなと諭される。
ギョビンに告訴されたガンジェは警察で取り調べを受け、自分を刑務所へ送れと言う。両親のヨンスとミジャは、ギョビンに殴られたのではないかと問い詰めるが、ガンジェは何も話そうとしない。ウンジェが居ないのをいいことに、エリはニノを連れてギョビンの家を訪れ夕食の支度までするものの、チョン会長に子供を連れて今すぐ出て行け!と怒鳴られてしまう。
ウンジェに会いに来たチョン会長は、ギョビンがガンジェを告訴したことを謝り、ウンジェは自分の嫁で誰もその座を奪うことはできないと慰める。
そしてチョン会長はウンジェに幸運のネックレスをプレゼントし、元気な孫を産むように励ます。アメリカに発ったはずのソヒが、朝、家から飛び出して来てその後をゴヌが追いかけるところを見たとミジャに聞いたミン女史は驚き、事実を確かめるためゴヌのオフィスへ向かう。
ハヌルの為に購入する土地売買契約書の名義をハヌルからウンジェに書き換えたエリの策略に騙されたチョン会長は、ウンジェに書類を投げ出し、お金が欲しくてハヌルの財産まで狙ったのかと怒り出す。ウンジェは誤解だとチョン会長に訴えるが、チョン会長はウンジェを実家に帰らせるようにギョビンに命じてしまう。ウンジェは実家に帰ったが、両親に戻った理由も言えずひとり布団の中で涙する。
協議離婚申請書がウンジェ宛に届き驚いたミジャは、信じてくれていたチョン会長にまでウンジェが泥棒だと誤解され、家から追い出されたと聞き無念に思う。ウンジェはこのままでは諦めないといい、外へ飛び出していく。一方ニノと家で遊んでいたギョビンに、チョン会長はウンジェとの離婚は認めるが、エリを正式な嫁とは認めないと厳しく叱る。
チョン会長の車に乗るウンジェを目撃したエリは、チョン会長がウンジェのお腹の子に遺産を譲るのではないかと疑う。ウンジェが絶対に子供を産むと話すと、チョン会長はウンジェに子供を産むのなら養育権を放棄すると念書を書くように促す。ミンギョンとの結婚の前日、ゴヌはソヒに来る様に頼まれた教会に行き、ソヒが結婚式の準備をしているのを見て驚く。ゴヌは結婚できないとソヒを拒絶し、泣きながら追いかけるソヒを後にし車で去ってしまう。
ウンジェと一緒にいたギョビンを目撃したエリは、離婚をしてもニノはまだギョビンの息子ではなく、愛人の子に過ぎないと叫ぶ。ギョビンはチョン会長にいくら反対されても、ニノを自分の戸籍に入れ、エリと結婚し夫婦として堂々と暮らすとエリをなだめる。しかし、エリはチョン会長がニノを孫として認めてくれないのはウンジェが身ごもっているからで、ウンジェのお腹の子さえいなくなれば、ニノが認められると冷たい目つきをする。
ソヒが行方不明だと聞いたゴヌはどうしても結婚式を続ける事ができず、花嫁ミンギョンを式場に残したまま外へ飛び出す。その瞬間ミン女史はイヤな予感に襲われ、ゴヌの後について追いかけていき、ソヒが海で溺れたと聞き倒れてしまう。ギョビンと離婚したウンジェは、久しぶりに両親と兄ガンジェと平穏な時間を過ごしていたが、生まれた子供をギョビンに連れ去られてしまう悪夢にうなされる。
助けを求めて叫ぶウンジェを残し海から1人で上がってきたギョビンは、極度の恐怖心に襲われ体を震わせながら、車の運転ができる状態ではないから代行運転を呼んでくれとエリに頼む。エリは殺人罪で刑務所に入りたくないなら、目撃者や証拠などを何一つ残してはならないと言い、ギョビンと共に急いで車を走らせ海辺から逃げ出す。連絡の取れないウンジェを心配し行方を捜していたウンジェの家族に、警察からウンジェの財布と携帯電話が海辺で発見されたという電話が入る。
無我夢中になってソヒを捜して海辺を走り回っていたゴヌは、人の往来が少ない離れた所で人が倒れているのを発見する。ゴヌはその人をソヒだと思い、緊急手当てを行う。病院に行こうというゴヌの声にやっと意識が戻ったウンジェは病院には行かずに、人のいない所にかくまってほしいと頼む。だが、ゴヌはそれを断り病院に連れて行くと話すが…。
病院を抜け出したウンジェは、駐車場でギョビンがエリとニノを連れて幸せそうに車で出掛けるところを目撃し、夫と友達の裏切りに憤慨する。ウンジェは死んでしまった赤ちゃんのことを思い出し、絶望のあまり自殺を考える。だが、自分の子供を殺した人は平気で生きているのに、無念のまま死ぬわけにはいかないと生きる決意し、川に向かってとりつかれたように大声で叫ぶ。ウンジェは病院に戻りゴヌに、自分には居場所がないのでしばらくここにいさせてほしいと必死になってお願いをするが…。
ミインはギョビンが最近元気がないからと言って、特別に高級魚アラの刺身を用意し、夜中にこっそりとギョビンに食べさせる。2人が楽しそうに食べているところを偶然に見たチョン会長は、嫁を死なせておいてよく高級な刺身が食べられるものだと怒鳴り、2人に悪いことをすれば必ず天罰が下ると警告する。
ギョビンは溺死したはずのウンジェを街で見かけ、彼女の後を追いかけるが、ビルの非常階段の行き止まりで見失ってしまう。ウンジェはギョビンの追跡をかわすため非常階段から必死の思いで飛び降りたが、地上に置かれた火鉢の上に落ちたため大ヤケドを負う。ミン女史は、娘ソヒを失う原因となったゴヌに養子離縁の手続きをするため、家庭裁判所に来るように言うのだが…。
チョン会長はギョビンを会社に呼び出し、ウンジェがいなくなった日にギョビンとウンジェが一緒に出掛けたとガンジェに聞いたといい、ウンジェの死に関わってないか真実を言うように問いただす。その時、エリからニノがいなくなったという連絡を受け、ギョビンは急いで駆けつける。ゴヌが一晩中看病したおかげで大ヤケドから回復したウンジェに、ゴヌは君を助けたいと優しい言葉をかける。
ギョビンはふと化粧台の鏡越しにウンジェの姿を見て驚く。振り向いてみるとテーブルの上にウンジェの写真が置かれている。恐怖のあまりギョビンはウンジェの写真が入った写真立てを放り投げると、ハヌルが部屋に入ってきてその写真は自分が置いたと叫ぶ。そしてギョビンは死んだ人のことを考えて残りの人生を過ごす気はないといい、ウンジェの写真をずたずたに引き裂いて捨てる。
ウンジェが街の化粧品店で売り場の様子を見ていると、偶然にもエリがメイク道具を買うためにやって来る。ウンジェは危機一髪のところで、エリの視線を逃れお店を出る。ウンジェはエリの車の中にギョビンとエリが幸せそうに写っている写真を発見し、エリの車に向かって果物を投げつける自分を想像する。ミン女史は、長女だったピョルニムが1歳にもなっていないうちにこの世を去ったという話を思い出す。そして、現在チョン会長がどんな会社を経営し、どのように暮らしているかを調べるように頼む。
ウンジェは看護師たちが自分とゴヌについてウワサしているのを聞き、今まで優しくしてくれたゴヌに申し訳なく思う。そしてウンジェはゴヌに迷惑をかけないため、買ってくれた石けん代とお礼の手紙を残し病院を去る。危うく今の家から追い出されることを免れたヨンスとミジャとガンジェは、ミン女史の申し出に従い建築資材を扱う商売を始める。
サロン・ミンのメイク公募展に応募したウンジェは、自分をミン・ソヒだと自己紹介する。それを聞いて驚いたミン女史はウンジェにそれが本名なのかと聞く。面接が始まりウンジェはメイクの勉強はしたことはないが、以前からやりたかった仕事なので是非チャンスをくれるように頼む。そしてミン女史から出されたメイクとは何か?という質問に、“自信”を持つことだと答える。ギョビンとの結婚式の前日、エリはニノにこれからは友達にギョビンをパパだと紹介してもいいと話す。
ウンジェはエリのブーケをこっそり持ち出し踏みつぶしてしまう。ギョビン一家とエリは、花嫁のブーケがなくなり結婚写真からエリの顔だけが消されていたので、それをガンジェの仕業だと疑う。写真にファンデーションが付いているのをミインが発見すると、チョン会長はエリの店で働いている誰かが恨みを持ってやったことではないのかと聞く。しかし、エリはガンジェがやったことに違いないと主張する。一方、車で拉致されたガンジェは、必死に脱出して結婚式場のロビーで大騒ぎを起こす。
ミン女史はしばらく自宅で一緒に住むことになったと、ゴヌにウンジェを紹介する。ゴヌは自分をミン・ソヒだと話すウンジェを見て驚く。意外な場所で再会したウンジェとゴヌは互いに慌てて挨拶を交わす。ゴヌはミン女史に彼女には単なる偶然ではなく何か目的がある、彼女との同居は慎重に考えたほうがいいと話す。しかし、ミン女史はウンジェの顔からソヒの面影が見えたのでどうしても断ることができないという。
来客にお茶を出そうとしたウンジェは、社長室にエリが来ているのを見て驚きお盆を落としてしまう。エリは割れたカップを片付けている女性と視線を合わせようとするが、女性の足にある傷跡を見てしまい、驚いてそのままその場を離れる。車で待っていたギョビンに近づき誘惑しようとしたウニョンを見たエリは私の男に色目を使うなとウニョンを突き飛ばす。窓からその光景を目撃したウンジェは、夫を奪われる屈辱を味わわせてあげると心に誓う。
ミン女史はわざと娘ソヒの名前をかたって公募展に応募し、自分の家にまで入ってきたのかとウンジェに怒り出す。ウンジェは誤解だと答え、ゴヌは自分の命の恩人なので騙したりしないとすすり泣く。しかし、ミン女史は公募展の大賞を取ったことも取り消し、二度と自分の前に現れないようにと荷物と共にウンジェを家から追い出す。だが、ゴヌからソヒが消えた海でウンジェと偶然に出会った事情を聞きため息をつく。
ミン女史はウンジェに過去を忘れ生まれ変わり、これからは自分の娘ソヒとして生きていくようにと命じる。そう言われたウンジェは何度もお礼を言い、このご恩には必ず報いますと返事をする。ミン女史の言葉に納得がいかなかったゴヌはウンジェを助けたい事情も分かるが、ミン女史にも何か他の理由があり、ウンジェを受け入れたのではないかと疑う。そして、ゴヌはウンジェにソヒのいろんな写真を見せる。ソヒの写真を見たウンジェは自信に溢れているソヒがうらやましいと話す。
ウンジェはプールでギョビンと偶然に出くわしてしまうが、プールに飛び込み素早く身を隠す。そしてプールサイドで女の子たちと親しくしているギョビンを携帯のカメラで撮りその場を離れる。ギョビンに出くわしたため心穏やかではないウンジェは、家に帰ると机の上のウイスキーが目に留まり思わず口にしてしまうが、お酒を飲めない彼女は咽せてしまう。ウンジェは帰宅したばかりのゴヌにお酒の飲み方を教えてくれるように頼み、2人は一緒にワインを飲むことになる。ウンジェは昼間に自分を殺そうとした元夫に偶然会ってしまったことや自分に関する秘密をゴヌに一つずつ話す。
信号で車を停止したエリは隣の車をウンジェが運転するのを目撃し、必死に車を追うが逃してしまう。他の女の子と仲良くするギョビンの写真を送られたエリは事実を確認するためにギョビンの会社へ向かうが、チョン会長に会社に出入りをするなと嗜められる。夫が浮気をしていると反論するエリに、チョン会長はウンジェは夫が浮気をしても喚かなかったと叱るが、ウンジェと同じ生き方を強要してもムダだ、自分はギョビンの女癖を直してやるといきまき、チョン会長の機嫌を損ねる。ミン女史の娘ソヒになるために、プールで必死に泳ぐ練習をするウンジェを気遣い、ゴヌも自らプールに入り泳ぎ方を教える。
ウンジェと一緒にいたゴヌはギョビンと偶然にも会ってしまい、ウンジェを庇うためにいきなりウンジェにキスをする。ギョビンはゴヌを会社では真面目ぶっているくせに会社の外ではあきれるほどふしだらだと非難する。ゴヌはウンジェにギョビンが前の夫だったのかを聞く。ウンジェはゴヌがギョビンを知っていることにビックリする。叔母のハヌルは一方的に好意を寄せているガンジェに電話をかけ、ウンジェの荷物を渡すから会って欲しいと話すが…。
ウンジェは以前とはまったく違う洗練された格好と明るい表情でサロン・ミンに出社する。ウンジェはミン女史とゴヌの会話を聞き、ゴヌが招待されたダンスパーティーにギョビンが出席するのを知リ、ゴヌの代わりに彼女自身が参加したいと話す。7年間一緒に暮らしていた夫婦だから、ギョビンがウンジェだと気づくのではないかとゴヌはウンジェを止めようとする。だが、ミン女史は自信があるなら思いどおりにしなさいとパーティーの場所を教える。パーティー会場の真ん中でセクシーなドレスを着てタンゴを踊っているウンジェに似た女性を見たギョビンは、慌ててその場から逃げ出す。
ダンス教室へウンジェに会いにきたギョビンは、束草(ソクチョ)の海で奥さんを殺すのを見たとの脅迫電話がかかってきたため、仰天して急いで家に帰る。ゴヌはダンス教室から出てくるギョビンを見かけ、ウンジェに爆弾を抱えて火の中に飛び込む人を放っておけない、一体何を考えてギョビンに会っているのかと怒り出す。チョン会長はウンジェの実家に渡すはずだった弔慰金をミインとエリが横取りしたことを知り、午前中までにウンジェの実家に届けるように命ずる。
チョン会長は海でギョビンがウンジェともみ合っている写真を携帯のメールで受け取り、秘書に今すぐギョビンを連れてくるように指示する。ギョビンはウンジェが死ぬと言うのを必死で止めたが、波が高くて助けられなかったとウソをつき言い逃れをする。だが、チョン会長はギョビンがウンジェと一緒に海へ行っただけでも、殺人犯になると怒鳴る。ギョビンは相手の要求をのみ、ジスに1億を渡し口止めをしようと提案するが、エリはお金を渡せば要求は止まらないと反対する。
ゴヌは消えてしまったと心配したウンジェを屋上でやっと見つけ、彼女に駆け寄り抱きしめる。突然のことで驚いたウンジェは、自分の存在をギョビンに何も話してないと信じるとゴヌに言う。ジスの脅迫に怯えながらエリを待つギョビンは、自分がジスのことを解決したので心配いらないとエリから聞き、やっと安心する。その時、エリはギョビンが巻いているマフラーが気になって誰にもらったかを聞く。ギョビンは慌てて、昇進させてやった部下からもらったと言いつくろう。プールに誘ったギョビンの前で、ウンジェは見事な水泳の腕前を披露し、彼を魅了する。
サロン・ミンにやってきたエリは顔を見ようとウンジェの髪の毛を引っ張るが、その顔を見て仰天する。しかし、完璧にミン・ソヒになりすましたウンジェは平気な顔で、エリにあなたは誰なのかと聞く。店に入ってきたミン女史は店先で何の騒ぎかと聞き、2人を社長室へと連れて行く。娘に失礼があったのかと尋ねるミン女史に、エリはミン・ソヒが私を侮辱した噂を聞いたという。しかし、ウンジェはエリが実力ではなく、お金でメイクをやっていると噂されていると苦言を言う。そう言われて腹が立ったエリはミン女史にウンジェが本当に実の娘かを聞き、自分の知り合いにとても似ているといきまく。帰ろうと立ち上がったエリは、ウンジェに水をかけられ屈辱を味わう。
エリはガンジェとお酒を一緒に飲もうとウンジェの実家を訪ねたが、ガンジェは冷たく断り道端で彼を待っていたハヌルの元に急いで戻る。すると、ハヌルは子供たちにからかわれていて泣きながらガンジェの懐に飛び込む。偶然にもその場所を通りかかったエリは、ガンジェとハヌル2人を興味津々な目つきで見つめる。決裁をもらうため社長室に入ったゴヌは、ウンジェに描いてもらった肖像画を見ながらニヤケているギョビンに、決裁が遅れて資材が不足していると非難するが、ギョビンはむしろゴヌの要領が悪いからだと叱る。その時ゴヌが故意に肖像画にコーヒーをこぼすと、それに腹を立てたギョビンはゴヌに拳を上げるが…。
好きになったみたいだと突然に告白するゴヌにウンジェは驚き、動揺する。そして、同情しているだけで哀れみに過ぎない、深く考えないでと冷静に話す。ゴヌは涙を流した時には拭ってあげたい、相手を守りたいという気持ちも愛だと話す。しかし、ウンジェはゴヌはいい人だが、自分は愛を信じるほど子供じゃない、もう一生誰も愛することはないとゴヌの気持ちをきっぱり断る。一方、ミン女史はベラ・サロンを安く購入できそうだとゴヌに話す。
サロンの受付でハヌルを連れたミジャに出くわしたウンジェは、顔を見られないように背中を向けたまま立ちつくす。ミン女史はミジャが何の連絡もせず突然サロン訪ねてきたため慌ててしまう。ミジャは夫がのど自慢でもらった靴の商品券だと言ってミン女史に渡す。ミン女史は気持ちはありがたいが、これから気遣いは無用だと話す。ミン女史はミジャが連れてきたハヌルのことが気になり、彼女に何歳かと聞く。サロンを見学に行ったハヌルを探しに行ったミジャはウンジェにプレゼントした腕時計がカウンターに置かれているのを見つけ、ミン・ソヒとして働くウンジェと鉢合わせをする。
夫が女と2人で酒を飲んでいたと聞いたエリは、泥酔して店のソファに寝ていたギョビンに頭から水を浴びせてしまう。翌朝、ウンジェは手作りの化粧品をお客様へ送る手配をしていた。ウンジェは化粧品と石けん作りには自信があり、高校時代から母のために作っていたとミン女史に説明する。一方、ギョビンの家では、エリがチョン会長にギョビンには女がいてかなり深い仲になっているようなので、力を貸してくれと相談をもちかける。しかし姑のミインは、浮気の証拠があるのかとエリに聞き女房の勘だけで疑われたらギョビンがかわいそうだと息子をかばう。ウンジェが宅配便で送った自然化粧品がギョビンの自宅に届き、エリの怒りが一気に爆発する。
ゴヌがミン女史の前でウンジェのことが好きだと告白するのを聞き、ミン女史はショックを受けるが、すぐに冷静さを取り戻す。慌てたウンジェはミン女史に、ゴヌは同情を恋だと勘違いをしていて、しばらく経てばそんな思いは消えると話すが、ミン女史は内心に不安に思う。ゴヌを部屋に呼んだミン女史はゴヌに、彼女は復讐のために再びギョビンの女になるつもりだ、つらい恋はやめなさいと諭す。昼間サロンでウンジェを見かけて驚いたミインは、家に戻り忙しく家事をこなすが、家のいたるところでウンジェの幻を見てしまう。
坡州(パジュ)の建築現場の宿泊所でギョビンはウンジェを抱きしめるが、ウンジェはこういう時にはお酒の力が必要だと言い、ギョビンにワインを買ってくるように頼む。ギョビンが部屋を出ていった後、ウンジェはあなたが今欲しがっている女は、あなたが裏切った元妻なのよと冷たい目をする。ウンジェの行方を捜していたゴヌも坡州の建築現場へ駆けつけ、お酒を買った袋を持つギョビンを見つけ、現場に女が一緒だと現場の雰囲気を損なうと言い、ウンジェが逃げるための時間稼ぎをするためにわざとギョビンに殴られる。同じ時刻、エリもギョビンの宿泊所を訪れてベッドの上に女性のストッキングと口紅を発見する。
研究所の結果を聞いたウンジェは怒ってエリのところへ行って問いただすと言う。ゴヌは化粧品に薬品を混ぜたことにエリが関わった証拠をつかまなければならないとウンジェを止める。ミン女史のオフィスに戻ったウンジェとゴヌを前にして、ミン女史はお手伝いに来てくれたミジャがウンジェの本当の母親だと告白する。ミジャを雇った家に死んだはずのウンジェがやってきたのは必然だったと、苦しい胸のうちを明かす。ウンジェと化粧品会社との契約が白紙になったのを電話で確認したエリはほくそ笑むが、処分したはずの薬品を持ってオフィスに現れたウンジェに、真実を話さなければ警察に通報すると言われる。そして、エリがサロンを購入する際に借りた10億の借用証を突きつけ、明日までに返済するよう要求する。
エリの策略により外に呼び出されたミインが家を空けた隙に、エリ自身が金塊を運び出すと、ちょうどその時ハヌルを送ってきたガンジェに犯行の疑いがかかる。ウンジェから借用証を取り戻そうと必死のエリは運び出した金塊を換金しようと貴金属店に持ち込むが、固有番号があるため盗品はすぐに判明してしまうことを知る。金塊が盗まれたことを知り急いで帰宅したギョビンを連れたミインは、ウンジェの実家に怒鳴り込みに行き、食事をしている最中の食卓をめちゃくちゃにしてしまう。
エリはギョビンが裸で寝ている写真を携帯に送りつけられ、怒りが収まらない。ホテルのエレベーターでウンジェと出くわすと、ウンジェを殴ろうとするが、ウンジェは自分に手を出すなと警告する。ウンジェはエリにギョビンが寝ている部屋のキーを投げつけ、その場を去っていく。ホテルの部屋で目が覚めたギョビンが訳も分からず呆然としているところへ、エリが部屋に入ってきていきなりギョビンの頬をたたく。
ウンジェは録音した金塊について喋っているエリの声を本人に聞かせる。驚いたエリは何が望みなのかとウンジェに聞くが、内心不安になる。ウンジェは金塊が盗品だったら換金できないし、10億ウォンを諦めるのも嫌だからギョビンを貰うときっぱり言う。他に男はいくらでもいるのに、どうしてギョビンに執着するのかと聞かれたウンジェは泥棒した嫁として離縁されるより、夫に浮気された元妻のほうが聞こえがいいとエリを冷たく突き放す。
ミン・ソヒになったウンジェを見るなりチョン会長は仰天し名前を聞く。ウンジェは堂々とミン・ソヒだと自己紹介する。ウンジェはチョン会長に金塊の行方はエリが知っていると話す。エリとはどんな関係なのかと聞かれたウンジェは債権者と債務者だと答える。そしてエリが10億の借金を金塊で返済してきたこと、現金での返済を要求すると“金塊など知らない”と言ったことなど、今までの経緯を説明する。チョン会長は、この件は自分が処理をするので手を出さないでくれとウンジェに約束させる。
ゴヌは秘書室のファクスに送られてきた妹ソヒの情報を見て驚き、資料と写真を持ち出し、ウンジェに電話をかけ、会長がウンジェの身辺を調査中で本当のソヒの写真が会長宛てにファクスされていたことを知らせる。そしてすぐにウンジェの写真に差し替えた資料をファクスで送るよう伝える。ガンジェに夢中のハヌルは携帯電話で、自分はガンジェに買ってもらった指輪を盗まれないようにずっと着けているので、ガンジェもずっと着けていてくれと頼む。そう言われて、ガンジェは慌てて指輪を捜すが…。
ギョビンがウンジェと待ち合わせした店に着くと友達だと仲間に紹介され、ポーカーをやらないかと誘われる。ウンジェはこの人はまじめだから無理だと断るが、ギョビンはポーカーもゴルフもスキーもセミプロ級だと自慢げに答える。プロ級の手さばきでカードをきるギョビンは最初は勝ちが続き調子良くゲームをしていたが次第に負けが込み、チョン会長から預かった仁川(インチョン)の工事の補償金に手をつけてしまう。一方、映画館でウンジェを待っていたゴヌは、彼女が現れないので心配になり携帯にメールを送るが…。
ギョビンは仁川(インチョン)の工事の補償金を取り戻すため翌日再び1人でポーカーをしに店に行く。ウンジェは罠にはまったギョビンが自分に助けてと泣きつくのが楽しみだとほくそ笑む。ミン女史のオフィスを訪ねたゴヌは、机の上に若い頃の母親と子供が写った古い写真を見つける。チョン会長も同じ写真を持っていたこと、祖父の果樹園がチョン会長の所有だったことなど、あまりに偶然が多すぎると質問をぶつけるゴヌに、ミン女史はチョン会長との過去を語り始める。
仁川(インチョン)の工事の補償金を全部スったギョビンに、ウンジェはミン女史から借金をするので担保として土地の名義を変えられないかと提案する。父親にバレないかとギョビンは心配するが、工事中の2〜3年の間に返済すればいいと説得されてしまう。チョン会長を呼び出したミン女史は土地を返せと迫るが、返すべきものなどないと反論される。ミン女史は一度は子供まで授かった仲なのに失望させないでと言い席を立つ。そして、今は幸せかと優しく引き止めるチョン会長の手をふりほどき、汚い手で触らないでとその場を後にする。
ウンジェに化粧品の件をバラすと脅されたエリはやむをえず金塊を盗んだことを告白する。その場にやって来たギョビン、チョン会長、ミインはエリの告白を聞きショックを受け、自分の責任逃れのためにガンジェに罪をかぶせたと言って憤慨する。エリはウンジェが離婚させようとして仕組んだ罠だと言い訳し、ギョビンが欲しくてチョン会長にバラしたのかとウンジェに掴みかかる。束草(ソクチョ)の産婦人科に行ったガンジェは診察記録を確認し、ウンジェとギョビンが一緒にその病院を訪ねたことを知る。
エリはチョン会長に盗んだUSBを見せ開き直る。その映像をウンジェの家族に見せる気かと問い詰めるチョン会長に、私を嫁として認めてくれるなら問題は起こさないと約束する。ヨンス、ミジャ、ガンジェはギョビンがウンジェと一緒に産婦人科へ行った事情を確かめるためにチョン会長の自宅を訪ねる。一方、ウンジェはベラ・サロンのパク室長を呼び出し、化粧品を偽造するためにエリがしたことを全部話せば別の働き口を探すと持ちかける。
チョン会長はエリに離婚届を突きつけ、離婚に同意するならニノと違約金の面倒を見ると提案する。そんな条件をよく考えたものだと怒りをあらわにするエリに、ニノのためにも刑務所は避けるべきじゃないかと突き放す。ギョビンは帰宅すると、家中に差し押さえの札が付いているのを見てビックリする。それはエリを財産の共同名義人にしたのが原因だった。
エリは頼みを聞いてくれたらウンジェが死んだ日のことを話すとガンジェをオフィスへ呼び出す。花束を抱えて帰宅したギョビンはミインに、ソヒ(ウンジェ)さんを家に招待したいのでごちそうを作ってくれと頼む。エリと会ったら修羅場になるとミインは叱り、妹スビンも節操がないと非難するが、ギョビンからソヒ(ウンジェ)がゴヌの妹だと聞き2人とも驚く。エリはオフィスに来たガンジェにギョビンの浮気相手を痛い目に遭わせてくれと頼む。
ギョビンはエリに一体ソヒ(ウンジェ)さんに何をしたのかと問い正すが、エリは私を怒らせるとひどい目に遭うと開き直る。それでもギョビンがソヒ(ウンジェ)さんに指1本でも触れたらただではおかないと監禁先を厳しく追及するとエリは、捜しに行くならもっとひどいことをしてやるといきまく。寒い小屋に手足を縛られ監禁されたウンジェは唇が真っ青になり、眠気がさす。ちょうどその時、ギョビンが現れウンジェを救い出す。そしてギョビンは、エリがガンジェに頼んでこんなことが起こってしまったとウンジェに謝る。
ギョビンに突き飛ばされたヨンスは建築資材に頭をぶつけ意識を失う。ガンジェはしっかりしろと叫びながら駆け寄るが、ギョビンは動揺しながらも大げさな年寄りだ、今後一切我が社に関わるなと言い捨て、逃げるようにその場を去る。ミン女史は、ゴヌが会社を辞めアメリカ留学すると言ったことと、ウンジェが今こそゴヌから離れたいと言ったことを思い出し、2人とも失うことはできないので、ソヒ(ウンジェ)がギョビンと結婚することを止めようと決心する。
エリとの離婚が成立し来年の春に結婚しようと話すギョビンに、ウンジェは来年まで待たないで明日にでも結婚しようと急がせる。離婚届を出したばかりだと迷うギョビンに、ウンジェは今日式場を予約し、ギョビンの両親にも伝えるようにとそそのかす。サロンに戻ったウンジェはミン女史に、明日5時にギョビンと婚約式を挙げると伝え、ギョビンを破滅させると固い決意を表明する。
これからは私がニノの母親だと言うウンジェに、エリは離婚したがニノは絶対に渡さないといきまくが、チョン会長に子供の前だと怒鳴られ、ギョビンに門の外へ追い出される。一方、どうしてこの家に入りたがるのかと理由を聞くチョン会長にウンジェはギョビンを愛しているから共に生きたいとキッパリ答える。ウンジェとギョビンの婚約式が明日だということを知らないゴヌはウンジェに宝石箱を作ってくれと頼まれ、今夜から作り始めると嬉しそうに答える。
婚約式のためギョビンとウンジェ(ソヒ)の両家が揃ったところへ、両家と付き合いのあるイ女史が通りがかる。死んだはずのソヒをミインから嫁だと紹介され疑問に思ったイ女史は、名前は“ソヒ”かとウンジェに尋ねる。婚約式の席で記念品としてミン女史から贈られた宝飾品が全部模造品だと聞かされたミインは、娘の扱いがどうなるかと反撃する。スビンの電話でギョビンとウンジェ(ソヒ)が結婚したことを知ったゴヌは、彼女の不幸を見たくないとウンジェを連れ戻すためにソウルへ戻る。
ハヌルが持ってきたギョビンの結婚写真を見たヨンス、ミジャ、ガンジェは結婚相手の女性がウンジェに瓜二つなのでひどく驚く。ギョビンの家で初めての食事を作るウンジェ(ソヒ)はわざと不味い料理を作り、嫁のご飯を食べられると思ったのはぬか喜びだったとミインを失望させる。ガンジェがエリにギョビンの結婚相手について尋ると、エリはウンジェに似ているが別人で大型サロンを持つ社長の娘だと憎々しく答える。
チョン会長はミン女史がソヒ(ウンジェ)の母親だということを知り、ショックを受けその場に凍りついてしまうが、ミン女史は自分がミン・ゴヌとミン・ソヒの母親だと堂々と明かす。慌てたチョン会長がゴヌに外に出てくれるように頼むと、ゴヌは疑わしい表情で2人を見つめる。ミインはソヒ(ウンジェ)にマッサージをしてもらうためサロンに出向くが入り口でエリにつかまり、エリは自分が手入れをするとミインの顔をマッサージし始めるが…。
ガンジェは、ウンジェの遺書を警察に届けに来たエリが映っている映像が入ったCD-ROMを突きつけ、誰がウンジェを殺したのか警察で話すようエリに迫る。ギョビンは友人に電話でミン・ゴヌとソヒは実の兄妹か尋ね、ゴヌが養子だということを知る。焦ったギョビンはゴヌに対し、育ての親に隠れて妹に手を出したのかと問い詰めるが、逆にゴヌはそのうち彼女を取り戻してみせると堂々と答える。
ギョビンとエリはガンジェの手足を縛り、洋服入れに隠そうとする。エリはガンジェが目覚める前に国を離れようとギョビンに提案するが、ギョビンは新婚なのにソヒを置いていけないと拒む。ヨンスとミジャはギョビンを捕まえようと門の外で待つが、ギョビンを捜すため外出するソヒ(ウンジェ)に2度も女房を捨てた男と同じくらい性悪だと悪態をつく。エリのアパートを訪ねたウンジェは室内が荒らされ、兄の携帯電話が落ちているのを見つけ不安を抱く。
外国へ逃げるため空港でギョビンを待っていたエリは、ギョビンが現れないので飛行機に乗るのを諦める。ゴヌはエリの部屋で手足を縛られ洋服入れに閉じ込められたガンジェを助け出し、ガンジェの家まで連れて戻る。ミジャはミン女史の息子=ゴヌがガンジェに仕事で良くしてくれるチョンジ建設のチーフであることをその場で知り驚く。翌朝、ミインはギョビンが無事に飛行機に乗れたかどうかを心配するが、チョン会長は犯罪者なのだから捕まって当然だと怒る。
ガンジェは、ギョビンとウンジェが行った束草(ソクチョ)の産婦人科で看護師をしていたキム・ジスを見つけ出し、彼女が海でウンジェとギョビンがもみ合っているのを目撃し携帯で動画も撮影していたことを知る。しかし、死んだと思っていたウンジェは生きていて、チョン会長を脅迫し受け取った3億ウォンもウンジェに巻き上げられたとジスは言う。ミン・ソヒ(ウンジェ)の実家にある地下室に隠れていたギョビンはエリに見つかり、財布も上着も持たないまま逃走し、お金のない路上生活をすることになる。
ミン女史の娘=ミン・ソヒがギョビンの妻だとガンジェに聞かされたヨンスとミジャは、ミン女史の自宅まで押しかけていき、事実を聞きだそうとする。ガンジェもゴヌを屋台へ呼び出し、どうして妹の顔が変わったのかと問い詰めるが、ゴヌはその話はやめてくれと拒む。ミン・ソヒ(ウンジェ)は、姑ミインからウンジェはエリよりひどい嫁だったと言われ、仕返しにウンジェの幽霊になりすまし、ミインを夜の庭へ呼び出し腰が立たないほど怖がらせる。
家の前で母さんと呼ぶウンジェを、ミジャは涙を流しながら抱きしめ、どうしてもっと早く帰ってこなかったのかと泣き崩れる。お腹の子を亡くした悲惨な姿では帰れず復讐しか頭になかったと嗚咽しながら説明するウンジェを目の前にして、ミジャは再び号泣する。ギョビンがチョン会長に付き添われ警察で取り調べを受けているとミジャが現れ、娘は自殺だったと主張する…。
ウンジェが再びギョビンの家へ戻ったことを知ったガンジェは、急いで連れ戻そうとするが、ヨンスとミジャはウンジェが海で溺れていた時に何もしてやれなかったとガンジェを引き止める。エリはチョン会長の前にジスを連れて行き、ウンジェが生きていることを証明しようとするが、ジスはエリにお金を渡されウンジェが生きていると話せと頼まれたとエリを裏切る。ミン女史のオフィスを訪ねたイ女史は養女に死んだ娘の名前をつけたことがチョン家にバレたらマズいのかとミン女史を脅迫する。
花かごを持つゴヌがウンジェの家を訪れるのを目撃したエリは、ウンジェとミン・ソヒが同一人物で、復讐するためにギョビンを誘惑したのだと確信する。ウンジェの実家を訪ねたゴヌは、ウンジェを愛しているので、そばについて寂しい思いをしないよう守るとウンジェの両親に伝える。サロン前でエリともみ合った際に友人と頭をぶつけ目にアザを作ったミインは、自宅で友人からの見舞いを受け、久々に花札をしようと誘う。
家の前でソヒ(ウンジェ)とゴヌが抱き合っているのを目撃したギョビンはゴヌを殴りつけるが、ゴヌは神の審判が下るのが楽しみだと言い捨てて帰る。ソヒがミン女史の本当の娘なのかを聞き出すためイ女史を呼び出したエリは彼女のために高価なバッグを購入するが、イ女史はミン女史と取引するほうが得だとエリをあざ笑う。ミン女史のオフィスからの帰り道、ガンジェに連れられたハヌルはショーウィンドウに飾られたウエディングドレスを見て、試着するためにガンジェと共に店へ入る…。
イ女史から本物のソヒの写真を見せられ、本物のソヒは自殺したと聞くとミインは、ミン女史と嫁ソヒに騙されたと怒りだす。さらにエリからウンジェは生きていて、ギョビンは利用されたと言われ、大きなショックを受ける。ギョビンはミン女史宅を訪ね、仁川(インチョン)の工事資金が不足してるので、チョン会長所有の江南(カンナム)の土地を担保に資金を貸してくれるように頼む。一方、家に戻ったミインは、娘スビンにソヒはミン女史の実の娘ではなく、ゴヌも養子で2人は愛し合っていると告げる。
イ女史はエリとミインを呼び出し、偽のミン・ソヒが実の母親と会っていた証拠を持っているので買えと強要する。現金も金(きん)も渡したのでお金はないとミインは答えるが、エリはウンジェが生きていて、現在の嫁であるミン・ソヒだと話し、ウンジェは桃アレルギーなので、ソヒに桃を食べさせたらどうなるのか確かめるように言う。会社の金庫から江南(カンナム)の土地の権利証が無くなっているのに気づいたチョン会長に問い詰められたユン秘書は、仁川(インチョン)の権利証を保管する際にギョビンに鍵を渡したと報告する。
エリの悪知恵でウンジェの両親が事故で危篤だと聞かされたミン・ソヒ(ウンジェ)は、病院に駆けつけ両親に抱きつくところをエリに見られ、正体がバレてしまう。ミン・ソヒの正体を知ったエリは苦労して得た家庭をなぜ壊したのかとウンジェに殴りかかるが、良心のかけらもない性悪とウンジェの家族から逆に罵倒される。そして、ウンジェはその夜、帰宅したギョビンに手を離さなければお腹の子は死ななかったと、自分がウンジェであることを憎しみの眼差しと共に告白する。
ミン女史からチョンジ建設を手に入れることになったので、建設業の仕事に協力してくれと頼まれたゴヌは、会社を倒産させるほど憎んでいたのかと驚く。一方、チョン会長は江南(カンナム)の土地の権利証が金庫に戻されているのに気づき、ユン秘書に土地や仁川(インチョン)の工事に何か不審な点がないか調べるように指示する。そして、秘書からチョン会長の自宅と妻名義の財産が差し押さえられ、江南(カンナム)の土地の名義がミン女史に変更されていると聞かされ、ショックで倒れてしまう。ギョビンは父の江南(カンナム)の土地と母の財産を返してくれるようにミン女史に頼むが…。
もう一度やり直そうとウンジェに土下座するギョビンを見たエリは逆上し、私の店を返せとウンジェに詰め寄るが、逆にウンジェを苦しめたら許さないとギョビンに頬を打たれる。チョン会長はミン女史を呼び出し、自分の復讐のためにウンジェの家族に資材の仕事をさせるように仕向けたのかと問い詰めるが、ミン女史は仁川(インチョン)の工事を中断させ土地を元に戻すように要求し、他の差し押さえの件は1日だけ時間を与えると答える。復讐を果たしサロンの仕事で充実した時間を過ごすウンジェに、ゴヌは俺だけを見てくれと、そっと抱きしめる。
ミン女史は弁護士に今日中にチョンジ建設とチョン会長の自宅の書類を用意するようにと電話で指示を出す。その時、ギョビンがオフィスに来てお金は返済するので自宅だけは返してくれと懇願するが、ミン女史はウンジェの一家が引っ越してくるので貞陵(チョンヌン)の家へ移るようにと冷たく突き放す。ミインは帰宅したスビンにチョンジ建設が倒産すると騒ぎになっていること聞き驚く。チョンジ建設譲渡の契約締結を終えたミン女史は、ガンジェに電話をかけチョン家の邸宅に引っ越しするようにと伝える。
チョン家の邸宅に引っ越したヨンスとミジャは、ベッドでは落ち着かないので床に布団を敷いて寝る。ガンジェは、あの狭い家では息が詰まるだろうとハヌルを気遣う。一方貞陵(チョンヌン)に引っ越したミインは、朝食の用意をしながら食器も布団も運び込もうと家族に相談するが、あの家はもう別の家族が住んでいるというギョビンの一言に落胆する。ウンジェとの結婚は認めない、妹ソヒに悪いと思わないのかと責めるミン女史に、ゴヌはウンジェとの結婚は決して諦めないと反発する。
貞陵(チョンヌン)の家へ、ウンジェを無理やり連れて来たギョビンは、家族の前で死ぬまで自分と暮らせと命令するが、ウンジェは自分にすがりつかないでと吐き捨てるように言いギョビンの部屋を出る。新しくチョンジ建設の警備員として働くヨンスに、ミン会長はゴヌがウンジェとの結婚を諦めるように説得してくれと言う。ウンジェを呼び出したスビンは、うちも破滅させ会社も奪ったのだから、母の土地だけでも返してくれと土下座をして頼むが、ギョビンが目を覚ますまでは復讐は止められないと、断る。
救急車で搬送されるスビンが手にボタンを握っているのを見たウンジェは、不審に思いボタンを自分のポケットに隠す。土地権利証をウンジェのオフィスから盗んだエリは洋服ダンスに権利証を隠そうとするが、ハヌルに折り紙として使われ危うくギョビンに権利証の存在がバレそうになる。ミン女史はガソリンスタンドで働くチョン会長を訪ね、建設業を掌握するは難しいので一時的に契約社員として雇うと提案するが、その時チョン会長は携帯でスビンのケガの知らせを受ける。スビンの手術を心配して待つウンジェ、ギョビン、チョン会長らに、担当医は最悪の場合スビンは視力を失うと告げる。
エリは消費者金融業者に行き、ミイン名義の土地権利証を担保にして借金をし、そのお金でベラを買うようにベラの元社長に頼む。一方、ウンジェは権利証がオフィスにあることを知っているのは自分とスビンだけなのに権利証が盗まれたことを不審に思い、以前エリに自分が権利証を持っているのを話してしまったことを思い出す。病院のベッドで意識が戻ったスビンは、チョン会長とミインに、殴られて倒れる前に“スビンさん”と呼ばれた気がすると告げる。
スビンが握っていたボタンとエリのコートのボタンが同一物だと確認したウンジェは、スビンに怪我させたのはエリだと確信する。帰宅したウンジェはベッドに置かれたウエディングドレスを試着しながら、ゴヌとの結婚をミン女史に反対されたことを涙して悲しむが、母ミジャは今回だけは恩人に背こうとウンジェを抱きしめる。視力が回復しないスビンは、ウンジェが本当に犯人かというギョビンの問いかけに、人は変わるものだ、信じられないとウンジェへの憎しみをあらわにする。
生きて家に帰ってきたソヒは懐かしげに家の中を歩き回ると、自分がいるはずの場所に別の女=ウンジェがいるのに気づく。そしてソヒはミン女史、ゴヌ、ウンジェの3人が写っている写真を怒りのあまり投げつけてしまう。一方、結婚を許されたゴヌとウンジェはミン女史と一緒にデパートで生活用品やネックレスを購入し、ウエディングドレスを試着したりと楽しい時間を過ごす。そして家に帰ってきた3人は目の前にいる本物のソヒを見て驚く。
結婚式のためメイクを終えたウンジェが急にいなくなったと連絡を受けた、ゴヌ、ミン女史、ウンジェの家族は式場を後にし、ウンジェの行方を捜す。一方、ウンジェはソヒに結婚式には行かせないと脅されて外に連れ出されるが、その場に現れたギョビンに無理やりタクシーへ乗せられ、平倉(ピョンチャン)洞の家まで連れて行かれる。家の門の前でウエディングドレスを汚され気を失って倒れているウンジェの側にギョビンがいるのを見たヨンスは、理由も聞かずにギョビンを殴る。
ウンジェに奪われた人生を取り戻すとソヒは心に決め、ミン会長にサロン・ミンを自分が経営したいと話す。ミン会長は、ウンジェを社長にしたのは自分なので今さら追い出せないと答え、仕事を任せる前にソヒの体調を知るために病院へ行こうと提案する。一方、ガンジェを呼び出したハヌルはいつ結婚するのかと尋ねるが、ガンジェは自分みたいな男と一緒に暮らして後悔しないのかとハヌルに聞き返す。ガンジェと一緒に歩いていたハヌルは工事中の建物から板が落ちるのを見て、ガンジェを守ろうとするが、逆にガンジェに怒られる。
ウンジェはハヌルがはめている指輪がミン会長が持っていた指輪と同じものだと気づき不思議に思う。ウンジェは、チョン会長にミン会長がずっと捜し続けているピョルニムは生きているのかと問い詰めるが、チョン会長は娘は40年前に熱病で死んだと、きっぱり否定する。消費者金融業者のオフィスから戻ったミインとギョビンは、ウンジェが土地の権利書証を返さずに、また自分たちを騙したと怒りを見せる。
ミインは自分の夫とミン会長が過去に夫婦同然に暮らし子供までいたと聞かされ仰天する。さらにミインは“ピョルニム”がミン会長と自分の夫の子供の名前だと知り会長室で大暴れする。ガンジェはハヌルに、明日12時に結婚式を挙げ、その後チャンポンを食べに行き、新婚旅行は遊園地へ行こうと言う。それを聞いたハヌルは無邪気に喜ぶが、結婚指輪を買っていないと気を落とす。ガンジェは見せたい場所があると結婚式を挙げる公園へハヌルを連れて行く。
雨の中ハヌルは公園の結婚式場でガンジェが来るのを待つが、ガンジェは現れない。ずっと雨に濡れていたハヌルは遂に倒れてしまう。スビンからハヌルが出掛けたと電話を受けたチョン会長は、ヨンスから漢江(ハンガン)沿いで結婚式をすると聞き、急いで駆けつける。ミン会長はウンジェになぜ失くしたはずの10億ウォンがウンジェの署名で使われたのか問いただす。ウンジェは、エリが消費者金融業者に依頼し資金洗浄の為に小切手を出回らせたと説明するが、ミン会長はウンジェも娘ソヒも信じることが出来ないとため息をつく。
何も分からないハヌルは、ミインに連れて行かれた施設に入ることになってしまう。ウンジェはガンジェに、反対を押し切ってハヌルと結婚しようとしていたのになぜ気が変わったのか、エリとの間にどんな秘密があるのかと問い詰める。答えに窮したガンジェは、ニノが自分の息子だとエリに言われたことを打ち明ける。エリは電話でソヒにウンジェを放っておけば、自分たちのやったことが全部バレるので、ウンジェの両親を脅すようにアドバイスする。
ミン会長はウンジェからハヌルがピョルニムだと聞かされ驚くが、チョン・ハジョの妹が娘ピョルニムであるわけがないと事実を拒む。さらにウンジェは、チョン会長がハヌルをピョルニムと呼ぶのを聞いたと言い、ハヌルが幼い頃重い熱病で知的障害になったと説明する。それを聞いたミン会長は、40年間捜してきたピョルニムが生きていたと実感するが、昨日からハヌルが行方不明になっていると聞き取り乱す。自分に知られないようにチョン会長が娘を隠したと思ったミン会長は、すぐに娘を連れてくるようにチョン会長に詰め寄る。
ミン会長を訪ねたエリが10億ウォン支払えば、ハヌルの居場所を教えると言い残し会長室を去ると、ミン会長はユン秘書に今すぐ10億ウォンを用意するように指示する。一方、ゴヌとウンジェはミインがハヌルの居場所を知っているはずなので、彼女に会って探ってみようと一緒に出掛けようとするが、ソヒが現れゴヌを昼食に連れていってしまう。家に戻ったエリは、ミインが眠っている隙に携帯電話からハヌルを置き去りにした施設をつきとめる。
スビンはエリが隠していたミイン名義の土地の権利証をこっそりと持ち出しウンジェに渡し、エリの罪をすべて暴いてくれるように頼む。ハヌルを預けた施設に家族と名乗る人が訪ねたことを不審に思ったミインは、エリにハヌルのことを喋ったかと聞く。チョンジ建設の廊下で仕事の話をしていたゴヌとガンジェは、「女の人が死んでいる!」という清掃員の叫び声に急いで駆けつけると、トイレの床に倒れているハヌルを見つける。
ウンジェに突き飛ばされたかのようなソヒの芝居のせいで、ウンジェはミン会長に誤解され、ひどい言葉を浴びせられる。ソヒはウンジェが自分の仕掛けた罠にまんまと引っかかったと心の中でほくそ笑む。ソヒを病院に連れて行ったミン会長は、軽傷だがショックを受けていて、病歴にうつ病とあるので明日も検査を受けるように言われる。そして帰宅してみると、ハヌルとガンジェがソファで仲良くしているのを目撃し、ガンジェに二度と来ないようにと、家から追い出す。
ゴヌは病院の屋上から飛び降りようとするソヒを必死に止めるが、ソヒはゴヌが他の女と結婚するのを見るより死ぬ方がマシだと意地を張る。悩んだゴヌは、すべてがうまくいくならソヒと結婚すると決断する。エリはミインにチョン会長とミン会長がヨリを戻したらマズいので、チョン会長と和解するように勧める。そのためにはハヌルを連れてくればいいと提案する。ソヒがエリに電話をかけ、ゴヌと結婚する事になったと報告すると、エリはそのお礼に平倉(ピョンチャン)洞の家に戻れるようにして欲しいと頼む。
ハヌルの携帯電話に録音されたソヒとエリの会話を聞いたウンジェは、手に入れた金融業者の通帳とこの録音データがあれば、すべてを元に戻しソヒとゴヌの結婚を止められると言う。ミン会長はゴヌに養子縁組の解消手続きが済んだ事を確認し、あとはソヒと式を挙げるだけだと話す。そして、これからは婿として新しい人生を送り、ソヒのために誠実な夫になってくれと頼む。ウンジェはエリのサロンに行き、策略の証拠を握ったので今夜中にすべてを元に戻さないと審判が下るとエリにきっぱりと言う。
ウンジェはハヌルがソヒの部屋から盗んだウエディング・ドレスを見てゴヌがソヒと結婚するのは本当かとハヌルに確かめる。ミジャに促されてすぐゴヌに電話をかけたウンジェは、ゴヌが電話に出ないことを不安に思う。ソヒはウエディング・ドレスがなくなっているのに気付き、トンマが持ち出したとミン会長に文句を言うが、姉をトンマ呼ばわりしないようにと、逆にミン会長に叱られる。エリは仁川(インチョン)の工事の出資者たちを呼び出し、ミン会長が会社のお金を無断で私用のために使い、娘にかかりきりなのでチョンジ建設は倒産するとデマを吹き込む。
正式に結婚式を挙げたゴヌとソヒを前にし、ミン会長はこれからは人の目を気にせず、堂々と夫婦として暮らすようにと話す。ハヌルはゴヌと結婚するのはウンジェなのにどうしてソヒが花嫁なのかと怒り、ソヒにウエディング・ケーキを投げてしまう。一方ウンジェの家族は行方不明になったウンジェを捜しにゴヌの結婚式場まで駆けつけるが、ウンジェを見つけることは出来ない。家に戻ったチョン会長はミインに、チョンジ建設が危険な状態なので、会社を助けるためにミインの土地を貸して欲しいと相談する。
ミン会長はウンジェのことで自分を憎んでいるかもしれないが、ハヌルと結婚して欲しいとガンジェに真剣に話す。ウンジェのオフィスにやって来たエリは、メイクアップ・アーティスト・コンテストの事務局へ密告したのかとウンジェに詰め寄り、私の邪魔をするなといきり立つ。しかしウンジェは、メイクは笑顔を与える仕事なのでエリには無理だと冷たく言い放つ。ウンジェとガンジェが食事をするために外出しようとすると不審な男に写真を撮られる。怒ったガンジェは、誰の仕業なのかと問い詰めると、その男はミン・ソヒだと答える。
ハヌルとガンジェは、両家の家族の前で幸せそうに韓国伝統の結婚式を挙げる。式後ゴヌはウンジェに、ソヒが人を使って尾行し盗撮したことを謝るが、その場にやってきたソヒは、平気で外泊する夫を監視するのは、妻の義務だと怒り出す。緊張でお酒を飲みすぎたために結婚式の途中で泥酔状態になった花嫁ハヌルはガンジェに背負われ実家に帰ることになる。久々にギョビンの家へ戻ったエリは顔色が悪く危うく倒れそうになり、ギョビンの家族からどうしたのかと聞かれるが、ただの胃もたれなので薬を飲めば治ると答える。
エリは医師から大きい病院に行って精密検査を受けるようにと言われ、重い病気かと不安になる。そして病院を出ようとした時、腹痛に襲われ動けなくなってしまう。結婚式の後、ミン会長の家に滞在していたガンジェとハヌルは、ウンジェの家族が貞陵(チョンヌン)の家に引っ越しするので手伝いに出かける。ソヒはゴヌが部屋に閉じこもって出てこないとミン会長に不服を言うが、ミン会長はこれ以上ウンジェに構うとソヒの味方は出来ないとソヒを叱る。
救急医療センターへ行ったエリは医師から胃ガンで、明日にでも精密検査を受け家族に話すようにと言われる。不安を隠せないエリは、自分は妊娠をしているだけだ、信用できないので、もう一度調べろと医師につかみかかる。ソヒは、ゴヌの携帯電話が通じず連絡が取れないので、ミン会長にウンジェに電話をするように頼むが、ミン会長は疑うほどにゴヌは戻らないとソヒをたしなめる。病院の廊下でエリは自分の妊娠が嬉しくないのかとギョビンに尋ねるが、ギョビンは子供のせいで縁を切ることが出来なくて迷惑だと冷たく突き放す。
ウンジェは腹痛で苦しんでいるエリに、具合が悪いなら病院に行ったほうがいいと気遣うが、エリはギョビンの子供を妊娠しているのだと開き直る。そしてエリは、ヨンスがエリの家族を夕食に呼ばなければ、交通事故に遭い自分の家族を失うこともなかった、自分の幸せを奪ったのはウンジェだと怒りをぶつける。ヨンスはガンジェとハヌルに新婚とはいえ、ウンジェの前では慎むようにと言う。それを聞いたハヌルはウンジェもゴヌと結婚すればいいと、ゴヌに携帯電話をかけ、ウソの用件で貞陵(チョンヌン)に呼び出す。
ソヒはエリにコンテストの審査委員に会わせるのでお金の準備をするようにと電話した後、エリに貸したお金が根抵当であることを確かめる。一方、ウンジェはエリがコンテスト前に審査委員に会い不正をしようしていることを報告するためセファ化粧品の会長に会わせてくれるようミン会長に助けを求めるが、ミン会長は自分も審査委員だから協力できないと断る。ギョビンはソヒに、ウンジェと結婚すればチョンジ建設の役員にさせるという念書にサインをさせ、ウンジェの後をしつこく追いまわす。
コンテストで大賞を逃したエリは、ソヒから借りた3億ウォンを返さないとベラを売りに出すと言われる。怒ったエリは、その場にいたウンジェにソヒとグルなのかと詰め寄るが、ウンジェは自分の悪だくみのツケだと言い残してその場を去る。ウンジェの家族はウンジェが大賞を取ったことを大喜びし、近所の人に屋台の料理をふるまい、お祝いをする。エリは審査委員に会い、渡したお金を取り戻そうとするが、お金はすでに贈賄の証拠として協会に提出してあり、エリの不正に厳しい処罰が下されると警告される。
休暇で別荘にいるウンジェを追ってきたエリは、ウンジェを道連れにして死のうとしてもみ合いになり、山から転がり落ちお腹を強く打ってしまう。ウンジェは下半身から流血するエリを急いで車で病院へ連れて行く。ソヒはミン会長がエリに奪われた10億ウォンとベラを取り戻したと報告するが、逆にミン会長はソヒに、エリよりタチが悪い、母親として恥ずかしいと怒る。チョン会長はニノを連れて出ていったエリを捜せと命令するが、ギョビンは見合いをして再婚すると言い、チョン会長をあきれさせる。
病院でエリが末期の胃ガンだと知ったウンジェはショックを受け、エリの行方を捜すためギョビンやミインの所へ行くが、エリの居場所は分からない。一方、ニノと病院を抜け出したエリは、ベラに向かうがソヒが既に店を他の経営者に売ったことを知る。怒りのあまり、ソヒのオフィスに怒鳴り込んだエリは、自分がソヒに騙されて店を奪われたことを暴いてやると大騒ぎし、ソヒに営業妨害で警察に通報され、ニノの前で警官に連行される。
酔って眠り込んでしまったソヒをエリは、漢江(ハンガン)に置き去りにする。そして、ニノを頼もうとギョビンに電話をするが、ギョビンはエリからの電話と知って出ないので、ソヒの携帯電話でかけ直す。夜中にため息をつくミジャにヨンスが理由を聞くと、ミジャはエリが胃ガンに冒された、きっと天罰が下ったのだと話すが涙は隠せない。エリの病院に行こうとするウンジェに、ニノはママが元気になるようにと自分で描いた絵を託す。病院でウンジェは、エリが入院していないことを知り、すぐに携帯に電話をしニノのことを考え入院するように説得する。
ギョビンはエリを無理やりに警察へ連れて行こうとするが、エリは急に腹痛を訴え倒れてしまう。ギョビンは芝居をしてもだまされないと、助けを求めるエリを残しその場を去ってしまう。警察の電話でギョビンの昨日の行動を聞かれたミインは不審に思う。その時帰宅したギョビンにどういうことか聞くと、エリがまた大変なことをやらかして自分に罪をなすりつけていると答える。ウンジェはエリに、ソヒを襲った犯人としてギョビンが警察に疑われていることを話し、エリに何か知っていないかと尋ねる。
エリをかばい警察に自首したギョビンは、チョン会長に自分がいない間エリとニノを家に住まわせてほしいと頼む。驚いたチョン会長は理由を聞き、エリの余命がわずかなことを知る。医師から手の施しようがないので退院することを勧められたウンジェは、医師に手術をしたフリをして成功したと言ってくれるように頼むが、エリは偶然にもその会話を聞いてしまう。エリの病気を知ったチョン会長は、ウンジェにエリとニノを連れて帰ると提案するが、ウンジェはエリをそっとしておいて欲しいと頼む。
エリはウンジェにギョビンと再婚しニノの母親になってくれと頼むが、ウンジェは私の人生はどうなってもいいのかと叱る。ウンジェの店で働くことになったエリは警察で取り調べ中のギョビンからの電話を受け、死ぬ前にニノがいつでも見られるように家族写真を残したいと泣きながら頼む。チョン会長はミン会長にエリが胃ガン末期で手の施しようがないことを伝える。そして、ギョビンに会いたいというエリの最後の望みを叶えてやりたいので、面会できるように警察に頼んで欲しいと言う。
ギョビンが逃走したと警察の捜査官が電話連絡するのを聞いたエリは、なぜギョビンが警察に追われているのかと驚く。一方、逃走中のギョビンはウンジェに電話をかけ、エリの具合がかなり悪そうなので面倒を見てくれと頼む。ギョビンを迎えにいったゴヌはギョビンに自分の車を提供し、真犯人が捕まるまで隠れているようにと話す。ソヒの退院の日、ミン女史はソヒに、ウンジェに対して心からお詫びし、ゴヌの幸せのために何ができるのか考えるようにと諭される。
ギョビンを捕まえるため、エリとギョビンが泊まるホテルにまで警察の捜査が及ぶ。エリは捜査官に今晩だけはそっとしておいてと頼むが、逃走の手助けはできないと断られてしまう。家に戻ったソヒはゴヌに、ケガのおかげで正気に戻ったと言い、ウンジェとヨリを戻すのかと尋ねる。ゴヌは自分にはウンジェを引き止める資格はないと未練を残しながらも答える。一方ギョビンとエリは、警察の捜査を逃れて民宿に滞在し、ギョビンはエリの髪を結い、エリはギョビンのヒゲを剃り、海を見ながら穏やかな時間を過ごす。
エリはウンジェが溺れた束草(ソクチョ)の海で死のうとするが、エリの置き手紙を読んだギョビンは、ニノを残して死んだら許さないとエリの後を追い海に入っていく。海に沈んでいくエリは、ギョビンの手を振り解こうとするが、ギョビンは昔ウンジェの手を離したような同じ失敗を二度としたくないとエリの手を決して離さない。一方、ウンジェはエリの家族写真を受け取りに来たフォトスタジオで、3人の幸せな家族写真を見てほほ笑むが、エリが葬式の遺影用に自分だけの写真を別に頼んでいたことを知り驚く…。
妻の誘惑