第13回:画家・中島潔~襖絵にいのちを込めて~
2010年春。清水寺、成就院に襖絵が奉納されました。
これまでの襖絵とは一線を画したデザイン。
全部で46枚に及ぶ襖絵のテーマは3つ。
月に帰る別れのシーンを描いた「かぐや姫」。
四季折々の風景にのせ、子どものなにげない表情を描いた「風の故郷」。
イワシの群れの中に浮かぶ一人の少女を描いた「大漁」
襖絵を描いたのは、風の画家として知られる中島潔さん67歳。
清水寺を訪れた時に感銘を受けた中島さんは、自分の人生を掛けた襖絵に挑戦することになります。
日本の心、いのちを絵に残したい…。
苦心の末、完成した襖絵は見るものに感動を与えます。100年後、500年後の未来。
中島さんが襖絵に託した願いは、その時代を生きる人達に必ず届けられることでしょう。
清水寺 成就院
住 所:京都府京都市東山区清水
再展示決定!
中島潔が描く襖絵「生命(いのち)の無常と耀き」
清水寺 成就院にて
2010年 8月6日~8月16日