第21回:時代裂~雅な布に魅せられて~
更紗や金襴など、古くに日本へと伝わった織物の切れ地を時代裂と呼びます。
ルーツをインドにもつ更紗は貴重な交易品として、大航海時代、日本へもポルトガル船やオランダ船によってたらされ、大名や富裕な町衆たちは、貴重な更紗を競って買い求めたといいます。
茶道具に仕立て直して使うなど、古くから人々に愛されてきました。
京都市中京区にある鈴木時代裂研究所。こちらの代表を務めるのが鈴木一弘さん。
様々な裂を研究してこられました。鈴木さんは自ら、作品を折り上げるなど時代裂の魅力を常に追い求めています。
時を越えても色あせないその味わい。
いつまでも人々を魅了する美しい裂のおはなしです。
鈴木時代裂研究所
住 所:京都市中京区丸太町通室町西入道場町4
※コレクションルームの見学は予約が必要です。