第70回:自然からの贈り物~鮎~
京都の西、愛宕神社に至る参道は古くから愛宕街道と呼ばれてきました。街道沿いに400年、「あゆよろし」の看板を守り続けてきた名店が平野屋です
。
川幅が広く流れの急な保津川で育った鮎は、日本一の鮎といわれ、かつては皇室に献上されていました。
この道50年を超えるベテラン鮎釣り師の本郷泰造さんは、平野屋に保津川の鮎を届けています。新鮮な鮎を使って作られる平野屋の料理は京都人の舌を楽しませてきました。中でも名物の塩焼きは備長炭を使って焼きあげられ焼きあがった鮎をお盆にのせるや否や、女将さんはお客さんの元へと走ります。
夏だけの贈り物アユ。
これからも私たちにすがすがしい香りと、極上の味わいを届けてくれることでしょう。
平野屋
住 所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町
連絡先:tel.075-861-0359