第73回:京の夜を照らす ほのかなあかり
癒しブームと言われる昨今、空間に安らぎとくつろぎを演出する和のあかりが見直されています。創業120年になる三浦照明は伝統を守りつつも、時代にあったこだわりの照明を日々追求しています。
明治23年、琵琶湖疎水が完成し、日本初の水力発電所・蹴上発電所によって京都に初めて電灯が灯りました。その際の電気工事に関わったのが三浦照明のはじまりです。
4代目の三浦太輔さんは常に人の心を和ます照明づくりをを目指しています。そんな4代目が信頼を置くのが照明を創りだす職人さんたち。
金物職人の田附榮之輔さんはこの道65年のベテランです。
そのお弟子さんとなったのが4代目の弟、三浦晃嗣さん。
照明とは縁のない仕事についていましたが、職人の道へ進むことを決意しました。
今は兄弟そろって、日々新しい照明の道を追い求めています。
京都に電灯が灯って120年。
三浦照明の明かりは常に京の夜を見守ってきました。
こだわりが生む手仕事の照明は、柔らかな光を灯し続けてくれることでしょう。
三浦照明
住 所:京都市東山区祇園町北側
連絡先:tel.075-561-2816