第80回:世代を超えて 絆で生まれる木版画
木版は飛鳥時代に仏教伝来とともに伝わったとされる文字印刷の技術でしたが、江戸時代、浮世絵に代表されるように、単色であった木版は多色で色鮮やかな木版画として日本独自の芸術に発展することになりました。
下絵を描く絵師、版木を掘る彫師、色を摺る摺り師と、それぞれ分業で行われる木版画の世界。
竹笹堂は摺り師として、およそ120年にわたり、伝統の技術を受け継いできました。
木版画の可能性を模索し続ける竹中健司さん。
そんな5代目の技術と意思を、これから受け継いでいく一人の女性がいます。
木版摺りの老舗、竹笹堂に平成14年に弟子入りしたのが原田裕子さん。
世代を超えて受け継がれていく技術。
その技を活かす感性や、一人ひとりの意思と責任が、これからも竹笹堂の作品を作りあげてくのです。
竹中木版 竹笹堂
住 所:京都市下京区綾小路通西洞院東入ル
連絡先:tel.075-353-8585