第86回:グローバルを目指す 京鹿の子の伝承者
京鹿の子絞の技術を応用してつくられた斬新なデザインの財布やカバン。
帆布や革などの素材に「京鹿の子絞」の技術を取り入れ、その魅力を発信しているのが工芸家の富山英樹さんです。
富山さんの家業は京鹿の子絞の「括り」の職人ですが、大学を卒業後、染めの職人さんの元で7年半ほど修行に出ました。
「くくり」と「染め」の二つの技術を習得したことで一貫した作品の開発ができるようになり、独立。絞裏庵というブランドを立ち上げました。
富山さんは絞りを施した革を壁材や椅子の素材として使うなど、現代のライフスタイルに絞りの技術を転化させています。
世界を視野に常に挑戦を続ける京鹿の子の若き伝承者。
職人としての熱い想いをとともに伝統工芸を新たなステージに導いてくれることでしょう。
絞裏庵
URL:http://www.shiborian.co.jp/