第94回:手のひらで伝える千枚漬 本家の味
京の三大漬物のひとつで、京都の冬の風物詩とも言えるお漬物。
それが聖護院かぶらを使った浅漬け「千枚漬」です。
この「千枚漬」を江戸時代末期に生み出したのが、京都御所で料理方をしていた大黒屋藤三郎。
漬物と言えば保存食だった当時、浅漬けは珍しく、その斬新な味と真っ白で上品な姿に大変な評判を呼んだそうです。
そんな千枚漬の生みの親、大黒屋藤三郎が自分の名前からとった屋号「大藤」ののれんを上げて約1世紀半。千枚漬本家の味は一子相伝として、手のひらから手のひらへ、当主のみが受け継いできました。
そして現在、「大藤」ののれんを守るのは4代目の父のあとを継いだ5代目の女性当主、山崎茉莉さんです。
しかし、元々家業を継ぐ気は無かったとか…。
さらに6代目として山崎茉莉さんの双子の息子たちへのバトンタッチが今、はじまろうとしていました。
大藤 麩屋町本店
住 所:京都市中京区麩屋町通り錦小路下る桝屋町510
連絡先:tel.0120-02-5975
大藤ホームページ
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