第99回:帆布のカバン 変わらない実直なものづくり
京都市東山、知恩院前上がる、この場所にそのお店はあります。
帆布でつくったかばんの専門店「一澤信三郎帆布」です。
帆布とは木綿や麻で織られた丈夫な布のこと、二代目がこの帆布で職人のために丈夫なかばんを作り始めたことがきっかけでした。
工房では一定のパーツをつくる流れ作業はなく、2~3人が一組のチームとなって、ひとつのカバンをつくりあげています。
ものづくりの最後の工程まで携わることで、職人のモチベーションを上げ技術を磨くためです。
さらに企画、製造、販売の垣根がないのが一澤信三郎帆布の大きな特徴。
新しいかばんのアイデアやデザインはどの社員でも提案できるのです。
そんな一澤信三郎帆布のモノづくりへの想いが表れたカバンがあります。
穴があき、もち手が破れるまで使い古されたカバン達。
もう一度、使いたいと修理に戻ってきたものです。
時代とともに作るカバンは変わっても、変わらないモノづくりの精神を貫く職人の想いが息づいていました。
一澤信三郎帆布
住 所:京都市東山区東大路三条下ル
連絡先:tel.075-541-0436