第105回:家族で育てる可愛いお菓子 ~金平糖~
小さくて、可愛いお菓子、金平糖。
日本には16世紀にポルトガルから宣教師によって持ち込まれました。
京都市左京区に金平糖を専門につくる老舗「緑寿庵清水」があります。
巨大な窯が回り続ける金平糖の工房。
夏には56度にもなるほど熱気で包まれています。
その中、毎日つきっきりで砂糖との格闘が続きます。
蜜を振り掛けては状態を見て専用のコテでならしながら乾かすことを繰り返し2週間、味付きのものは20日かけて金平糖のイガを育て上げるのです。
「コテ入れ十年、蜜掛け十年」一人前になるには二十年かかると言われています。
緑寿庵清水の人気の秘密は60種類をこえる様々な風味のバリエーションです。
中でも特に人気が高いのが「究極の金平糖」と呼ばれる商品。
ワインやチョコレート、キャラメルなどの風味はアルコールや油分が含まれているため製造が難しく、少量しか作れません。
そのため予約でしか手に入れることが出来ない貴重な限定品となっています。
家族の愛情いっぱいに育てられた金平糖はキラキラと輝き、これからも多くの人を幸せにしてくれることでしょう。
緑寿庵清水
住 所:京都市左京区吉田泉殿町
連絡先:tel.075-771-0755