第106回:伝統美を未来へ届ける 中野デザイン研究室
京都市の北側、比叡山の麓に位置する京都工芸繊維大学。
同大学の卒業生で、准教授をつとめる中野仁人(よしと)さんは「中野デザイン研究室」という名のもと、学生たちを指導しておられます。
貴重な工芸品から、日常の生活用品にいたるまで“京都の美、日本の美”を見つめる中野さん。
数年前から、研究室の学生とともに京都の工房とコラボレーションをスタート。
あるときは、架空のカフェをテーマにしたり、あるときは伝統工芸を身にまとうガールズファッションを提案したり、伝統工芸の枠にとらわれない斬新な発想とデザインで生み出されるオリジナルのプロダクトは、京都のみならず、日本、世界で評判を呼んでいます。
学生の皆さんとの対話を通して見えてくる伝統工芸の未来。
日本人としての誇りを持って世界へ羽ばたくデザイナーを輩出したいと願う、中野先生の思いは、学生へと伝えられていきます。