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高校野球京都大会 春の王者・京都国際高校が初戦で京都成章高校と対戦!20年間監督を務めた京都成章高校の松井常夫監督が引退「人生のレギュラーになれ!」

2024年7月15日 18:00

高校野球京都大会は、7月13日、春の近畿大会で初優勝し、今大会優勝候補の京都国際高校が、7年ぶりの甲子園出場を目指す京都成章高校と対戦しました。

2年ぶりの王者奪還をねらう京都国際の初戦、先発のマウンドに上がったのは、エースの3年・中崎琉生です。
最速143キロのストレートと変化球を武器に、初回から2つの三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せます。
両チーム無得点でむかえた4回ウラ、京都成章は、ヒットとフォアボールなどで1アウト満塁の先制のチャンスを作りますが、6番・西山が空振り三振、続く高野もセカンドゴロに倒れ、京都国際の中崎から得点することができません。
好投するエースを援護したい京都国際打線は、次の5回、ヒットと送りバントで1アウト3塁とすると、1番・澤田がレフトへのタイムリーを放ち、先制します。
援護をもらった京都国際エース・中崎は、尻上がりに調子を上げ、6回以降、京都成章に2塁すら踏ませないピッチング、春夏連続甲子園出場に向け、上々の滑り出しです。

試合後、敗れた京都成章の選手の目には、涙があふれました。
実は、今大会で20年間監督を務めた松井常夫監督の引退が伝えられていました。

【声】京都成章高校 3年 永易湊大 主将
「(松井監督の)最後の代ということで、絶対に甲子園に連れていきたい気持ちでみんなでやったんですけれど、負けてしまって本当に申し訳ない気持ちと、不甲斐ない気持ちが強いですけれど、良い経験をさせていただいて、最高の仲間とも出会えて、良い3年間だったなと思います」

【声】京都成章高校 松井常夫 監督
「怒ることの方が多いですから、そういう中で、人のために頑張れる人間に成長してくれているというのは、監督として本当にうれしいです」

【声】京都成章高校 前監督 奥本保昭さん(現・花園大学硬式野球部コーチ)
「『野球の勝利者よりも人生の勝利者になれ』と、僕が監督をやっていた時も言っていましたので、そういう指導方針が一人ひとりの選手への言葉がけとかに繋がっているんじゃないかと思います」

松井監督は、京都成章に携わって37年、京都国際の小牧憲継監督もその教えをうけた一人です。

【声】京都国際高校 小牧憲継 監督
「人としてという部分をよく言われ続けました。
やっぱり今の自分があるのも、高校時代に教育していただいたからこそだと思います。
社会に出て生きていく上で、色んなことを学ばせていただいたと思っています」

【声】京都成章高校 松井常夫 監督
「最後の自分のゲームになってしまったんですけれど、1試合1試合楽しもうと思っていたので、それはできたと思います。
子どもたちも本当に楽しんで思い切ってやってくれたので感謝しています。
ここからが選手たちは勝負ですし、自分はいつも『人生のレギュラーになれ』と言っていますので、そのサポートをできるように頑張っていきたいと思います」

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