ニュース
10月13日、京都で女子相撲の日本一を決める大会が行われました。
シーズン最後となるこの大会では引退を決めて戦う選手もいました。
全日本女子相撲選手権は、小中学生の全国大会も同時に開かれ、およそ300人の女性力士が頂点を目指して戦いました。
シニアの部は体重別に7階級で行われ、このうち65キロ未満級には、おととし準優勝した立命館大学4年の柴田歩乃佳選手が、13年間の集大成としてこの大会に臨みました。
【声】立命館大学 4年 柴田歩乃佳選手
「悔いが残らないように全力で戦って、戦うことを楽しんでやりきりたいなと思っています」
1、2回戦を順調に勝ち上がった柴田選手。
準決勝の相手は、普段から共に稽古する立命館大学の9つ上の先輩で、過去8回優勝の山中未久選手です。
試合では、押し倒しで柴田選手が勝利し、追いかけてきた背中に並べたと感じた瞬間でした。
【声】立命館大学 4年 柴田歩乃佳選手
「山中選手と引退試合で相撲をとれたことが自分はうれしい。
山中選手を追いかけてきたので、同じ土俵で戦えるようになった自分が誇りで、うれしいなと思います」
一方、悔しさをにじませた山中選手でしたが、決勝戦の直前、柴田選手に声を掛けます。
【声】山中未久選手
「思いっきりいって立ち合いだけ集中して、あと最後厳しくいくように伝えました」
山中選手に活を入れてもらい、迎えた決勝戦。
立ち合いで勝負し、その後、動きを止めない相撲が、持ち味の柴田選手。
粘りをみせます。
敗れてしまいましたが、悔いはありませんでした。
柴田「悔しい、あー」
コーチ「笑って悔しいと言えるということはー」
柴田「やりきりました」
【声】立命館大学 柴田歩乃佳選手
「自分らしい相撲で最後の決勝も戦えたので、それが自分にとってもやりきったなと
思います
ずっとやめたいなと思う時があっても、結局やりたいなと思うもので、相撲があったからこそ今の自分があるし、応援してもらえることのうれしさもありますし、色んな事を学べたのが相撲かなと思います」
大会では、このほか、京都両洋高校3年の齋藤未来選手が、60キロ未満級で準優勝したほか、3人で戦う団体戦では京都府Aチームとして柴田選手とともに、京都両洋高校2年の柳原真裕選手と、同じく3年の原田美涼選手が健闘し、団体戦としては京都勢初の3位入賞を果たしました。