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京都を制するものが、全国を制するともいわれる激戦区、全日本バレーボール高校選手権大会の
京都府予選・男子決勝が行われ、洛南と東山が対戦しました。
去年、インターハイで全国準優勝に輝いた東山高校ですが、春の高校バレー京都府予選決勝で、洛南高校にフルセットの末、敗れました。
先輩たちのリベンジを誓う、紺と赤のユニフォームの東山が、試合序盤から躍動します。
3年、鳥羽のアタックで波に乗ると、16歳以下・日本代表のキャプテンを務めたスーパールーキー1年、岩田が強烈なスパイクを次々に決め、試合の主導権を握ります。
この日のためにだけにハードな練習に取り組んできたという東山が、勝負への執念で相手を上回り、第1セットを制し、幸先のいいスタートを切ります。
しかし第2セット以降、洛南3年の絶対的エース中上が、全国屈指と称されるスパイクを繰り出し得点を量産します。
中上は、サーブでも魅せます!
強烈なジャンプサーブは、ギリギリコートに入っています!
洛南は、エース中上の活躍で、第2、第3セットを連取すると、第4セットも追いすがる東山を振り切り2年連続25回目の優勝を飾りました。
一方、敗れた東山の選手たちには、特別な想いがありました。
今大会を最後に松永監督が退任するのです。
【声】東山高校 太田渉稀キャプテン(3年)
「一番は、特に3年生は、松永理生監督を胴上げしたいという気持ちがすごくあって、決勝前日にも3年生でそういう話をして・・・勝ち切りたかったのですが、最後、勝てなくて申し訳ないです」
東山高校出身で元日本代表の松永監督は、コーチ時代の2019年に、現在、日本のトップリーグで活躍する高橋藍選手を擁して、春の高校バレーで全国の頂点にたちました。
【声】東山高校 松永理生監督
「子どもたちが一番に喜ぶ姿を見たくて、ずっとやっていましたので、最後、泣いている姿をうれし泣きに変えられなかったのが、いまでも生徒を見た瞬間、悔しさが出てくる」
最後に松永監督は、試合出場がかなわなかった太田キャプテンへ感謝を述べました。
【声】東山高校 松永理生監督
「僕が、ここで泣いてはいけないですが、本当にキャプテンの太田選手には、一年間苦しい思いをさせてきました。
それでもチームのために、リベロのユニフォームを着ても鼓舞してくれていたので、一生感謝ですね」