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12チームが、しのぎを削る全国屈指の激戦区、関西学生リーグ1部の京都勢に注目します。
9月の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで優勝した阪南大学を含む上位6チームが、
来月行われる全日本大学選手権(インカレ)への出場権を得ます。
去年、創部初となる関西学生リーグを制覇した京都産業大学は、後期リーグの最終節で、阪南大学と対戦しました。
1点を追う、京産大は、前半アディショナルタイムにコーナーキックのチャンスを作ります。
1年の皿良が蹴ったボールを、最後に2年の田代が押し込み、同点に追いつきます。
これで波に乗ると、後半13分、再びコーナーキックのチャンス!
今度は皿良がピンポイントで、2年の小野の頭へ!
うまく小野が、4年の横窪につなぎ、勝ち越しに成功します。
しかしその後、京産大は阪南大に追いつかれ、2対2の引き分けでリーグ戦を終えました。
この結果、京産大は3位となり、全日本大学選手権の切符を獲得しました。
菅野キャプテンは、去年、関西学生リーグを制覇して、全国準優勝に輝いた先輩たちを越えたいと意気込みます。
【声】京都産業大学 菅野翔斗キャプテン
「物足りない結果になったが、まだ達成できていない。
インカレ(全日本大学選手権)の優勝があるので、チームでひとつになり、最後の大会を戦うだけ!」
すでに抜群のセンスで存在感を発揮している1年の皿良も、今年のチームを後押しします。
【声】京都産業大学 皿良立輝選手(1年)
「もうひとつ、ストロングポイントを作れたら、もっともっと活躍できるし、チームにも貢献できると、ことし1年のリーグ戦で感じた。
インカレ(全日本大学選手権)に向けて準備したい」
就任2年目の吉川監督は、ことしのチームの可能性を信じ続けます。
【声】京都産業大学 吉川卓也監督
「彼らが持っている最大の得点を100点だとしたら、まだ80点とか75点くらいという評価をしている。
20点、25点を埋めにいく作業をみんなでしようという話をしている。
日本一を目指してインカレ(全日本大学選手権)に臨みたい」
一方、14年ぶりに総理大臣杯に出場し期待された同志社大学でしたが、7位で全日本大学選手権の出場を逃しました。
また11位となった立命館大学は、2007年の秋以来の2部降格となりました。
今シーズン1部に昇格した京都橘大学は、強豪チームがひしめくなか、粘り強く戦い、10位で残留を決めました。
来シーズンに向け、新チームがスタートを切った京都橘大学をたずねました。
1部残留を決めたことで、チーム全体が熱を帯び、熾烈なレギュラー争いが、すでに始まっています。
愛のある熱血指導で、選手から絶大な信頼を得る橋詰監督は、選手の成長が、残留の理由だと語ります。
【声】京都橘大学 橋詰広太郎監督
「選手の層でいうと、他の11大学に比べたら京都橘が一番低かった。
ただ1試合1試合、かみしめながら、負けても勝っても引き分けても、自分たちの経験にして、ピッチの上で表現してくれた。
それが残留につながり、差を埋められたのかな」
来シーズンの1部リーグ向け、橋詰監督は、期待を膨らませます。
【声】京都橘大学 橋詰広太郎監督
「今の4年生がつないでくれた1部リーグを、去年以上に楽しめるシーズンにしたい!」
ことしのチームを引っ張り、京都橘大学"初のJリーガー"を目指す中野キャプテンは、関西学生リーグでの飛躍はもちろん、チームから"サッカーを続けられる選手"が、ひとりでも多く出ることを強く願っています。
【声】京都橘大学 中野晃弥キャプテン
「自分たちの代は7選手くらいがサッカーを続ける。
プロを目指して、今も練習している。
まだ、誰ひとりJリーグのチームからオファーを頂いていない。
自分も京都橘大学、最初のJリーガーになりたいとプレーしていた。
まだ諦めていないですが、もし自分たちの代でJリーガーを輩出できなかったら、次の今の3年生、その下の後輩からJリーガーが出てほしい」