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大詰めを迎えた大学アメリカンフットボールの頂点を決する全日本大学選手権の話題です!
今年から大会方式が変わり、実力のある関西と関東の代表枠が、1校から3校に拡大されました。
準決勝で、大会7連覇を狙う関西第2代表の関西学院大学が、法政大学に延長タイブレークの末、敗れました。
関西のリーグ戦で関学との直接対決を5年ぶりに勝利した関西第1代表の立命館大学にとって、決勝の舞台、甲子園ボウルの切符を関東勢に譲るわけにはいきません。
勝てば9年ぶりとなる甲子園ボウルの出場となる立命館大学が、関東第2代表の早稲田大学と対戦しました。
立命館の背番号22番のキャプテン山嵜は、「最大のライバル、関学の敗戦は悲しいが、目の前の相手に集中しよう」とチームを鼓舞しました。
そんなキャプテンが、ランプレーで魅せます!
第1Qの5分、「オフェンスラインが、大きな壁となってくれたので、走るだけだった」と、キャプテン山嵜が先制のタッチダウンを決めます。
その後、フィールドゴールで3点を返されますが、第2Qに入ると、成長著しい2年のランニングバック簑部が、
タッチダウンを決め、リードを広げます。
しかし、その直後、早稲田に70ヤードのタッチダウンパスを通され、4点差に詰め寄られます。
流れを渡したくない立命館は、勝利への執念で相手を上回るキャプテン山嵜が、身体を張ったランプレーで、チームメイトを奮い立たせます!
するとキャプテンのプレーに触発された簑部が、再びタッチダウンを決め、相手を引き離すことに成功します。
その後、追加点を奪うと第2Q終了間際には、3年のQB竹田が躍動するオフェンスラインの助けを借り、37ヤードを走り抜くタッチダウン!
立命館が、格の違いを見せつけ、9年ぶり9回目となる甲子園ボウルの切符を手にしました。
試合後、キャプテン山嵜は、うれしさのあまり、あふれてくる涙をこらえきれませんでした。
【声】立命館大学 山嵜大央 主将(4年)
「本当に甲子園という舞台は、自分が小学校でフットボールを始めた頃から夢の舞台だったので、そこに立てるというのは、うれしい気持ちでいっぱいですね。
最後の大会で試合を重ねるごとに、チームが一丸となっているのを感じている。
この2週間で最高の準備をして、最高の試合を甲子園でプレーしたい」
"喜ぶのは、まだ早い"と高橋監督は話しますが・・・
【声】立命館大学 高橋健太郎 監督(43)
「僕はまだ通過点だと思っています。
甲子園で勝ってこそ、喜びたい。
でも、まあ久しぶりに甲子園の舞台に立てるということは、非常にうれしいですし、選手にとっても、すごく大きな成功体験になると思う。
これが自信になって、昔のように常勝・立命館大学パンサーズと言われた時代のような礎になるのではないか。
選手たちが頼もしく感じました」
(観客席へ選手を代表してキャプテンが挨拶)
【声】立命館大学 山嵜大央 主将(4年)
「次、甲子園、絶対、法政大学を倒して日本一になります!
本日はご声援、ありがとうございました。(選手全員一礼)」