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大学のアメリカンフットボールの頂点を決する「甲子園ボウル」が、兵庫県の阪神甲子園球場で行われ、立命館大学パンサーズが、法政大学を破り、9年ぶり9回目の優勝を飾りました。
内野の土のグラウンドに芝が敷き詰められた甲子園球場で、立命館は、試合開始早々からキャプテンが魅せます!
全く緊張せず、ワクワク感が勝ったという夢の舞台で、キャプテン山嵜が相手のタックルをすり抜け、60ヤード走り切る、先制のタッチダウン!
これで勢いのった立命館は、3年のQB・竹田が、木下にタッチダウンパスを通します。
3年生コンビで追加点を奪い、14対0とリードを広げます。
その後、両チームが、東西の代表校らしく高い攻撃力で得点を奪い合います。
前半終了間際、立命館は試合巧者ぶりを発揮します!
大きくキックして敵陣深くボールを飛ばす場面で「オンサイドキック」を選択!
10ヤードを越えたところで、ボールを抑え込み攻撃権を得ます。
立命館は、見事にこの作戦を成功させると、直後も、攻めの姿勢を貫きます。
フォースダウンギャンブルで2年のランニングバック簑部がファーストダウンを獲得!
続く攻撃で、ふたたびQB竹田が、木下へつなぎタッチダウンを奪います。
鮮やかな攻撃で立命館は、31対21とリードして後半へ折り返しますが、法政大学の反撃で、3点差まで詰め寄られます。
試合残り4分、ミスが許されない場面で、頼れるキャプテン山嵜が、選択したのは、スペシャルプレー!
山嵜が、ボールをもらうとみせかけ、右に出る!
さらに、逆へ出た簑部へボールを渡すかのようも見せかける。
実際、ボールを受け取ったのは、最後方の背番号17、3年、ワイドレシーバーの仙石でした。
このタッチダウンで勝負を決め、立命館は、2015年以来の学生日本一に輝きました。
笑って、終わりたいと語っていたキャプテン山嵜は、涙!
【声】立命館大学 RB22 山嵜大央 主将(4年・大阪産業大学付属高校出身)
「とにかくうれしい。うれしいという一言しか出てこない。
日本一になった実感はない。試合終了直後は、あったのですが・・・・今は寒いです!(笑)」
キャプテン山嵜は、年間最優秀選手(ミルズ杯)と甲子園ボウル最優秀選手をダブル受賞しました。
就任1年目で、日本一の栄冠を勝ち取った高橋監督は、最後まで「選手ファースト」を貫きました。
【声】立命館大学 高橋健太郎 監督
「"選手たちがようやった"が正直なところでして、自分の力は影響ないと思っている。
涙もあまり出てこなかった。頑張ってやり抜いた4年生に敬意を表したい」