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日中戦争や太平洋戦争の苦難をはじめ、戦後を生き抜いた人たちの暮らしを知ってもらおうという企画展が、京都市左京区で開かれています。この企画展は東京で戦中や戦後の資料を展示する団体・昭和館の収蔵物を各地でも見てほしいと開かれたもので、会場には108点の資料が並びます。なかでも1944年ごろの「千人針」は、女性たちが赤い糸で結び目を縫い付けて出征する人の無事を祈り贈ったお守りですが、贈った人の思いが無数の結び目から伝わってきます。また京都の風景が描かれた版画なども展示されていて、1930年の三条大橋を表現したものなど、現在の様子と比べてみるのも楽しみ方のひとつです。この企画展は12月27日まで開かれています。