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「祇園精舎の鐘の声」で始まり、宇治などを舞台に展開された平家物語の企画展が宇治市でおこなわれています。宇治市の源氏物語ミュージアムの企画展「平家はどうする」は、源氏と平家の合戦の舞台となった宇治を屏風絵や錦絵、名所図会など20点の展示品で紹介しています。祇園祭・後祭の山鉾・浄妙山の題材にもなった宇治川の合戦で筒井浄妙と一来法師の先陣争いが、平安時代の貴族の世に終わりを告げ武士の時代へ移り行く場面を錦絵の勇ましい表情とともに描かれています。また、平清盛の孫で幼い安徳天皇が壇ノ浦の合戦で最後を迎える平家滅亡の象徴的な場面や、その母・建礼門院が左京区大原の寂光院に隠棲した書物が展示されています。この企画展は来年2月16日まで開催され、途中、展示替えもおこなわれます。