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第104回全国高校ラグビー大会が開幕し、京都からは9年ぶりに伝統の赤と黒のユニホームの
京都工学院が出場しています。
9年ぶりに聖地・花園の切符をつかんだ京都工学院は、2018年に伏見工業から学校統合により、校名変更されてから初めての夢舞台です。
就任6年目の大島淳史監督は、出場できなかった期間の思いを振り返ります。
【声】京都工学院高校 大島淳史 監督
「長かったですし、出られなかった期間も、京都成章が一番充実をされてきた時期と、私たちの学校が伏見工業から京都工学院に変わるタイミング、監督とコーチが変わるタイミングが重なって、今振り返ったら大変だったなと思うんですけど、なぜ乗り越えられたかというと、それぞれの代が一生懸命頑張って京都成章にチャレンジし、あの舞台で涙流して帰っていくことが、やっぱり私のモチベーションになり続けましたし、それでも頑張る選手を目の前に僕も諦めるわけにはいかなかった」
100人を超える部員を引っ張るのは、広川陽翔キャプテンです。
創部65年目、伝統のアカクロジャージの重みを広川キャプテンは、肌で感じています。
【声】京都工学院高校 広川陽翔 キャプテン
「試合に出ていても感じますけど、本当に色んな方が応援してくださっていて、そういう時にこのジャージは本当に重いアカクロのジャージなんだなと思います」
今ではチームの先頭に立ち、リーダーシップを発揮する広川キャプテンですが、去年の京都府予選ではアクシデントに見舞われました。
準決勝の洛北戦で右腕を骨折、決勝の舞台に立つことができませんでした。
そこから1年、自らの身体と向き合い、フィジカルの強化を行ってきました。
体重も2キロ増加、持ち前のランニングにパワーが加わりました。
花園行きを決めた決勝戦でもその成果を発揮しました。
同点でむかえた後半17分・・・
【実況】
「抜けていったー!」
【声】京都工学院高校 広川陽翔 キャプテン
「自分にあんまり自信が無かったんですけど、この1年間本気で取り組んできて、勝ちたいという思いが強かったと思います」
アカクロの誇りを胸に京都工学院フィフティーンの戦いが始まります!
【声】京都工学院高校 広川陽翔 キャプテン
目標は優勝することなんですけど、一戦一戦が僕らにとって初めての花園なので、一戦一戦集中して勝ち上がっていけたらと思います」
そして初戦。
京都工学院として初めての花園の相手は、福島の聖光学院です。
高校ラグビーの聖地でアカクロの選手たちが躍動します。
前半開始早々、ナンバーエイトの岸田が抜け出すと、最後はスクラムハーフの片岡につなぎ、先制のトライを挙げます!
これで勢いに乗った京都工学院は、その後も立て続けに得点を重ね、前半だけで9トライを奪います。
メンバー8人を交代して臨んだ後半も京都工学院の勢いは止まりません。
大量18トライを挙げながらも、相手を無得点に押さえ、初戦を突破しました。