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命あるものに救いの手を差し伸べる仏や菩薩とそれらに願いを託す人たちをテーマにした特別展が、京都市下京区の龍谷ミュージアムで開かれています。会場には、インドで誕生した仏教が、アジア全域や日本社会に根付いた様子がわかる美術品や経典26点が展示されています。なかでも3世紀から4世紀ごろにガンダーラで作られた「仏説法図」は人々を救う決意を抱いたブッダを、菩薩、そして救いを求めて祈りを捧げる人たちが囲んでいます。また10世紀ごろの「妙法蓮華経」の巻物は、当時の皇太子が息子の病気が治ることを願って経典を写したもので、仏に救いを求める信仰の心は、昔も今も変わらないことがうかがえます。この特別展は、2月16日まで開かれています。