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浮世絵の名作の数々を西陣織で表現した特別展が、京都市下京区の西陣織あさぎ美術館で開かれています。特別展では、江戸時代を代表する絵師・葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖波裏」などを西陣織で表現した3点がまず来場者を出迎えます。作品の多くはおよそ30cm幅に1,800本の経糸を使う精密な織機を使って製作され、金糸や銀糸がふんだんに使われた絵柄は、構図や表現はそのままに、原画と違った魅力を放っています。また歌川広重の手による東海道五十三次の名場面や東福寺など京都の名所、東洲斎写楽の人物像などが西陣織で再現され、西陣織が培ってきた高い技術と歴史がうかがえます。また光をためる性質をもつ糸で織りあげられた富嶽三十六景も展示され、幻想的な演出を楽しむことができます。この特別展は、6月29日まで
開かれています。