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写真と見違えるほど緻密かつ忠実に描かれた写実絵画の作品を集めた展覧会が、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで開かれています。関西でまとまった数の写実絵画を見られる機会は少ない中、今回、会場には、鹿児島県の美術館 鶴の来る町ミュージアムが所蔵する写実絵画のコレクションから51人の画家の作品あわせて86点が並びます。なかでも中島健太さんの作品「始まりはなくそして終わりがあるという訳でもなく」は、建物の屋上にたたずむ女性を描いていますが、女性の物憂げな表情が見る人の想像力をかき立てます。また藤原秀一さんの作品「デコポン」は、デコポンの皮の質感や果肉のみずみずしさが緻密に表現されています。創作の後に食べたデコポンは味が薄くなっていたそうで藤原さん本人が「絵にデコポンの味が移った」と嬉しくなったというエピソードもある1点です。この展覧会は3月30日まで開かれています。