ニュース
江戸時代、浮世絵の普及に合わせ、源氏物語などの古典文学が花開いたことに焦点を当てた企画展が、宇治市の源氏物語ミュージアムでおこなわれています。これまで、平安貴族などごく一部にしか読まれなかった源氏物語が、江戸時代に入り解説本「湖月抄」などの大量印刷が可能となり、源氏物語ブームが巻き起こりました。また、江戸時代には「偐紫田舎源氏」という源氏物語のパロディー本が出版されました。これは、室町時代の架空のヒーロー・足利光氏が勧善懲悪の世界を展開するほか、源氏物語の登場人物もちりばめて大ヒットとなりました。また、多色刷りの浮世絵である錦絵の人気も重なり、源氏物語は、ますます注目されました。会場には、三代 歌川豊国や歌川広重など浮世絵の人気画家の作品も多く展示されています。宇治市・源氏物語ミュージアムの企画展「浮世絵」は途中展示替えをはさんで4月20日まで開催されています。