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梅の名所として知られる京都市上京区の北野天満宮で25日、祭神・菅原道真の命日にちなむ梅花祭が営まれました。毎月25日の縁日でにぎわう北野天満宮。梅花祭は、900年余り前から続く伝統の祭りで、梅の花を愛でたとされる祭神・菅原道真の命日にあたる2月25日に営まれます。午前9時、上七軒歌舞会により本殿と境内の豊国神社に供える茶が二服たてられました。続いて本殿では、春らしく頭に菜の花を付けた神職らが神事を行い、男女の厄年にちなむ、42本の白梅と33本の紅梅などが神前に供えられました。境内では、豊臣秀吉が1587年に開いた茶会、北野大茶湯にちなんだ野点も行われ、上七軒の芸妓や舞妓が茶の点前を披露しました。北野天満宮にあるおよそ50種、1500本のウメは、ことし、寒さの影響で例年より開花が遅れていますが、参拝者らは穏やかな陽気の中、温かいお茶を味わいながら優雅なひと時を過ごしていました。北野天満宮によりますと、ウメの見ごろは来月中旬だということです。