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京都市東山区の東福寺で、京都三大涅槃図のひとつとされ、珍しくネコが描かれた大涅槃図が公開されています。東福寺の大涅槃図は室町時代前期の1408年に東福寺の僧・明兆が描いたもので、京都三大涅槃図のひとつとされています。現在の大涅槃図は、2019年からおよそ4年かけて令和の大修理をおこないました。大涅槃図は縦11.2m、横6.1mで、明兆がこの大涅槃図を製作中に、1匹のネコがよく遊びに来たということで、涅槃図にしては珍しくネコが描かれています。また、横たわる釈迦の周りにトラやゾウなどの動物のほか、死を嘆く弟子らの姿が色鮮やかに描かれています。参拝者は薄暗い本堂の中で大涅槃図を見つめながら、手を合わせていました。大涅槃図は、16日まで無料で公開されます。