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卓球の成本綾海選手 京都カグヤライズとの出会いが人生の転機!ヨーロッパで活躍し、第2の卓球人生へ!

2025年3月21日 18:00

卓球のTリーグ・京都カグヤライズは、3月15日に最終戦を終え、3勝22敗で3シーズンを締めくくりました。
チーム立ち上げ当初から2シーズン、チームと共に歩んできた成本綾海選手。
京都カグヤライズとの出会いが人生の転機になったという成本選手の思いに迫ります。

京都カグヤライズができたのは、2022年1月。
最年少Tリーガーの松島美空選手が話題になる中、チーム初の公式戦勝利をもたらしたのが、同志社大学出身の成本綾海選手でした。

【声】成本綾海選手
「京都の人に応援してもらえるように、これからもっともっと頑張りたい」

岡山県出身の成本選手は、5歳から卓球を始め、中学・高校は大阪の強豪校へ進学し、全国大会トップクラスの成績をおさめます。
その後、関西の名門・同志社大学に進み、4年生のときには全日本学生選手権に優勝。
卒業後は、日本リーグの強豪・中国電力でプレーし、2020年にはMVPを受賞する中、成本選手は「もっと強くなりたい」と、日本最高峰のTリーグに参戦することを望むようになります。
時を同じくして、京都ゆかりの選手を探していた京都カグヤライズの池袋晴彦代表が声をかけてくれたのでした。

【声】京都カグヤライズ 池袋晴彦代表 
「Tリーグに参戦できなかったら、今の仕事をやめるというくらいの覚悟があったので『是非』と誘った。
同志社大学というのは大きい。
あとは評判、いろんな人から『良い子』、『頑張れる子』と聞いていたので、声をかけた」

社会人リーグとTリーグ、二刀流で戦うシーズンが始まりました。
しかし、念願のTリーグに参戦するも、日本トップクラスの選手相手に、チームとしても個人としても結果のでない日々が続きますが・・・

【声】成本綾海選手
「『今負けてるけど、成本には試合ずっと出すつもりでいるから』と言ってもらえて、その言葉が、私の実力はまだまだだから、もっと頑張らないといけないということを感じて」

池袋さんの後押しを受け、ひるまずに相手に向かった成本選手は、試合を重ねるごとに力をつけていきました。
すると、その年の全日本社会人選手権ではダブルス優勝、シングルス2位と、社会人リーグでは好成績を出します。
京都カグヤライズでの経験が成果としてあらわれました。
このことがまさに成本選手の分岐点となったのでした。

【声】成本綾海選手
「元々は選手終わったら、そこで働けるようなチームを選んで、中国電力に入社したんですけど、一度Tリーグを経験して、自分が思っていた以上に成績を出すことが出来ましたし、それだったらもうちょっと卓球に携わる仕事がしたいと思って」

引退を見据える中、中国電力を退社。
将来、卓球の指導者を目指したいという成本選手は、今シーズンは京都カグヤライズのアンバサダーとして、小学校などで卓球教室を行いながら、現役最後の冒険に出ることしたのでした。
その冒険とは・・・
海外リーグへの挑戦。
成本選手は今シーズン、ポーランド1部リーグ、ポリテクニカ・ジェシュフというチームの選手としてリーグ戦を戦っていたのでした。

【声】成本綾海選手
「実業団チームに残っていたら、海外リーグに好きなときに行くことは難しかった。
今までできていなかったので、最後はシンプルに自分がやりたいように卓球を楽しみたいっていう気持ちが強かった。
(海外で)自分がどれだけ通用するのか、行く前は楽しみでした」

日本から飛行機を乗り継ぎ、およそ20時間かけて向かうポーランド。
シーズン初めに腰を痛めたこともあり、今シーズンは、12月、1月、2月の3回、ポーランドに足を運びました。
ポーランドは、ヨーロッパではトップレベルとはいえ、日本の方がレベルは高く、助っ人外国人として勝つことが求められましたが・・・

【声】成本綾海選手
「あっちに行くと、移動で疲れてました。
平均、車で2~3時間で日帰りに試合にいくっていうのが当たり前で」

さらに、試合前の練習時間は、日本の半分以下だったと言います。

【声】成本綾海選手
「あっちに行くと30~40分で仕上げて勝てと言われているので、練習ができない中での調整をして勝たないといけないというのは、ちょっと緊張感がありました」

ベストコンディションで戦えたことはなかったという成本選手ですが、得意とするカウンターや、多彩なサーブでリーグ戦を7勝し、チームのプレーオフ出場に貢献しました。
(12月 ヨーロッパカップ 3勝0敗、ポーランドリリーグ 1勝1敗
1月 ポーランドリリーグ 3勝0敗、2月 ポーランドリリーグ 3勝0敗)

【声】成本綾海選手
「調子があがらない中での試合は悪くなかった。
悪い中でも頭を使って勝つことができたので、そういうのも日本で調子が上がらないときに、そういった勝ち方ができたらいいなと思っています」

京都カグヤライズとの出会いから始まった第2の卓球人生。
成本選手は今年の秋に滋賀県で開催される国スポを最後に、引退を決めています。
現在は、滋賀県スポーツ協会に所属し、母校の同志社大学などで練習に励んでいます。

「自分が思っているよりもチャンスはある」
努力を重ね、それを体現してきた成本選手が、残り半年を走り切ります。

【声】成本綾海選手
「SHIGA国スポは、選手として最後の試合になると思うので、5歳から始めた記憶 練習の辛さや楽しさ、それを後悔しないように試合で発揮することができたらいいな」

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