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第1回高校カヌー選抜大会 綾部高校の高島円香選手2位、丹後緑風高校の田村淳希選手は優勝!

2025年3月28日 18:00

日本におけるカヌーの競技人口は少ないものの、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、羽根田卓也選手がカヌー界初となる銀メダルを獲得するなど、注目が高まってきています。
そんな中、今年初めて、カヌーの高校選抜大会が行われました。
芦屋市で行われた第1回高校カヌー選抜大会。
北は宮城県から南は大分県まで、全国からトップクラスの選手が集まり、熱戦が繰り広げられました。
去年まで行われていた高校カヌー長距離選手権が選抜大会として生まれ変わり、今年からインターハイと並ぶ春の大舞台となりました。

【声】選抜大会実行委員長 丸山一馬さん
「カヌー競技は冬場の寒い時期には長距離を漕ぐ非常に多くて、冬場のトレーニングの集大成となるような大会。
またインターハイや国民スポーツ大会では500m、200mが主流ですが、新たなヒーロー・ヒロインが生まれるような大会があってもいいのではないかということで、今大会を企画した」

カヌーの長距離競技には、20キロ以上を漕ぐカヌーマラソンなどもありますが、今大会は5000mで争われ、片道およそ1250mで折り返す、いわゆる回航レースで行われました。
京都府代表として、女子カヤック2年の部に出場したのは、綾部高校の高島円香選手。
前身の大会では1年の部で優勝し、去年の北部九州インターハイでも1つ上の先輩とのペア・500mの部で6位入賞、200mでは8位入賞を果たしています。

冬の間も由良川で強度の高い練習に励んできたという高島選手が、初代女王を目指します。
スプリント力が求められる前半は、スタートで出遅れたものの、2位につけて、トップに出る機会をうかがいます。
折り返しポイントではコンパクトにまわる技術力が求められ、その後は持久力が勝負という5000mの回航レース。
スタミナには自信があったという高島選手でしたが、徐々に差を広げられ、悔しい2位となりました。

【声】綾部高校 高島まどか選手
「向かい風の影響で向こうからこっちにくるときに、体力が削られてラストがあげられなかったのが悔しかった。
今シーズンは体力を得意としていたけど、全国トップになれないとわかったから、体力をもうちょっとつけて、自分の最高スピードをもう一段階あげられるようにがんばりたい」

男子カヤック2年の部に出場するのは、丹後緑風高校の田村淳希選手です。
田村選手も去年、前身の大会の1年生の部で優勝していて、今大会の初代王者を狙います。
田村選手が所属する丹後緑風高校のカヌー部は、普段久美浜湾で活動しています。
しかし冬の日本海は荒れることが多く、水上で練習ができる日は限られています。
特に雪が多かった今年、力を入れたのは、陸上でのトレーニングでした。
エルゴマシーンと呼ばれる機器を使って、カヌーのパドリング動作を陸上で行い、室内で筋力や持久力を鍛えてきました。
今年に入って、水上ではほとんど練習できていないと言う田村選手、陸上トレーニングの効果は出るのか、いざスタートです。
「GO!」
スタートからとばしていきたいと話していた田村選手は、その言葉通り、好スタートを切ります。
しかしその後、中々突き放すことが出来ません。
1回目の回航後にトップに立った田村選手ですが、2回目の回航直前で、再び抜かれます。
しかし、これは田村選手の作戦でした。

【声】丹後緑風高校 田村淳希選手
「横が追い上げてきて、無理っていうか、えらいなと思ったんで、前に出させてうまいこと内側に入りました」

うまくインコースを回った田村選手は、持前の力強い漕ぎで、石川県の選手の前に出ます。
勝負あり、かと思いましたが、、、、最後までデッドヒートが続きます。
去年とは違い、接戦の焦りから、自分の漕ぎができなかったという田村選手。
しかし、「王座は譲れない」とばかりに底力をみせ前に出ると、そのままフィニッシュしました。

【声】丹後緑風高校 田村淳希選手
「うれしいです。
エルゴというマシーンで長く漕ぐのは嫌なんですけど、出されたメニューをしっかりとやりきっていたので、こういう結果につながったと思います。
(夏に向けて)波とかある環境でも自分の漕ぎができるようにしていきたい」

今大会でそれぞれの目標をみつけた選手たち。
結果だけにとどまらない実り多い大会となりました。

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