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国の重要無形民俗文化財、「壬生狂言」で使われる衣装のひとつが新調され、報道陣に公開されました。壬生狂言は、700年ほど前に始まったとされる無言劇で、毎年春と秋の2回上演されています。今回新調されたのは、演目のひとつ『鵺』で使われるものです。妖怪「鵺」を倒す武士のひとり、猪早太が身に着ける素襖と長袴です。160年ほど前に寺に贈られ、以後数十年にわたって使われた衣装を参考に製作されました。デザインは、京都市在住の日本画家・諫山宝樹さんが担当し、桐の花や葉、その下の松皮菱の柄が迫力ある筆使いで配置されています。
【声】諫山宝樹さん
「実際形になるとまた感慨深いというか、感激しています」
新調された衣装は、今月29日に始まる春の壬生狂言から使われます。