ニュース
佐賀県の伝統工芸品・有田焼の技法を用いて色彩豊かに仕上げた絵画「陶彩画」を集めた特別展が、京都市南区の東寺で開かれています。「陶彩画」は、有田焼の技法を用いて、陶器の板に色付けをして窯で焼く作業を繰り返すことでできる絵画で、見る角度によって色が変わるのが特徴です。「陶彩画」は佐賀県生まれの画家・草場一壽さんが30年以上前に生み出したもので、会場には、草場さんが手がけた60点あまりの作品が展示されています。草場さんは、龍や弥勒菩薩をモチーフにしたものを多く手がけていて、そのうち、こちらの作品は銀河を飛ぶ龍を描いています。青や金に見える龍の体は、細部まで丁寧に表現されていて、今にも動きだしそうなほど躍動感あふれる姿には、草場さんの自由に生きることへの憧れが込められているということです。特別展は、東寺の食堂(じきどう)で5月11日まで開かれています。