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京都市東山区の今熊野観音寺に、お茶とお菓子を味わいながら心静かに過ごせる時間を提供するスペースが完成しました。
今熊野観音寺は平安時代末の825年創建と伝わり、十一面観世音菩薩を本尊とする西国三十三所第15番札所の真言宗の古刹です。新しく完成した茶所「閑坐(かんざ)」は、以前休憩スペースとして開放していたおよそ100平方メートルのスペースを整備したものです。「閑坐」とは、日常の喧騒から離れ心静かに坐ることをあらわす禅の言葉「閑坐聴松風(かんざしょうふうをきく)」から名付けられたもので、水を張った水面鏡やテラスなどを備え、自然を五感で感じることが出来ます。和菓子とお茶がセットになった拝観志納料は2000円で、秋は紅葉、今の季節は、新緑の床もみじなども楽しめます。今熊野観音寺の藤田友章副住職は「自分の心の中をリフレッシュするときにここに来て心を落ち着けていただき、観音様の慈悲の心に触れるような体験をしていただきたい」と話していました。