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丹後地方で最も古い祭礼といわれる宮津市の籠神社の「葵祭」が、24日に行われました。
籠神社の葵祭は、紀元前507年、懿徳天皇のころに始まったとされ、元々「藤祭」と言われていたものが、欽明天皇の頃、都の賀茂祭に習い「葵祭」と呼ばれるようになったと伝わります。
来月、京都市内で行われる葵祭では、参加者が冠に葵の葉を付けるのに対し、籠神社の「葵祭」は、豊受大神ゆかりの藤の花を挿すのが習わしとなっています。祭は、地域の五穀豊穣や大漁祈願、祭神の再生をあらわす「御生れ神事(みあれしんじ)」の意味があり、神楽が、神輿が通る道を清めると、境内や各地区では、平安時代以来の勇壮な太刀振りや笹囃子など奉納行事が祭りを盛り上げます。この後、神輿が神社に帰り葵祭が終わると、宮津にも初夏がやってきます。