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京都府内の高校の硬式野球部出身者が、学校別のチームで戦う京都500歳野球、4月26日、決勝戦が行われました。
この春、頂点に輝いたのは!?
38回目となった今年の春の大会は、去年より3チーム増え、過去最多の32校のOBチームが参加しました。
決勝戦は、前回準優勝の塔南高校OBクラブと、決勝初進出の朱雀クラブの対戦です。
両チーム、初優勝に向け気合は十分!!
【声】参加者
「なんだか打てそうな気がする。
よろしくね!
よくがんばっています。歳いってもね」
笑顔あふれる参加者の中にはかつてのマネージャーも。
【声】参加者
「32年ぶりです。
年を重ねてからでも第2の青春を頑張っている姿を見て感動して、私も一緒にさせてもらったらいいなと思いました」
いよいよプレイボール!
先にチャンスを迎えたのは塔南。
先頭バッターの桃井さんがライト前ヒットで出塁します。
さらに盗塁でノーアウト2塁としますが・・・
続くバッター吉森さんはショートフライに、と思いきや、するり。
こんなこともあります。
その後、ダブルスチールでノーアウト2塁3塁として、3番の谷口さんがセンターの頭上を越える会心の当たりで塔南が2点を先制します。
ところで、この京都500歳野球、名前の由来になっているように、フィールドにいる9人の選手の年齢の合計は500歳以上にしなければいけないなど、特別なルールがたくさんあります。
ピッチャーは55歳以上(4回には60歳以上)
試合は7イニング制。
塁間25m、投手間16.3m(通常より2m短い)
立ち上がりこそ打たれたものの、決勝進出をけん引した63歳・朱雀の木内さんは、その後を0点で抑える好投をみせます。
一方、現役時代は夏の大会、1回戦負けのピッチャーだったという61歳・塔南の倉田さんもストレートと変化球を使い分け、相手にチャンスを作らせません。
そして塔南リードで迎えた最終回、
抑えの切り札・松浦さんがつかまります。
内野安打とデッドボールで1アウト1・2塁とされます。
朱雀のバッターは久保川さん。
レフトへのタイムリーヒットを許し、1点差とされます。
ツーアウト1・2塁、果たして、初優勝はどちらの手にー。
何とここで朱雀が3塁への盗塁。
しかし塔南がこれを阻止してゲームセット。
劇的な幕切れで塔南が初優勝を飾りました。
【声】塔南高校OBクラブ 倉田昌典投手(61)
「塔南のユニフォームを着て、優勝できた経験は初めてなので、本当に何とも言えないうれしい気持ちです」
【声】塔南高校OBクラブ 田中慎二監督(64)
「頭が真っ白で泣きそうになります。
最高のスポーツ・最高の仲間で本当に感激します」
今年度から開建高校へと校名が変更された塔南高校、500歳野球へかける思いは、ひとしおのようです」
塔南高校OBクラブ 田中慎二監督(64)
「明るく自由で本当に楽しい学校でしたので、その伝統を500歳野球を通じて、守るというか みんなで楽しんでいきたいと思います」